KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

ハケの水

2013年10月20日 | お散歩写真
天気 雨 

大島ではまたもや大雨警報、という。こちらはそこまでいかないものの土砂降りに近い。
つい1週間前までは真夏日だったというのに冷たい雨になって、一気に気候が3ケ月くらい進んだ感じだ。

朝刊の地方版に、野川(多摩川の支流のひとつ)のハケの話が詳しく載っていた。
このあたり、なぜか水の湧く崖のことを「ハケ」と言い、近くの水源は「お鷹の道湧水群」と呼ばれる。江戸時代、徳川家の鷹狩り場だったのでそう呼ぶようになったとか。
写真は最近、近くのハケから湧く水が流れ出すところを撮ったもの。このハケの水は名水百選にも入っている。汲みにくる人が絶えない。もっとも、ハケの上にはマンションもあるし「沸かして飲んでください」と注意書きが。
実は、引っ越してきたばかりの30年前には、この水を掬って飲んでいた。でもお腹を壊したことはない。
ハケのいちばん奥がこのあたりで、武蔵国分寺の境内や近くの農家の裏山からも湧いている。南にある某企業の研究所の広大な敷地内にも水源がある。そんな水を集めて、野川は世田谷区で多摩川へそそぐ。

実は、我が家のあたりの地名、戦後に変更されたのだろうが「泉」と名のつくところになっている。何で泉?と、最初は不思議に思った。東西南北、どこへ行くにも緩い坂道のある場所で、水の気配がまったくない。結局、水の湧くための地下水を溜める土地・・だから「泉」なのだ。
水のあるところ、古代から人が済む。色々考えてみると、良い場所に住んでいる気分になってくる。
コメント (2)
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