KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

武蔵野探勝吟行・武蔵国分寺

2014年06月18日 | 俳句
天気 曇一時小雨

(写真は、別の日に撮影)
虚子一行が昭和の初めに毎月行った吟行を辿る句会、今月は我が散歩地となった。
昭和9年に虚子一行が訪れた武蔵国分寺の金堂・七重の塔跡は、実は、90年経った今も殆ど同じ状態で残っている。
大正13年に国の史跡保存の指定を受けて、そのときの碑が今も同じところに立っている。


今のお寺は新しいが、江戸時代に建てた楼門も、少し離れたところにある薬師堂もその当時と変わらない。
ただ、当時は塔跡から「府中の監獄の塀が見えた」というほどの田園風景は今はまったくなくなっているが。

今日は、私が「現地ガイド」となって、自分の好きなように歩ける、と思い楽しみにしていた。
が・・私には普段見慣れた風景が、仲間には新鮮なのか、目的地へ着く前に、尼寺跡でみんなの足が止まった。で、「あの木は何?」と大木の名を訊かれても解らない。いつも、木があるなあ、と思って歩いているだけで、う~ん、何だっけ?・・まだ目的地ではないのに句作に入る人ばかり。
という吟行、小雨に降られたものの、この時期には珍しく暑くはなくて歩くのには心地良かった。が、納得のいく句はちっとも作れない。
さて、その結果の句会は・・見慣れた風景を新鮮な目で見た仲間の句の凄さに圧倒されただけで終わった。
いつも、カメラのファインダーばかり覗いている散歩、何をしていたの?である。反省。

誰も振り向いくれなかったので捨てることになる句を、一つだけ残しておく。

尼寺跡に女人のひらく梅雨の傘  KUMI
コメント (7)
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