麦畑

天気　晴

昨日の続き。
ポピーの丘の、写真ではパークトレインの右に「こもれびの里」という農村地帯を再現した一画がある。




米軍基地が返還された頃、今から40年余り前、基地の周りはまだ農村地帯が残っていた。実は、その頃、わが家はここに比較的近い分譲団地に住んでいた。多摩に暮らし始めた最初である。
立川市に合併されていた旧砂川村。江戸中期に玉川上水が引かれて開墾された、畑作地帯だ。
春先になると畑の土埃が舞いあがって、大変だった。今は殆どが宅地化されてそんな「砂川名物砂嵐」はないだろうと思う。

屋敷の前には茶畑。摘んだあとがあるので、新茶の収穫は終えているらしい。実際、狭山に近いので当時のわが家の近くには茶畑が残っていた。
麦やジャガイモ畑、落花生畑、などがボランティアの世話で再現されている。小川が流れ、半世紀を遡ったような何とも懐かしい風景だ。






物干して影の生まるる薄暑かな　　KUMI