今日は鳥インフルエンザの世界的な研究者(大学名誉教授)を招いての私的な会合に出席。丁寧な解説を聞いていると鳥インフルエンザのヒトへの感染の可能性についていかにマスコミが誤った情報を流し続けているか、また、客観的な根拠を無視して政治家が利権獲得に奔走しているかが良く理解できた。このようなマスコミによる非科学的(あるいは主観的)な報道が、鳥インフルエンザの爆発的流行の恐怖心を煽っているように、原子力発電における放射能のリスクや地球温暖化傾向についても行われていると思うと暗澹たる気分になる。
時として大学の研究者は浮世離れしていて、過激な言辞を弄ぶという非難の声を聞く。それはあながち間違いでもないが、世論の方が頑迷極まりないことも事実だ。その点で、もどかしさだけが残る講演会だったかもしれない。
ともあれ、日ごとに寒くなる今日この頃、ヒトインフルエンザには十分注意しなければ。