汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 思惑

2010年05月13日 | 初期中期の詩
今あなたの声が聴こえる
心の奥底で木霊している思念の波が
現実の霞んで見える瞳から溢れ出す

在り来りな優しさでは この世界を護れない
虚空の闇に潜んでいる幽かな命の涙は
終わりへの行く末に ささやかな花の輝きになる

かろうじて生き残った魂の淋しさ
感情の揺り籠に虚しさが込み上げてくるのは
終末を知ってしまった人間が手首を切る切なさと同じ

太陽の輝きでさえ その灯に未来を映し出す事は出来ない
枯れ果てたモクレンはその死臭で 
人々の哀しみを癒すのだろう
孤島に置き去りにされた安らぎも 今は何処の空を見ている
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みやすけの詩 君への気持ち

2010年05月11日 | 初期中期の詩
愛しい君へ 心の中で蟠る本能の惑いの中に
汲みつくされた愛の戯れ
風が私に囁きかける あいつの眼を見るな
海が私の身体に打ち付ける あいつの心に翻弄されるな

言い尽せない程に溢れる感情を 
君の少し硬い膝の上で眠りながら囁いている

あの蒼い空に浮かぶ雲の形は一体何
幾千もの宇宙を越えて降り注ぐ荷電粒子の雨は
君の頬を冷たく濡らすだろう

時に別れの定めにあろうとも
浸食された心に開いた穴の中の寒々しい星の瞬きは
いつまでも消える事の無い愛情の巣窟となっている
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みやすけの詩 待合室

2010年05月10日 | 初期中期の詩
コンパクトにまとめられる事
不変性の海の中でもがいている人間の浅ましさ
揺れ動く振り子の蝋燭に照らされた慎ましやかな鼓動
憧憬を求めて 振り払った手に滲む汗の滴
あなたの細やかな想いの裏に潜む
琥珀色の太陽が照らす陽の光

憂鬱さえもが 快楽に蕩けるのなら
その振動する心に ナイフを突き刺してしまえばいい
溢れる悦びの閃光の眼差しは
否応なしに 周りに居る獣たちの格好の獲物となるだろうから
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みやすけの詩 土の中で

2010年05月08日 | 初期中期の詩
陽の光が落ち着きを払っている
強欲な程に顕示する人の表情は なぜか何処か硬い
鎮まり返る湖面に額を浸して
呟いて沈んでいった言葉の数々は
汚される事の無い聖域の中で溜息を吐く

精神の疲弊に 弔いの儀式を執り行うのは 
冷たい土の中で眠る 豪族の過去の因縁
砂漠の砂が沁み入らせるのは 孤独の声に耳を傾けた
聖人の途方も無い逡巡の途の光景

三頭身に区切られた幸せは
あなたの図体の中で消化され 腸によって吸収される

海を越えて行く木霊の振動は
消える事の無い 日々の名残りの中で 灰に変色する
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みやすけの詩 冗語

2010年05月07日 | 初期中期の詩
散財する事が 枯れそうな心情を打破する方法なら
小銭を掻き集めるという 小癪な方法でさえ
その安らかな微笑みを返す事にはならない

束縛された身体をくねらせながら
降りしきる大火の熱に浮され 沈黙する
こめかみに走る神経の鈍痛は
この世界では通例な出来事に過ぎないのであるから

しがらみに梱包される苦しみを味わう
嗜好の嗜みに 酔い痴れる
空を駆けた流星の泣き声は 宇宙の真理を抱いている
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みやすけの唄 考える人

