向島百花園 春

天気　晴

ようやく春の陽気になった日、向島百花園での隔月の吟行句会。
出かけ際にもたついて、到着したらもう11時を過ぎていた。が、幸いなことに弁当持参していたので園内で1時近くまで粘り、何とか出句数の10句をぎりぎり作れた。
ソメイヨシノは終わっているものの、八重桜が見頃になっていて妖艶。他にもあれこれと咲いていてまさに百花繚乱。コンパクトカメラを忘れたのが残念無念、だった。

ベンチで昼食をとっていると、雀が何羽か足元に近づいてくる。この庭園の雀は人を怖れない。ご飯粒を撒いてやると賢明に口に運ぶ。我が家のあたりには雀が減ってしまったので、久しぶりに雀を眺めた気分にもなれた。
句会の結果もまずまず。・・でも、二日続きの句会はとっても疲れて、帰りの電車では眠くて眠くて。座るとぐっすり眠って乗り越しそうなので、お茶の水で乗り換えた中央線、ドアのそばに立ちっぱなしで過ごした。

のどけしや雀と昼餉分かち合ひ　KUMI

雪が積もった・・

天気　朝雨のち晴

朝目覚めてカーテンを開けたら、外が真っ白に見える。
まさか一晩で白内障になった？と眼をパチクリして見たら、雪が積もっていたのだ。

昨夜は、後輩の退職の祝いの食事会があって、帰宅したのが10時過ぎ。冷たい雨だったので山の方は雪だろうとは思ったものの、まさか武蔵野のど真ん中にもこの時期雪が積もるとは・・
欅はもう新緑になっているし、桜も散り残ってはいるものの葉っぱが出てきているというのに。

午後は句会。いつもの大久保の俳句会館が使えないので代々木のオリンピックセンターが会場で、１時間以上もかかる。
もしかして、桜の後の雪は一生に一度のことかもしれないから何か句にしたい、と電車の中で色々考えたものの、なかなか浮かばない。
やっと作ったのだが・・ま、今日の事実を残す句とししては悪くないかも。

淡雪をしづかに受くる余花残花　KUMI

冬のような・・

天気　曇時々雨

またもや冬へ逆戻り。朝の気温の７℃がそのまま真昼の気温という異常さだ。明日も続くという。山沿いは雪になるとか。
それでも外は新緑が増えていく。植物の勢いは止まらないのだろう。

もう冬の気候が戻ることはないだろう、と思い、一昨日真冬のコートをクリーニングに出してしまった。１枚だけ、インナーの付けられるコートを残しているのでそれのインナーを慌てて付ける。セーターも少しづつ洗って（自宅で）いるので、さて、明日の夜はお出かけの予定があるのでどうしよう・・と。
手袋と冬の帽子をまたタンスから出してきた。寒がりには困った陽気だ。

雨の日は雨の残花を眺めけり　KUMI

筍

天気　晴

昨日の散歩途中に湧水のそばの農家で今年の筍の出来具合を聞いた。毎年、そこで買うのを楽しみにしている。
もう掘っていて、昨日は時間も遅かったので大量の予約の分しか残っていないとのこと。朝９時なら掘ってすぐに出す、というので散歩がてら夫に買いに行ってもらった。
２本で500円ナリ。値段は別として、まだ土が濡れていて、筍も湿っている。夫が帰るまでにお湯を沸かしておき、帰ったらすぐに茹で上げた。茹でる前にコンパクトデジで写真を撮ったのだが・・急いだらブレ写真になってしまった。

筍は、堀りたてほど美味しいものはない。この味を知ってしまうとスーパーの乾ききった筍を買う気にはならない。
昼にはスライスしてラーメンに入れた。
夜は煮物と、姫皮の細切りに若布を加えてのかつおぶしまぶし。
明日の朝は筍ご飯にして残りは昼食におにぎりにする予定。

３年前にこんな句がある。　　

術後１年筍を煮てをりぬ　KUMI

結社誌の巻頭の中のひとつになって、主宰からかなり褒められて恐縮した。
その１年前の４月に乳がんの手術をして、抗がん剤で体はボロボロになって、髪がやっと生え戻ってきた頃。桜を見られる、筍をまた食べられる・・それがとっても嬉しかった。主宰に病気の話を詳しくした覚えはないけれど、それでも解って貰えた句だ。

来週は４年目の検査週間になる。今年も、筍の生命力をありがたく頂いて乗り切ろう。

初ものの筍いのち繋ぎきて　KUMI

落花の道

天気　晴

昨日の真冬の寒さが、今日は初夏のような気温。春になってからはこんな繰り返しで、しかも寒い日の方が多いから困る。
今日を逃したらまた寒くなるとか・・ということで散歩に出た。昨夜の雨で桜はかなり散って、どの道も花屑に染まっている。そしてなお飛花落花。
国分寺金堂跡には、終わりに近いソメイヨシノをよそに、山桜系の花や枝垂桜が咲き誇っていた。
良い散歩の出来た日。でも、いつものことながらカメラを持っていると俳句が作れない。ま、この時期は桜を楽しめればそれでいいか。



飛花落花尼寺跡を埋めつくす　KUMI

写真はデジブックにしました。全部で17枚です。

デジブック 『落花の散歩道』