いなばの収穫当日・食塩無添加コーン
見かけたらぜひ試してほしい缶詰だ
地味で、目立たないけど、みんなに好かれてる。
そんな人物が、読者諸賢の近くにもきっといると思う。
人の好みは千差万別。何となれば、誰にでも好かれる存在というのはとても珍しいと思う。
そんないい奴が、缶詰業界(略して缶界)にもいるんであります。
その筆頭が、スイートコーン缶なのであります。
スイートコーン缶料理2種
手前はコーンとトマトのサラダ。奥はコーンと鰯のキッシュ
地味なコーン缶も、実はすごい進化を遂げている。
今回取り上げているいなばの収穫当日・食塩無添加コーンは、その名の通り、コーンの実をもいだ当日(夜間なら翌朝)にパックしている。
コーンは収穫後、呼吸をするために自分の糖分を使ってしまう。そして消費した糖分はでん粉質に変化していくと言われている。
だから、収穫後なるべく早く茹でるなり、生のまま缶詰に入れて加熱しないと、もぎたてコーン特有の甘さが失われてしまう。さらに食感も、でん粉が増えたことによって
「もっちり、ねっとり」
してくるんであります。
何となれば、いなば食品だけでなく、各メーカーが作り出すスイートコーン缶は、収穫後すぐに缶詰にされているのだ。
さらに“食塩無添加”というのもミソ。
スイートコーン缶は、食塩や砂糖を足して、味の調整を行っているものも多い。
しかし
「製法がよければもぎたての味が再現できるはず」
と、味の調整なしで作られる缶詰も存在するのだ。
今回の缶詰もそのひとつだけど、実は今年9月に発売されたばかりのニューフェイス。
皮はプチッとした食感が残り、噛むと中から甘い汁が弾け出てくる。
今まで食べたスイートコーン缶とはレベルが違う。実にフレッシュな風味なんであります。
コーンと鰯のキッシュ、断面図
かくのごとし。
全卵にスイートコーン、細かくほぐしたオイルサーディン、パセリみじん切り、塩・コショウ、ナツメグを加えて、耐熱皿に入れてオーブンで焼き上げてみた。
コーンの食感が愉しく、イワシのうま味と相まって、なかなかに美味。
本当にウマい缶詰を見つけると、
「これ使って何か料理したい!」
自然とそんな欲求が湧き上がるんであります。
固形量:155g
内容総量:200g
原材料名:スイートコーン(遺伝子組み換えでない)
原産国:アメリカ(輸入者・いなば食品)