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2017年の世界自動車販売実績で、独フォルクスワーゲンが2年連続で首位

2018-01-31 | 社会・経済
 2017年の自動車大手の自動車販売実績が、出そろった(1月30日)。
 独フォルクスワーゲン(VW)が中国など新興国の成長を取り込み、2年連続で首位となる。
 日産自動車グループ(仏ルノーと、三菱自動車を傘下に収めた3社連合)が前年の3位から2位に浮上した。
 トヨタ自動車は、中国市場でライバルに後れを取り6年ぶりに3位に後退した。
 因みに、世界の自動車市場は米ゼネラル・モーターズ(GM)が2007年まで77年間、販売首位に君臨していた。リーマン・ショックが起こった2008年にトヨタが首位となった。近年はVWとトヨタが1000万台前後で首位を競う構図が続いていた。
 ○独フォルクスワーゲン(VW)
 2017年の世界販売台数は、1074万1500台(16年比4.3%増)と過去最高。
 シェア首位の中国で5.1%伸び、年間販売台数を20万台強上積みした。新興国も好調で、ロシアは14.8%増、ブラジルも19.5%増だった
 ○日産自動車グループ(ルノー・日産・三菱自連合)
 2017年の世界販売台数は1060万8366台(前年の996万台から増)。
 2016年に日産が34%を出資した三菱自も貢献し、初めて年間販売台数が1000万台を突破した。
 小型セダンが好調な日産の中国販売が12.2%増え、日本メーカーで中国首位となった。ルノーは欧州や中南米に加え、アフリカや中東、インドで販売台数を伸ばした。三菱自も強みの東南アジアなどで台数が伸びた。
 ○トヨタ自動車
 2017年の世界販売台数は1038万6000台(前年比2.1%増)。世界で1023万台を販売した14年以来、3年ぶりに過去最高を更新したが、順位は16年の2位から後退した。
 中国販売の伸びが8万台弱にとどまるなど新興国における成長力で上位2社と差が開いた。トヨタ単体の世界販売の4分の1を占める米国でも得意とする乗用車の市場が縮み、0.6%減と2年連続でマイナスとなった