英国の企業が旅客機の窓の代わりにLED技術を利用して巨大なスクリーンを機内に設置し、機外の風景を映し出すアイデアを提唱している。貨物機のように旅客機からも窓を無くせば、機体の剛性が高まり、その結果として軽量化が図られ、それが燃費の向上をもたらすことにより、二酸化炭素の排出量を減らすことが出来るというもの。また、今のように小さな窓から窮屈な姿勢で限られた窓外の景色を見るといった苦労もなくなる。
こう聞くと何も問題はなさそうだ。もしあるとすれば、そのスクリーンに映し出される窓外の景色が本当のものなのか、あるいは偽造されたものなのかを確認することができず、世の中の疑い深い人を納得させることが出来るかどうかだろう。また、非常時に窓外の景色を確認することが出来ないことが何らかの問題を起こさないかだが、たとえば地下トンネルなどの走行も似たところがあるから解決策は見いだせるのかもしれない。
下は想像図。ただ、この想像図をみると、高所恐怖症の乗客(自分も含め)には画像からの何らかの遮断装置が必要なようだ。