KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

武蔵野吟行・上野原

2014年04月23日 | 俳句
天気 晴

昭和7年4月、虚子一行の吟行は、武蔵野から外れて山梨県の上野原の桂川べりだった。
毎月行くこの吟行、本当に天気に恵まれていて、昨日までの季節外れの冷たい曇天が嘘のような。
上野原はわが家からはとっても近い。行きは高尾で乗り換えてそこから三つ目。1時間もかからずに着いてしまう。遠くから来る仲間たちに申し訳ないような。
駅から歩いてすぐに桂川(相模川の上流)べりに出ることが出来る。いつも高速道からしか眺めていない川、水量の多さにびっくりした。


虚子一行30人が行った頃とあまり風景は変っていないかもしれない。その頃には、上の写真の右に見える高台の青い家が旅館だったという。
みんなその青い家まで行ったのだが・・私は途中の公園で一行と離れた。理由は、気分良く歩いていても句が全然出来ない。ま、いいか、とみんなを送って、あとで後悔。今日は桂川に鮎の稚魚を放流する日で、その放流に出逢えたのだという。何万匹かの鮎を清流に放つところに立ち合えたとのこと。

句会は、上野原の南の山中にある日帰り温泉で。
句会のあとで温泉に入って疲れがとれて、温泉好きにはこんな良い思いをした吟行はない。天候のおかげもあって、久しぶりに楽しめた。・・作れなくて困った句も、何とか最後にはとり繕うことが出来た。稚鮎の句を作れなかったのは無念だったけれど。

四方(よも)に山ありて四方よりさへづれる  KUMI
コメント (2)
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