天気 曇
写真は、10年前の昭和記念公園のライトアップ。それまでは何度も見に行っていたが、この年が最後。というのも、年が明けて春になった頃、最初の心臓発作に襲われ、夏の二度目は倒れるくらいひどくて死にそうになった。で、ペースメーカーの植え込みをして、普通の暮らしが出来なくなった。見た目は変わらなくても一応、身体障害者。夜のおでかけは・・
昨日の続き。
ペースメーカーのことと並行しいて、昨日は呼吸器科で毎月続けいる免疫療法の今後の話があった。今月は休んだが「テセントリク」という薬の点滴治療をほぼ一ヶ月に一度、継続していた。実にもう30回くらい。毎月、血液検査と肺のレントゲンで腫瘍の大きさや拡がりは検査していて、半年に1回はCTの精密検査が。この薬、治癒させるためのものではなく、治療不能となったがんの進行を抑える効果があるというもの。私の肺腺がんはまだステージ1くらいで、手術すれば完治も可能だが、何しろ心不全進行中の障害者。肺の手術はかなり体力を奪うものなので、年齢的にも命がけになるという。医師が「あんまり手術したくない患者」だったようで。
「私、失敗しないので・・」と言える名医?は居ない公立病院。
ひとまず、セオリーの抗がん剤を使用。抗がん剤は20年近く前の乳がんでさんざん世話(?)になった。でも、これは一回目の点滴でダウンした。食事は摂れず吐いてばかり、これを6回もするのもうイヤ、年とれば、がんだって大きくなるのも遅いでしょ、「先生、このまま無治療でほっておいたら、寿命は何年くらいでしょう」「脳転移まで2年かな」
夫は別の種類の肺がんで末期だった。心臓はとっても丈夫な人だったので脳転移してから2ヶ月も頑張ったけれど・・。あと2年かあ~ と覚悟。
「でも、別の先生が新しい治療薬を使ってくれますから試してみましょう。通院治療出来る薬です。酷い副作用もないようです」
承認されたばかりの新治療薬のテセントリクとやらを、使ってみることとなった。副作用はあるけれど、吐いたり食欲がなくなったり、はなくて、ひたすら下痢が何日か続いたり、・・心不全の症状は悪くなったり、その他色々あるけれど、患部はだんだん小さくなり、今回の検査結果は、半年前のCTと変わらなかった。完治は無理らしいが、ここまで回復するとは思わなかった。
が、この動悸息切れがテセントリクの副作用かどうかは、解らないようだ。でもCT検査の結果で、治療中断をもう少し延長することは出来た。2.3年、と覚悟した命が、もう4年になって生きているのだから、自由に体が動かなくても有難い日々・・と思わねば。
同じ病気の人がこのブログを見て、少しでも寿命の延びる治療があることを信じてくださると有難い。私は今になって、もしかしたらテセントリクが夫のときも使えていたら・・と思うことがある。もっとも、夫の場合は寿命が延びたらコロナのパンデミックに突入していたから、良い時期にサヨナラ出来た、と思ってはいるけれど。
日向ぼこ余生と言はねども眠し KUMI