天気 晴
写真は、散歩道だった公園の端、お寺の境内へ続く裏山のあたりだと思う。みごとな紅葉があって、今頃は散り紅葉が綺麗だった。
今日から12月、気温も真冬に近付いた。とはいえ、まだ緩やかなジェットコースターに乗っている気分は続いているので、目眩はおさまった訳ではなく・・外出の気分にはなれず。そろそろ出かけないと・・
と思いつつ、昼食後にテレビを見ていたら、最近流行の電話による詐欺の手口を再現していた。ドラマ仕立てで登場人物も5人くらい居るのだ。最初の電話が「息子の通院先の病院のドクター」なので、息子の名前を告げられれば母親は誰でも詐欺電話の始まり、とは思わないだろう。詐欺予防のために録音機能を付けていたので、全部録音されている。「詐欺師=俳優」たちの演技の旨いこと。
医師、喉の検査の麻酔で声が枯れてしまった息子、病院の警備員、役所の上司、などなど・・あれだけ綿密にシナリオが描かれていて芝居が旨かったら、普通に騙されそう。で、結果は、被害者になりかかった老人と同居していた孫が気づき、金を騙される直前に警察へ通報出来たという。
この「息子」は、検査結果が「がん」と知り、気が動転しているとき母親に電話したあと、スマホをうっかり置き忘れてしまい、置き引きされた設定になっていた。あり得ることを設定したシナリオ作りをきちんとやっているのだ。などと詐欺師に感心してはいけないけれど、防ぐにはやはり、金の話が出たとき、相手に「ちょっとすみません、トイレに行きたくなったので電話を掛け直します」とでも言い、相手が電話を切らないよう言っても強引にかけ直すことだろう。百分の一でも、人を疑うこと。これ、結構難しいかもしれないが。
私も、詐欺電話めいたものは何度も受けたことがある。その入り口は色々なので、最初から「詐欺でしょ!」と解るものではない。
「ご主人が新宿の方にお勤めの時、お世話になりました山本と申します」という電話は、最初の数分は本気で聴いてしまった。昼間で夫は勤めに行って留守だったが。その電話に騙されそうになったのは、本当に、何ヶ月か前まで夫の職場は新宿だった。半年くらい前に定年退職し第2の職場が当時は多摩地域だった。おまけに、何年か前の新宿時代に「山本さん」という後輩が居て、話によく出てきたのだ。
「新宿時代は主人がお世話になりました。でもご存知かと思いますが本人は今は〇〇に勤めていまして・・ご用ならあちらへ電話していただければ」
「はい、でも職場に電話出来るような話ではありませんので、奥さまに・・」
とかいう入りだった。内容は、以前の職場の若い女性と夫が浮気していて、妊娠していると彼女から相談を受けた、奥さんはご存知か・・
思わず電話口で爆笑。つまりはお金が欲しいという「ユスリタカリ」のたぐいか。そこで、この電話は怪しい・・と気づいた。
「あのね、還暦過ぎのジイサンですよ、若い女性の近付くわけが・・」 というあたりまで話したら、相手は電話を切った。還暦過ぎ、は計算外だったようで。
今日の昼の話も、老人の息子がたまたま「体調が悪い」と言っていたので、病院から、という話を信じてしまったのだとか。私も「新宿の職場・山本さん」でひっかかって電話を聞いてしまったが、考えれば新宿なんて勤務先にしている人は何十万も居る。山本さんも職場には必ず居る。ひっかかる人も出てくる訳で。でも、夫の浮気、まで信じる人は確率としてどのくらい?
信じたとして「ご主人の今の職場にバラしますよ」という威しに屈服する人、居るのかしらん?
電話による詐欺の殆どは高齢者の場合、固定電話だという。携帯電話だけにしてしまえば、その心配はほぼなくなる訳だ。固定電話に拘る必要があるかどうか・・高齢者はもう一度考え直した方がいい。スマホでなくたって、携帯電話があれば暮らしには困らない。私はまったく困っていない。ここには公衆電話もないから、携帯・スマホがなければ事務所で借りるしかない。
ここでも、固定電話をひいている人は何人か居る。安心感のために必要なのかもしれない。
雲一朶染めて消えゆく冬夕焼け KUMI
後にマンションの入居者名簿が流出、何度も色々な電話がありました。
警察かたの警告も。
ですから、固定電話は余程のことがない限りは止める時代です。
親戚に、携帯電話も持たない人が一人でも居ると決心がつかないようですけど。
もう、巧妙なドラマ仕立てにはびっくりです。
それにしても、大金をタンス預金している人の多さにもびっくり。
何千万もすぐに銀行から引き出せる人の多いのにもびっくり。
小父さんの奥さまは多分、詐欺には遭わない懸命な方、と思いますが。
例のような電話で我が家に息子が居たら、私も騙されそう。
そうですか~。
先程の予報では何日か冬型の天気が続いた後に、また温暖になるようなことを言ってましたね。
>最初の電話が「息子の通院先の病院のドクター」なので、息子の名前を告げられれば母親は誰でも詐欺電話の始まり・・・
へ~っ!!!巧妙になってきたもんですね。
船橋の姉は最新の固定電話の使い方もわからないようですが、「固定電話には一切出るな」と息子に言われているようです。
姉だったら簡単にひっかかってしまいますね(笑)
>防ぐにはやはり、金の話が出たとき、相手に「ちょっとすみません、トイレに行きたくなったので・・・
この対応はいいですね。
>「ご主人が新宿の方にお勤めの時、お世話になりました山本と申します」という電話は、・・・
なるほど、内情を少しは調べているんですね。
>・・・「山本さん」という後輩が居て、話によく出てきたのだ。・・・
驚きです。
>妊娠していると彼女から相談を受けた、奥さんはご存知か・・
プププッ
>思わず電話口で爆笑。
それは良かったです!
>信じたとして「ご主人の今の職場にバラしますよ」という威しに屈服する人、居るのかしらん?
いやはや、怖い時代なんですね。
「俺俺詐欺」なんてもう古い手口になんたんでしょうか?(笑)
>安心感のために必要なのかもしれない。
いやー、時代が確実に変わろうとしているんですね。
「雲一朶染めて消えゆく冬夕焼け KUMI」
私はウォーキング中の朝しか空を仰ぎませんが、雲のいろいろな表情に最近見とれることが多いです。
ああ、朝焼けもありますね。
有難うございました。