静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

オープンキャンパスその2

2019年08月23日 09時00分00秒 | 学園行事

オープンキャンパスの午後の部を紹介します。
まずは機関の授業。
昨年までは機関実習棟の主機関(エンジン)を説明しました。
今年は
「見学者が体験できるような内容にして欲しい」
との私からの依頼で変更。
ポンプの説明と、部材の作成をしました。
部材というのは、パッキンの在庫がないとき、紐を編んでつくる代用品。
「角打ち紐」と断面が四角になるものを作りました。
ちょっと、難しかったようですが、がんばって取り組んでもらいました。


そして航海の授業。
こちらもリニューアル。
ペットボトルを使って気圧の変化の実験です。
ボトルの中に雲を作りました。
気圧の変化と天気の関係をわかってくれたかな?


さて、いよいよ来週から二学期がスタートです。

Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
AO入試をお考えの方は、なるべく早く見学をしてください!
詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.ryoushi.jp/regional/22/post_192.html
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/r1-opencampus.html

 園長のつぶやき
良く報道される「あおり運転」
そして、最近ちょっと下火になった「インスタ映え」
あるいは、なかなか無くならない「いじめ」
他人より優位に立ちたいと思う気持ちが根底にあるんでしょうか?
どれも不健全です。

学園の寮生活は、集団生活を身につけるところ。
しかし、同時に集団生活の楽しさを知るところです。
集団の中で優位に立つこと。
こんなことでは幸せになれません。
だから「インスタ映え」も、最初は気持ちよくても、続きません。

優位でも、上でも、下でもなく、なにかの形で集団に貢献(こうけん)して、周りから
「この人がいて良かった」
と思われること。
そこには充実感や幸せがあります。
部活でもサッカーや野球など集団競技に人気があるのも、このためです。

以前の学園では中学を卒業したばかりの人しか入学してきませんでした。
実力もないのに、他の生徒より優位になろうとする人がいました。
掃除などの共同作業でも、自分は動かず、他の生徒にやらせます。
こんな人を「この人がいて良かった」と思う人がいるでしょうか?
周りに貢献できない人は、仕事でも評価されることはありません。
それは漁師でも同じこと。

特に遠洋漁船では、狭い空間で長期間の生活になります。
他の漁師から良く思われない人が、船に乗り続けることは困難です。

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オープンキャンパスその1

2019年08月22日 09時00分00秒 | 学園行事

夏の恒例行事となりましたオープンキャンパスを今年も開催しました。
参加者は二日間で14組と、私としてはちょっと寂しい状況でした。
今年度は毎月の説明会も参加者が昨年を下回っています。
なにが原因なんでしょうね?

オープンキャンパスは私のスライド説明からスタート。
漁師の仕事が楽ではないことも話します。

そして、2、3組づつ、職員の案内により学園内を見学。
特に寮は家から離れて自分が住むところ。。
学園生活のイメージができたかな?



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AO入試をお考えの方は、なるべく早く見学をしてください!
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 園長のつぶやき
今年の参加者ですが、一日目と二日目でだいぶ雰囲気が違いました。
一日目の9組は、こちらから問いかけても返事なし・・・
質問もありませんでした。
二日目の5組は、こちらの問いかけに答えられるし活発な質問もありました。
ロープ実習でできないことは、先生に
「もう一度、お願いします」
と熱心に取り組んでいました。
きれいに、傾向が分かれるもんですね!
今回参加者のうち、何人が学園を受験してくるのか楽しみです。
私から積極的に入学してほしいと思う人が数名いましたよ!

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漁師のたしなみ

2019年08月21日 09時00分00秒 | 学園紹介

若い漁師のお嫁さんで、魚を捌(さば)くことができない人が多くなりました。
いや、本当ですよ。

そして学園生でも
「魚の目が怖(こわ)い」
「血を見たくない」
と言うことで、魚に触るのも「おっかなびっくり」と言うこともあります。
魚の消費が減る訳です...

