今年も聖夜がやってくる。
はたして何を食べようか。
鶏もも肉。ケーキ。酒の肴にオードブルいろいろ…と、これらはすべて夕食メニューだ。
聖夜の朝食はどうするのか。
朝からお祝いしたっていいではないか。
「そうだ。我々はこれまで、聖夜の朝食をちっとも考えてこなかったじゃないか!」
と義憤をおぼえ、机をどんと叩く。が、すぐに
(聖夜を前にして憤っちゃいけないヨ)
と反省し、冷静になる。
ともかく、いつもと同じ朝食では味気ない。和食はダメ。納豆とお新香でご飯などというのは絶対ダメ。
洋食でなければならぬ。それも、普段は味わえない洋食で、忙しい朝にささっと用意できるもの。
そこまで缶がえて、ついに思いついた。それはライ麦パンの缶詰であります。
ぱかっと開缶!
酸味のある発酵した香りが立ち昇る。まるでエールビールのような、素晴らしく食欲をそそる香りであります。
これはショーマッカーというパン屋さんがドイツから輸入しているもの。スライスしたライ麦パン(直径約9cm)が15枚、ぎっしり入っている。
かくのごとし。
スクランブルエッグとソーセージを添えて洋食気分を盛り上げた。
さてこそ、ライ麦パンをひと口...。
むっ。甘酸っぱい味が口中に広がっていく。普段食べている小麦のパンとはまったく違う。
ライ麦の大粒が結集したような状態なので、ひと粒ひと粒の噛み応えも楽しい。
それらを丁寧に噛んでいると、滋養がすべて体内に入ってくるようだ。
素朴。単純。質実。まさにドイツのイメージであります。
試しにクリームチーズをつけてみると、コクとうまみが加わって一気にゴーカになった。
まさにクリスマスの朝にふさわしい缶詰でありました。
内容量:500g
原材料名:ドイツ産無農薬ライ麦、自然酵母、てんさい糖、塩
原産国:ドイツ(輸入販売 東京都/ショーマッカー)