
天気 晴
本日、やっと春がやってきて、撮れたての今日の写真を掲載することが出来る。近所の公営住宅に3本の大島桜があって、ちょうど満開だった。大島桜は花が咲くと葉っぱも同時に出る。花はソメイヨシノより少し大きい。葉っぱは、塩漬けにして桜餅に使われる。もっとも、桜餅用の葉を採取する木は、葉っぱが早くたくさん出るものを、伊豆半島の方で別に栽培しているらしい。
大島桜は、伊豆大島が原産地、と言われている。伊豆諸島・伊豆半島・房総半島に江戸時代以前から咲いていたようだ。私が子供の頃、近くの丘にあった白い桜が大好きだった。「白い山桜」と思っていたが、あれも大島桜だったのかもしれない。伊豆大島原産なので東京の花なのだが・・なぜか大島桜と他の桜を掛け合わせたソメイヨシノの方が東京の「都花」になっている。それの罪滅ぼしみたいに、最近は公園や道路やら、都の管理する場所(近くの公営住宅も都営)に大島桜が目立つ。クローン桜、と言われるソメイヨシノは戦争直後に大量に植えたものが老化して枯れていく時期で、桜の名所では新しい木への植え替えを考えていなかった所などは困っているらしい。
ソメイヨシノの寿命は、人間と同じくらいだという。先日行った都立公園のいちばん古い木は、もう余命幾ばくの風情だ。ひこばえの多い木は、そろそろお終いなのだ。何だか、自分を見るような・・
下の桜は、私が越してきた頃に若木だったので、多分、40年くらいだろう。まだまだ働き盛り。(途中で梢を伐られてある木は欅です)
ソメイヨシノの方は見上げるとまだ見ごろのような木も・・

よく見ると色褪せがしている。一度雨に晒されると仕方ないのだろう。

飛花落花浴ぶしばらくは目を閉ぢて KUMI
それは良かったですね!
>大島桜は花が咲くと葉っぱも同時に出る。
へーっ、そうなんですか!KUMIさんのブログでは学ぶことが本当に多いです。
>葉っぱは、・・・桜餅に使われる。・・・、伊豆半島の方・・・栽培している
興味深いです。
>大島桜と他の桜を掛け合わせたソメイヨシノの方が東京の「都花」になっている
いやー、桜のことが何も分かっていないのがよくわかります!
>クローン桜、と言われるソメイヨシノは戦争直後に大量に植えたものが老化して
なんだか新聞の一面記事の下のコラムを読んでいるようです。
>ソメイヨシノの寿命は、人間と同じくらいだという。
これも面白いです
いつも目にしている「ひこばえ」という名前ほかを今初めて知りました。
>下の桜は、私が越してきた頃に若木だったので、多分、40年くらいだろう。
とても参考になります。
>一度雨に晒されると仕方ないのだろう。
知識が凄いです、たぶん違うのでしょうが、植物園にでもお勤めだったみたいです。
桜のためだけにある季語・・・「飛花落花」ですか!
「飛花落花浴ぶしばらくは目を閉ぢて」
すばらしい句に出逢いました。
有難うございました。
桜が嫌いでなければ、私くらいの知識は、常識以下かもしれません。
でも、オオシマザクラのことは、あまり知らないかもしれませんね。
全国どこへ行っても桜餅の葉っぱはオオシマザクラの筈です。
これは、覚えて損はないかも。ソメイヨシノ、と思っている人も居ますので。
どこへ行っても桜の古木を見ると、つい、周りを見渡してしまいます。
古木が倒れたあとに育つ木を植えているかどうか・・
姫路城のソメイヨシノ、広場には確か若い木もあったように思います。
真夏に行きましたので記憶が曖昧ですけど。
俳句では「花」=「桜」です。