いよいよ、年の瀬。
瀬も瀬、本日は大晦日。
毎年思うことなれど...。
この、年の瀬のせっぱ詰まったような感覚は何なのだろう。
「何かしなければイケナイ」という気持ちと、「年月が過ぎていくなあ」という感慨。
月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。
芭蕉の句が、胸に染みたりする大晦日。
ところで、今年はさんまが豊漁だったらしいですね。
芭蕉からさんまへと話題はめまぐるしく変わるが、ともかくさんまが豊漁。つまり安い。
地産地消、あるいはフードマイレージ概念推進のためにも、こういう旬のものを食べていきたいもの。
ということで、2008年最後の缶詰さんはさんまの味噌煮であります。
パカッと開缶。
この商品、宮城県は気仙沼港で揚がったさんまを使用しているとのこと。
一般に、缶詰に使用する魚はほとんどが旬の美味しい時期のものを使っているのだ。
なぜかといえば、旬には魚が大量に獲れる。つまり低コストで原材料を調達できる。何となれば生産コストを抑えることが可能なんであります。
それが美味しい時期の魚でもあるのだから、まさに一石二鳥。
かくのごとし。
やっぱり魚缶はこうして山盛り御飯に乗っけて食べるのが一番美味いのだ。
では、失敬して一口...。
やっ、すごく脂が乗っているぞ。
ちょうど腹の部分を食べたようだ。魚特有の、コクがあるようでないような脂が美味い。そこに甘辛い味噌が絡んで、口中が大騒ぎとなる。
そこんとこに、白い御飯をぐいっと詰め込む。
もう、たまらんです。
で、1膳目は一気に食べてしまい...。
そうそう、2膳目は汁をかけて食べるのだ!
塩分・糖分を摂りすぎだなーと思いつつ、ざっとかっこむ。
ネコまんまと成り果て、汁を吸い込んだ飯粒が美味い。
それから、個人的にはさんまの血合いの部分が好き。これは鮮度が良くないと臭くなってしまうが、この缶詰の血合いは美味いです。
こうして、喰いも喰ったり、飯2膳。
思えば今年も、いろいろな缶詰で飯を食べてきたなーと感慨にふける。
ふけりつつ、(もう1膳食べようかな)なぞと考える。
缶詰の誘惑は限りないのであります。読者諸賢よ、2009年も缶界を盛り上げていきましょー!
内容総量:155g
固形量:110g
原材料名:さんま、砂糖、みそ、しろしょうゆ、食塩、みりん、醸造酢、増粘剤(グァーガム)
生産国:日本(静岡市、清水食品)
※この商品は缶詰業界人であるのっぽさんにご提供いただきました。感謝多謝。