ところで、漁師は魚を食べることが大好きです。
例え、内陸部に旅行に行っても、食べたいモノは刺身です。
刺身があれば、漁師は文句を言いません。
そして、船の上では自分で魚を刺身にします。


と、言う訳で学園では魚を捌く実習があります。
実習用の魚を確保するのが大変なんですが、年に何回かサバやカツオをおろします。
最初は手つきが危ない生徒たちも、遠洋航海実習に行くときには
自分で釣ったカツオを刺身にすることができます。


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オープンキャンパスは終了しましたが、
8月の見学会は24,25日を追加しました。
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 園長のつぶやき
水産庁の職員で
「生さかながダメ」
って人がときどきいます。
私からすると、
「そんな人が、なぜ水産庁に来たの?」
って思っちゃいます。
私の知るかぎり、県の水産技師でそんな人はいません。

水産技術研究所で勤務すると「食味試験」があります。
魚の食べ比べです。
うらやましいでしょ?
そうでもないんですよ。
味や香りを正確に判断するため、味付けなしです。
刺身ならしょう油なし!
ウナギだったら白焼きで、やはりタレなし!
ハッキリ言って、仕事でなければ食べません。
そこで、一人の職員から
「しょう油は偉大だ・・・」
と声が出るんですよ。

使わないと分かる、調味料のありがたさです。

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学園の応援団

2019年08月20日 09時00分00秒 | 学園紹介

私が学園に赴任(ふにん)して驚いたのが、入学式での来賓(らいひん)の多さです。
息子たちの中学、高校の入学式にいきましたが、来賓は限られます。
PTA会長、OB会会長などです。

それが学園の場合、
 静岡県漁連の会長


 焼津市長


 焼津市選出の県会議員


 焼津漁協、ほか漁協組合長
 業種別漁業組合の代表・・さらに
 県の水産業局長


などなど。


この方たちは、学園を応援してくださる方々です。
とても全員の方に祝辞をしていただくことができません。
しかも、この方たちが遠洋航海実習の出航式や、卒業式にも来てくださいます。
いかに、業界と地元の期待が大きいかがわかります。


静岡県で新しく漁師になる人は年間70人くらいです。
学園が小さい学校であっても、業界を支える力が大きいことが分かります。
まして、新規の漁業者はすぐやめてしまう人が多いのに、
学園の卒業生はやめる人は少数。
それだけ、優良な人材を出しているんですね。

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 園長のつぶやき
学園を応援してくれる方は、卒業生も応援してくれます。
ですから、卒業後も大変なときこそ学園に相談して欲しいと願っています。
実際には、うまく行っていない人ほど学園から遠ざかります。
その気持ちが分からないでもありません。
でも、本当に残念です。

いくら学園を出たと言っても、漁師の1年目は苦労が絶えません。
すべてのことが新しく始まるので当たり前です。
学園と現場では、厳(きび)しさが違います。

なので、辛いことを恥じないで欲しいです。
我々が残念なのは、卒業生が知らない間に船を下りてしまうこと。
多くの場合、事前に相談してくれれば対策ができたと思われます。

学園職員だけでなく、式に来てくださる方々もすべて卒業生の見方です。
そのことだけは、忘れないで欲しいです。

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学園の校外見学

2019年08月19日 09時00分00秒 | 学園紹介

学園が他の学校と違うこと。
その一つが校外見学の多さです。
ざっと、
一学期
 防災センター、自然博物館


 ヤマハ発動機


 清水港(造船所、海運博物館など)


 御前崎地区(市場、種苗生産施設、エンジンオイル工場)


二学期
 ニジマスやウナギの養殖場、富士山世界遺産センター


 漁業無線局


 船舶エンジン生産会社


 浜名湖地区見学(水産研究所、市場など)
三学期
 スズキ自動車歴史館・・・


などになります。
もちろん、予定しても行けないこともあるし、予定外に出かけることもあります。
大型漁船の見学は、日程が合えば何度も出かけます。
加えて、溶接実習や水泳などで出かけることも多くあります。
それに一ヶ月の遠洋航海実習が加わります。

一年で卒業の学校なのに、行事がぎゅうぎゅう詰めです。

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 園長のつぶやき
学園のお出かけはマイクロバスを使います。
このため、大型自動車免許を持つ方を非常勤職員にお願いしています。
お出かけしない日は、校舎内外の管理をやってくれています。
夏でも、丸一日、屋外での作業をしていることもあります。
おかげで、学園の見学者の多くから
「きれいな学校ですね」
と言っていただいています。

学園の紹介のために、各地の高校を巡回しますが「きれいじゃない学校」もあります。
外観がきれいかどうかは、学校として大事なことではないのかも知れません。
外部から来た方は、良い印象を持つことが難しい気がします。

学園は周年きれいな状態なので、いつ見学されても大丈夫。
たまに寮で、生徒のパンツが落ちていて、あわてることはナイショです。

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