「ボーーーボーーー」という霧笛の音で起こされた・・・。まだ、朝の五時過ぎだった・・・。海上はそんなにも霧が出ているようでもないが、しきりに霧笛を鳴らし続けている。
さて、今日は「讃岐広島八十八カ所霊場・開創百周年記念法要」の準備の日。でも、午後からくらいなものだと、午前中はのんびりと散歩や風景写真の撮影なんぞで過ごしていた・・・。
でも・・・と思って、広島内にある五ヶ寺を回ってみた。明日の法要のトップバッターになる茂浦の「正福寺:しょうふくじ」は、ご覧の通り、準備万端。境内はおろか参道まできれいに掃除が行き届いている。石仏の法衣まで新しく作り替えられている。雨に備えてのテントやいすまで用意されている。さすが、島四国霊場発祥の地らしい心配りだ。
二番目の、市井浦にある「玉瀧寺:ぎょくりゅうじ」は何もやっていない風に見えたが、昼前にやってきた住職さんが内陣の荘厳(しょうごん:おかざり)をやっていた。ここは広い本堂があるので雨でも大丈夫。
三番目の青木浦にある「長福寺:ちょうふくじ」さんも、住職さんがお花を飾ったり、当番のご婦人たちが掃除や片付けをやってくれていた。
島の人たちの信心深さには頭が下がる思いだし、その信仰心に教えられることが多い。
四番目は私の住む江の浦にある「地福寺:じふくじ」さん。ここは住職さんがいるので、いつでもきれいに掃除ができているし、今回は奥さんがおいでて、お花なんぞの入れ替えをしてくださった。
五番目の立石浦の「神光寺:しんこうじ」は、お掃除というか、片付けの最中だった。
ここも二間四方の本堂だけだから、私たち法中(ほっちゅう)が入ればいっぱい。一般の檀家さんたちはどうするんだろうか・・・。と、よくよく見れば、パイプが並べてある・・・。ということは、これからテントを張る積もりなのか・・・。なるほどな。
これ・・・、ここだけしか見かけない・・・「白いタンポポ」。ま、全国的にはある場所もあるんだろうけれど、このしわく広島ではここだけにしかない。突然変異なんだろうかね。毎年、お大師まいりの頃には、このお寺の参道に咲いていてくれるもの。
で、今日のお昼はこれになった。ここならではの・・・「ハヤシ・たまごうどん」私の作ったおうどんだ。
午後からも・・・この五ヶ寺を回って、準備状況を確認して回ったが、夕方からは風が強くなってきて、海からは潮鳴りが響いてきて不気味な音が続いている。
じゃぁ、また、明日、会えるといいね。