東京大学・河岡義裕教授と京都大学・野田岳志教授らの研究グループは、インフルエンザウイルスが子孫ウイルスに遺伝情報を伝える仕組みを明らかにした(1月5日発表)。
あらゆる生物は、子は親からゲノム(遺伝情報)を受け継ぐ。ウイルスも同様に、子孫ウイルスは親ウイルスからゲノムを受け継ぐ。インフルエンザウイルス(A型・B型)は8本のRNAをゲノムとして持っているが、8本に分かれたRNAがどのように子孫ウイルス粒子に伝えられるか、その仕組みの詳細は明らかにされていなかった。
本研究グループは以前、子孫インフルエンザウイルス粒子の中のRNAの解析を行い、子孫ウイルスが“1+7” という特徴的な配置(中心の1本のRNAを7本のRNAが取り囲む配置)をとった8本のRNAを取り込むことを明らかにした(平成18年1月26日発表)。今回はさらに、ウイルスRNAを1本欠き7本しかRNAを持たない変異子孫ウイルスにも、“1+7” 配置にまとめられた8本のRNAが取り込まれることを明らかにした。この8本目のRNAとして取り込まれたのはインフルエンザウイルスのRNAではなく、感染細胞のリボソームRNAであった。
今回の発見から、インフルエンザウイルスが子孫ウイルスにゲノムを伝えるとき、8本のRNAを“1+7” に集合させる過程が重要であることがわかった。さらに、ウイルスのRNAが足りないときには、“1+7” 配置にまとめるために感染細胞のRNAを奪う仕組みを持つことが明らかになった。この成果は、ウイルスRNAの集合を標的とした新規抗インフルエンザ薬の開発に繋がることが期待される。
◆インフルエンザウイルス (influenzavirus)
人間に感染して、感染症であるインフルエンザを引き起こすウイルス。
ウイルスの分類上は「エンベロープを持つ、マイナス鎖の一本鎖RNAウイルス」として分類されるオルトミクソウイルス科に属する、A型インフルエンザウイルス (influenzavirus A) 、B型インフルエンザウイルス (influenzavirus B) 、C型インフルエンザウイルス (influenzavirus C) の3属を指す。ただし一般に「インフルエンザウイルス」と呼ぶ場合は、A型・B型のものを指し、C型を含めないことがある。
遺伝子上の違いでは、A型、B型のゲノムは8分節(HA, NA, PA, PB1, PB2, M, NP, NS)、C型のゲノムは7分節(HE, PA, PB1, PB2, M, NP, NS)。A型のNA分節にはNA一遺伝子のみがコードされているが、B型ではNAとNBの2つの遺伝子がコードされている。
今日の天気は曇~晴れ。成人の日である。
少し前、雪が積もらない日に、露地栽培の”イチゴ”に花が咲いていた。この花を見て、正月始めのビニールハウスでの”イチゴ”摘みを企画した。入場者が多かったので、入場せずに、”イチゴ”だけを買い、美味しく頂いた。
ここでの”イチゴ”は、狭義には、オランダイチゴ属の栽培種オランダイチゴ (Fragaria ×ananassa Duchesne) である。”イチゴ”として流通しているものは、ほぼ全てオランダイチゴといえる。広義には、オランダイチゴ属 (Fragaria) を言う。
名(イチゴ)の由来は、「いちびこ」の略から。「いちび」は一位樫(いちいがし)で、「こ」は実を指す。”イチゴ”の実が一位樫の実に似ていることから。
因みに、食用となる部分は花托(花床とも言う)であり果実ではない。イチゴの果実は一見して種子に見える一粒一粒であり、痩果と言う。
イチゴ(苺、莓)
英名:Strawberry
学名:Fragaria × ananassa
バラ科オランダイチゴ属
多年草
原産はアメリカ大陸
日本には江戸時代終わりにオランダから渡来した
本格的に栽培されたのは1872年(明治5年)から
あらゆる生物は、子は親からゲノム(遺伝情報)を受け継ぐ。ウイルスも同様に、子孫ウイルスは親ウイルスからゲノムを受け継ぐ。インフルエンザウイルス(A型・B型)は8本のRNAをゲノムとして持っているが、8本に分かれたRNAがどのように子孫ウイルス粒子に伝えられるか、その仕組みの詳細は明らかにされていなかった。
本研究グループは以前、子孫インフルエンザウイルス粒子の中のRNAの解析を行い、子孫ウイルスが“1+7” という特徴的な配置(中心の1本のRNAを7本のRNAが取り囲む配置)をとった8本のRNAを取り込むことを明らかにした(平成18年1月26日発表)。今回はさらに、ウイルスRNAを1本欠き7本しかRNAを持たない変異子孫ウイルスにも、“1+7” 配置にまとめられた8本のRNAが取り込まれることを明らかにした。この8本目のRNAとして取り込まれたのはインフルエンザウイルスのRNAではなく、感染細胞のリボソームRNAであった。
今回の発見から、インフルエンザウイルスが子孫ウイルスにゲノムを伝えるとき、8本のRNAを“1+7” に集合させる過程が重要であることがわかった。さらに、ウイルスのRNAが足りないときには、“1+7” 配置にまとめるために感染細胞のRNAを奪う仕組みを持つことが明らかになった。この成果は、ウイルスRNAの集合を標的とした新規抗インフルエンザ薬の開発に繋がることが期待される。
◆インフルエンザウイルス (influenzavirus)
人間に感染して、感染症であるインフルエンザを引き起こすウイルス。
ウイルスの分類上は「エンベロープを持つ、マイナス鎖の一本鎖RNAウイルス」として分類されるオルトミクソウイルス科に属する、A型インフルエンザウイルス (influenzavirus A) 、B型インフルエンザウイルス (influenzavirus B) 、C型インフルエンザウイルス (influenzavirus C) の3属を指す。ただし一般に「インフルエンザウイルス」と呼ぶ場合は、A型・B型のものを指し、C型を含めないことがある。
遺伝子上の違いでは、A型、B型のゲノムは8分節(HA, NA, PA, PB1, PB2, M, NP, NS)、C型のゲノムは7分節(HE, PA, PB1, PB2, M, NP, NS)。A型のNA分節にはNA一遺伝子のみがコードされているが、B型ではNAとNBの2つの遺伝子がコードされている。
今日の天気は曇~晴れ。成人の日である。
少し前、雪が積もらない日に、露地栽培の”イチゴ”に花が咲いていた。この花を見て、正月始めのビニールハウスでの”イチゴ”摘みを企画した。入場者が多かったので、入場せずに、”イチゴ”だけを買い、美味しく頂いた。
ここでの”イチゴ”は、狭義には、オランダイチゴ属の栽培種オランダイチゴ (Fragaria ×ananassa Duchesne) である。”イチゴ”として流通しているものは、ほぼ全てオランダイチゴといえる。広義には、オランダイチゴ属 (Fragaria) を言う。
名(イチゴ)の由来は、「いちびこ」の略から。「いちび」は一位樫(いちいがし)で、「こ」は実を指す。”イチゴ”の実が一位樫の実に似ていることから。
因みに、食用となる部分は花托(花床とも言う)であり果実ではない。イチゴの果実は一見して種子に見える一粒一粒であり、痩果と言う。
イチゴ(苺、莓)
英名:Strawberry
学名:Fragaria × ananassa
バラ科オランダイチゴ属
多年草
原産はアメリカ大陸
日本には江戸時代終わりにオランダから渡来した
本格的に栽培されたのは1872年(明治5年)から