缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

くじら缶復活の兆し

2022-02-27 07:58:20 | 

2022年2月26日のNIKKEIプラス1「何でもランキング ご当地缶詰 家飲みぜいたくに」で、くじら缶が2位を獲得しております。

木の屋石巻水産「やわらか鯨カルビ」であります。

 

くじらはワイルドな匂いがあって敬遠されがちだけど(ジビエと思えば違和感はなし)、やわらか鯨カルビは焼肉のたれのような味付けが利いていて、匂いが気にならない。

肉も「須の子」という希少部位を使っており、脂がサシのように入っていてうっとり柔らか(カルビっぽい)。温めればなお美味。

画像は、同商品を使ったビビンバだ。甘辛い味がごはんに沁みてウマウマでしたぞ。

 

内容総量:150g

固形量:90g

原材料名:ひげ鯨(国産またはノルウェー)、砂糖、しょうゆ、ラー油(にんにく、昆布つゆ、ごま油、しょうゆ、食用油、ねぎ、その他)、でん粉、寒天、香辛料、(一部に小麦・大豆・さば・ごまを含む)

製造:宮城県 木の屋石巻水産 

参考価格:630円(税込み)


何もかもみな懐かしい・・・さらばコンビーフ枕缶 愛の巻き取り鍵!

2020-02-10 10:42:44 | 

ノザキのコンビーフが枕缶をやめる。

このニュースで、世間は上を下への大騒ぎである。

コンビーフといえばこの形、枕缶が世界基準だった。

なぜ枕缶というのか。その由来は、江戸時代などに使われた、髷を結ったまま眠れる枕に似ているからだという。

そんな由来を聞けば、あらためてその歴史の長さを実缶してしまう(江戸時代にコンビーフはなかったけど)。

今回はそんな枕缶とのお別れ企画であります。大事に取っておいたノザキの「上級コンビーフ」を開けるのであります。

すでに終売してしまった、ゴージャスでセレブリティな商品であります。

 

内容量190gの大型枕缶。全身がゴールドに輝いている。

 

 

このくるくる巻き取る道具の正式名称は巻き取り鍵。

言い得て妙、というか、名称が用途を缶潔にあらわしております。

その巻き取り鍵もゴールド。さらに、それを貼り付けるシールまでゴールド。素敵すぎるぞ。

こんなにバブリーなコンビーフは、もう出てこないかもしれない。

 

 

 

このとっかかりを鍵穴に差し込むのが最初の儀式。

 

 

くるくる巻いていけば、中から牛肉様がお出ましになる。

この瞬缶がたまらない。

人力と道具だけで金属缶を切り開いていく。そしてその先には肉。

何か、人類の根源的な悦びが湧き上がる瞬缶だ。

 

 

巻き取り部分のアップ。よく見ると中央に切り目が入っている。

これは、巻き取りの途中で千切れてしまう欠点を克服した切り目なのだ。

実は枕缶も、細かい部分をきちんとアップデートしていたわけであります。

 

 

全部を巻き取ったら開缶。上部をつかんでていねいに引っ張ると...。

 

 

かくのごとし。この開け方が出来る人は“コンビーフマイスター”と呼ばれている(ウソです)。

僕もこの開け方を習得するまで10年掛かった。

 

 

ご覧あれ! この圧倒的な存在缶(感)。

凛とした佇まいには畏怖さえ抱いてしまう。

しかし、こんな体験も間もなく出来なくなるのだ。

物事の終焉って悲しいものですね。

何もかもみな、懐かしい。

 


こだわりの牛しぐれ

2018-06-19 12:47:31 | 

今日はひさしぶりにご当地缶詰をご紹介。

こけしブランドの「こだわりの牛しぐれ そぼろ風」であります。

こけしは新潟県魚沼市にあるホリカフーズのオリジナルブランド。マニアな方ならこけしのコンビーフをご存じだと思う。

ホリカフーズは日本でも数少ないコンビーフメーカーのひとつだ。

 

 

開缶!

見た目は確かに牛しぐれ煮。思ったより肉が粗ほぐし。

汁気がほとんどないのが嬉しい。つまり中身はほぼ肉、であります。

肉の合間に見えるのは国産生姜の細切りだ。けっこうな量が入っているようだ。

 

かくのごとし。こうしてご飯に乗っけるのが正解だと思う。

では、失敬しましてひと口...。

肉の食感が独特で、しっとりしてる。いい意味で汁気がないのだ。あくまでも全域しっとり。

味付けは割と甘い。それでいて塩辛さはあまりない。つまり甘くて優しい味。

それとは別に、全体に甘い香りが加わっている。生姜の香りには違いないけど、あの生姜のとがった風味とは違う。

なんだかふわーっと甘い香りがしてるのだ。

おそらく、牛肉や生姜などの材料が加熱されて出た香りがミックスされた結果だと思う。

 

缶が小さめで内容量55g。ちょうど食べきりサイズでありました。

 

 

内容量:50g

原材料名:牛肉、しょうが、砂糖、しょうゆ / 調味料(アミノ酸等)

原産国:日本(新潟県魚沼市・ホリカフーズ) 

参考価格:280円

※ネットショップやスーパー、ドラッグストアで購入可

 

 


岡山のジビエ缶、猪シリーズが登場!