2010年05月06日 | 歌詞
冴え渡る感覚が 喉元を通り過ぎる
酷寒に打ち震えるのは 少女の小さな掌と
人間が残した 残飯に集る虫の溜息

想像力が欠落している 人間の性悪
鼓動に力が入らない 現実に惑う貴方

登録制の隷属関係に 今終止符を打て
愛が世界を救うなんて 本気で思っているのかい
風は扉を砕いて 僕らを襲う


凍りつく質感が 肌を通って流れる
極悪な本能が開く 少女の小さな希望
人間が試した 革命に揺らぐ運命の涙

感傷力が放埓している 孤独の要
未来への羨望が消える 幻想に暮れる貴方

山岳地帯を駆け抜ける度に 走り抜ける疾風
恋情が人間にある事 暖かな光の流線
波は僕らを浚って 孤独に流れる
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みやすけの詩 祝宴の席

2010年05月05日 | 初期中期の詩
妄想の人の影
這い蹲る幻惑の水面
煌びやかな饗宴が今夜も開かれる
言葉を散らした料理を堪能している少女のにやけ顔が
やけに酒気を帯びた男の表情に重なる

おびただしい程のハエの乱舞
鼓膜を揺るがす共振の響きが
この空間を席巻していく

首尾よく受け答えする令嬢の滑稽さ
混乱した空気の流動は 
底知れぬ恐怖の念に支配される

散々蹴散らした政党の話にごった返し
連日切り裂かれる腹から溢れ出す臓物の臭気
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みやすけの詩 循環

2010年05月04日 | 初期中期の詩
朗らかな表情の裏に輝いている闇の様に 
遠のいて行く時間の間隔など
砂漠の幻影に過ぎないのかもしれない

決然と言い放した言葉の乱舞のように
淋しさに耐えられない人間の叫び声に踊らされながら
雪の日に思い描いた幻想に 今も固執している

連続した数字の無限の様相は
この宇宙に華開いた真理の憶測を可能にした
克明に刻まれ行く文字の配列は
更なる狂気の前触れに戦いている

弁明する毎に深まって行く論理の循環に
永遠の支配者は たちまち悲鳴を上げる

洞穴は口を開けて待っている
犠牲者の数は ここ近年の間に 膨大な数に膨れている
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みやすけの詩 世迷言

2010年05月03日 | 初期中期の詩
失敗を隠そうとして 踝を返そうとも
蜂の描く滑らかな飛行の曲線に魅せられてしまえば
永久に過ぎ行く想いの素性の中にも
あなたの姿を描かずにはいられない

その光景は 夜の松明の燃える煙幕を
思い起こさせる
太古からの疫病は 人間の脳裏に
確かな傷跡を遺すのだろう

甘いものに瞳を奪われる滑稽な衝動でさえ
確かな居心地のようなものを感じ取っていて
それはいつか 快楽殺人の予兆に発展していくのだろう

孤独はその欲望で 喉を潤すとき
清純な乙女が着飾る洋服に泥を塗るのと同じように
微笑んだ表情に映える 悦びの感情に踊らされ
血に飢えた猛獣は 聖者の行進に列するだろう

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踝→くびす
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みやすけの翻訳 A Whiter Shade of Pale

2010年05月01日 | 歌詞翻訳
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光明なファンダンゴのリズムに翻弄され 床を滑り行く
あの頃 私は海の悲しみのようなものを感じていた
人々は願う為に 大声で叫んだ
部屋が何処までも突き行くように 激しく木霊していた
他に何か飲みたくて 大声でウェイターを呼べば 彼はトレイを持ってきた

そいつの動作は 粉屋が戯言をこねるように鈍かった
彼女の表情 どうやら虚脱に陥ったようだ
そしてウェイターは蒼白になって 物陰に消えていった

「理由なんて元から存在しないの
真実はいつもすぐ傍にあるものなのよ」と彼女は言っていた
でも 自分の朧な可能性に気づいたら それも不思議に思えた
そう 私は彼女の様にはなれないのさ

困難を乗り越えた 16才の処女のような純心さを持つひと
私も眼を開いたのにもかかわらず
彼らにも閉塞していた時期があったのだろう

そいつ動作は 粉屋が戯言をこねるように鈍かった
彼女の表情 どうやら虚脱に陥ったようだ
そしてウェイターは蒼白になって 物陰に消えていった

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