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「空間分度器」か「空中分度器」か。渡辺行夫作品の正しい題はどっち?ー2024年夏の旅(15)

2024年09月03日 19時57分17秒 | 街角と道端のアート
(承前)

 釧路では屋外や室内で彫刻をいくつか見てきました。
 旧市立図書館前に設置されたこの作品を、まっ先にアップしておきます。

 というのは、この彫刻は、当ブログで
空中分度器
という題で紹介してきたからです。
 札幌彫刻美術館が出した冊子『北海道の野外彫刻』や、サイト「北海道デジタル彫刻美術館」でもその題が明記されていました。

 ただ、手前の銘板はすっかりすり減って、読めなくなっていました。

 ところが今回、銘板が新しくなっていたのです。
 その部分を拡大してみます。 
 
空 間 分 度 器
 寄贈(作)渡辺行夫」
と刻まれています。 

渡辺行夫「空中分度器」? 釧路の野外彫刻(14) - 北海道美術ネット別館

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にも、銘板が読めない旨の記述があるので、それ以降に銘板を更新、あるいは手直ししたものと思われます。

 「空間分度器」と明記したサイトや書物などは、管見のかぎり見当たりません。
 
 
 作品は、旧図書館に向かって右側、旗を掲揚するポールの近くの、しげみのなかに置かれています。

 2008年に見たときには、だれにも気付かれないようなひっそりとした設置に感じられたので、題名がはっきりと読めるかたちになったことは良いことです。
 しかし、どちらが正解なのでしょうか。

 これは、ご本人に直接確かめたほうがよさそうな気がします。






 
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※空中写真の中央附近の「4」という数字の近くにある茂みの中にあります




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