レトロなパッケージが魅力のK.T.シリーズ
これはタラレバーのオイル煮という缶詰
「もしあのとき○○だっ“たら"良かった」
「出来“れば"○○したかったのに」
人は後悔するとき、この「たられば」言葉を使う。
もう取り返しのつかない、実現不可能な思い。
当人の思いはかなり切実なのだが、それを人前で口にするものではない。社会は厳しいのであります。
しかし、缶界(缶詰業界)なら事情が違う。
「たらればたられば...」と呪文のように唱える人もいるという。
それはタラレバーのオイル煮という激ウマの缶詰があるからだ。
さあ、開缶!
これがタラのレバーであります。生産国はデンマークであります。
「タラって、あの鱈? そのレバー??」
どんなシロモノか、想像がつかない御仁もいらっしゃると思う。
しかし中身は単純そのもの。すなわち魚の肝だ。
我が国にもアンキモという素晴らしい食材がある。それと同じようなものであります。
魚の肝はまさしく、この世の美味。
かくのごとし。
内容量は121g。大小の切り身がたっぷりと入っている。
魚の肝といえば珍味だから、居酒屋なんかで頼んでも、わずかな量しか出してくれない。
そう思うと、このたっぷり感はすごく嬉しい。
さあ、肝心のお味だが...。
表面は艶やかに輝いているが、皮がついているわけではなく、とても柔らかい。舌と歯のあいだで潰れ、ほろほろと崩れていく。
わずかにねっとり感もある。
味つけは塩味のみ。油漬けなのにクドくない。
鼻から抜ける匂いはどことなく煮魚っぽいものがある。それでいて、コクのあるこってりした味はまさに海のフォアグラ。
人によっては魚臭いと思うかもしれない。その場合、レモンやぽん酢の柑橘系、あるいは洗いネギやもみじおろしをあしらうのが有効であります。
内容量:121g
原材料名:タラの肝臓、植物油脂、食塩
原産国:デンマーク(輸入販売/川口貿易)
参考価格:441円