2018-04-01 11:36:54 | 

読者諸賢よ!

野鳥獣の肉、すなわちジビエの缶詰が、じわじわと増えてきております。

この3品は岡山県で作られている猪シリーズ。一般社団法人「水辺のユニオン」が取り組んでいる6次産業化のひとつであります。

 

これはコンビーフならぬコン猪(コンシシと読む)。

2017年の料理王国100選に選ばれたそうな。価格は税抜650円なり。


これはスジコン猪(スジコンシシ)。スジ肉入りで、マスタードで味付けしたのが缶所。

税抜800円なり。

 

これは山椒とオレンジの猪そぼろ。

山椒が和、オレンジが洋だから、和洋がどう組み合わされているのか、とても気になる。

ということで今回はこの缶詰を開けてみよう。お値段は税抜800円なり。

 

本日もぱかっと開缶!

あらかじめ湯せんで温めたのでシズル缶も満点。

見た目は紛うことなき肉のそぼろだ。全体には牛そぼろ的な匂いと、加熱した玉ねぎの甘い香りが漂ってくる。

ひと口頬張ると...。

むっ。さっきは甘い玉ねぎの香りだったのに、噛むと山椒の鮮烈な香りが立ち上がった。

食感は牛肉のそぼろに近い。それも、脂分が少ない赤身のような感覚だ。

醤油と砂糖がしっかり利いており、ひと口食べるや

「頼むから白飯をくれ」

という味付けであります。

 

かくのごとし。焼きねぎをあしらってみた。

これで1缶の1/2の量であります。

じっくり味わうと、オレンジの甘みとわずかな酸味が顔を出してくる。

といっても、言われなければ判らないほどほのかなもの。まさに隠し味的な使い方だと思う。

全体の味がすっきり仕上がっているのも、きっとオレンジのおかげである。

 

現在のところ、この缶詰は一般社団法人「水辺のユニオン」での直販のみ。

同法人に電話かメール、もしくはFAXで注文し、商品は代引きあるいは請求書での振込みになるそうだ。

※連絡先はこちらの公式サイト

 

 

内容料:100g

原材料名:猪肉、玉葱、山椒、オレンジ、醤油、みりん、砂糖、酒、野菜エキス(長ネギ、人参、ニンニク、生姜)、大豆油、サラダ油、塩、胡椒

原産国:日本(岡山・水辺のユニオン)

 

 

 

 


フランスの羊肉煮込み

2017-12-14 13:07:32 | 

読者諸賢よ!

今回はフランスの缶詰を紹介申し上げたい。かつてモン・サン・ミッシェルに行ったときに、その対岸にあったスーパーで買ったものだ。

その周囲は広大な牧草地で、羊の放牧が行われていた。潮風をたっぷり浴びたミネラル豊富な牧草が、美味しい羊を育てるらしい。

 

こんな感じ。モン・サン・ミシェルの前にもおりました(2010年撮影)

 

で、そんな羊の名産地で羊肉の缶詰が売っていたという判りやすい話なのであります。

では早速開けてみましょう。

 

開缶!

っと、肉が見えないぞ。豆と人参ばかりである。

この細長い豆はフラジオレット豆というらしい。羊肉と煮込むのは定番料理でもあるようだ。

いつもなら缶ごと湯せんして温めるのだけど、今回は量が多い(400g)ので鍋に開けて温めようと思う。

 

かくのごとし。

なかなか激しいマトン臭がしております。

この匂いだけはどうにもならない。マトン好きじゃないと厳しいかもしれぬ。

しかしそのマトンには焦げ目がついており、缶に詰めるまえにちゃんと炙ったことが判る。なかなか手の込んだことではある。

では、まず肉をひと口...。

しっとりして柔らかく、かつ羊肉らしい歯応えもある。

味付けは基本的に塩味らしい。それもかなり薄く、塩を振りたくなる。

フラジオレット豆はフォークで簡単に潰れるほど柔らかい。わずかにパプリカやピーマンのような風味がある。

ソースの粘度は高い。脂がかなり入っているようだが、きっとマトンの脂も溶け込んでいると思う。

いかにもフランス料理らしいこってりしたソースだが、やはり塩気は薄い。

これに唐辛子やにんにく、クミンなど香辛料&ハーブ類を足せば、メリハリが利いて万人向けになると思う。

でもまあ、塩味ベースのこんなナチュラルテイストもいいものであります。

 

原材料名:野菜(フラジオレット豆37.5% 、人参2.5%)、ソース(水、小麦粉、濃縮トマト、ひまわり油、香料、塩、調味料、オーブンで黄金色に焼いた羊肉(って書いてあるのだ)26%、ソース、砂糖、塩、安定剤

原産国:フランス

参考価格:

573円(4.3ユーロ)