缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

黄色いトマト缶

2014-06-29 12:48:09 | 蔬菜

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イタリアでも珍しいという黄色いトマト缶

 缶詰の魅力は、世界中の料理や食材が味わえること。
 中には非常に珍しいものがあったりして、
(中は一体どうなってるんだろ?)
 開缶前のわくわく缶たるや、たまらないものがある。
 今回ご紹介するのは、イタリアから輸入されているホールトマト缶。それも、黄色いトマトを使っているという変わり種だ。
 ラベルのデザインも素晴らしい。はたしてどんなお味なのだろうか。期待がぐんぐん高まってくる。




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開缶! 確かに黄色だイエローだ




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ボウルに開けるとこんな具合。匂いは赤いトマト缶と変わらず




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 取りあえず、みじん切りにんにく&オリーブ油とともに加熱。パスタを作ることにした。
 加熱前にひと匙、スプーンですくって食べてみたが、味は赤いトマトよりもコクが少なく、あっさりした印象だ。
 しかし、この味の評価は自分でも信用できない。なぜなら、黄色という色彩の影響があまりにも強く、トマトを食べている気がしないのであります。




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 かくのごとし。
 具はツナ缶とブラックオリーブ。味付けは塩・黒コショウのみで、なるべくトマトの味が分かるようにした。
 しかしこうして見ると、トマトの黄色はパスタの色と馴染んでしまい、存在缶が薄れてしまった。
 何はともあれ、ひと口…。
 むっ。紛う方なきトマトソースのパスタであります。
 加熱によって酸味が薄れ、そのかわりコクが増している。目をつぶって食べれば、赤いトマト缶と変わらない。
 しかし目を開けると黄色い色彩に影響され、何か不思議な食べ物を味わっているような感覚だ。
 これはパスタより、野菜の煮込みなどに使うといいかもしれない。
 その野菜がピーマンやインゲンなど、緑色であればコントラストも鮮やかになるだろう。
 いや、それよりも赤いトマトを使えばいい。
(黄色と赤。強烈なコントラストになるぞ!)
 と缶がえたのだが…。
 それではトマトのトマト煮ではないか。




 固形量:245g
 内容総量:400g
 原材料名:トマト、トマトジュース、クエン酸
 原産国:イタリア(輸入はモンテ物産
 参考価格:180円くらい






ファイアーなやきとり缶

2014-06-20 09:19:40 | 

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3月1日発売のニューフェイス
「やきとり」という字が燃えている

「辛いものが好き!」
 こうおっしゃる読者諸賢は多いと思う。
 僕も嫌いではないが、あまり辛いのはいけない。舌がれろれろし、脳髄がしびれ、やがて味など分からなくなるからだ。
 ちゃんと味が分かり、かつ気分も高揚し、健康的に汗をかく程度がもっともよい。
 とはいえ、その基準はどれくらいなのだろうか。いわゆる“激辛”は絶対ダメなのか、それともモノによっては大丈夫なのか。自分でも試してみないと分からないのだ。
 そこで、今回はホテイフーズのやきとり激辛味にトライしてみた。今年3月1日に出たばかりの新商品であります。




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 開缶。かくのごとし。
 ものすごく美味しそうだが、ものすごく辛そうだ。
 もしこれを食べて、明日の朝、臀部方面の出口関係が痛くなったらどうしよう。
 勇気を振り絞って、ひと口…。
 むっ。ウマいではないか。
 と思ったら、辛い。実に辛い。舌がじわりとしびれてくる。
 しかし、ただ辛いだけではない。辛さの奥に鶏肉のうま味、唐辛子のうま味があるのだ。
 それがあるから、箸が止まらない。
 しだいに顔中から汗が噴き出してきたが、恍惚感も湧き上がってきた。何か快楽物質的なものが脳から放出されているのだろうか。
 気付けば1缶をぺろり、平らげていた。
 従来のやきとりたれ味辛口より4倍辛いというこの新商品。同社O氏によれば
「1缶を食べ切れるくらいの辛さに仕上げています」
 とのこと。なるほど、明確な基準であります。
 暑い時期など、これを食べて汗をかき、冷たいビールをぐいっとやったら最高だ。




 固形量:60g
 内容総量:80g
 原材料名:鶏肉、醤油、砂糖、食塩、香辛料、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、調味料(アミノ酸等)、加工でん粉、着色料(パプリカ色素、カラメル)、香辛料抽出物
 原産国:日本(静岡市・ホテイフーズ)
 希望小売価格:160円(税抜き)






味のあるやつ「味わらび」

2014-06-07 11:50:03 | 蔬菜

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福島・東信食品[味わらび]
園山俊二的風景がステキだ

 梅雨時になると、僕は高校時代を想い出す。
 仙台の片田舎にあった高校は、裏が雑木林になっていた。自然観察クラブに所属していた僕は、クラブの時間になると、ひたすら裏山を歩き回った。
 梅雨時にだって、ちゃんと上下合羽を着込み、ブーツを履いて歩き回った。
 クラブ開設時は、ほかの生徒も一緒だったはずだ。
 しかしひとり減り、ふたり減りと、櫛の歯が抜けていくように参加者が減っていった。
 最後には、僕ひとりで歩き回っていた。
 なぜ、ひとりでも歩き回ったかというと、えーと。
 どうしてだろ。
 きっと、ひとりの時間が好きだったんだと思う。
 青年期には、そんな気持ちになることがあるのだ。
 ある日のこと。裏山が火事になった。
 一夜にして黒こげになった裏山は、翌週に歩いてみると、辺り一帯が焦げ臭い匂いに満ちていた。
 そして、足元にはわらびやぜんまいが、一気に生え伸びていたのであります。




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開缶! 採りたてのような鮮やかな色

 天然の焼き畑状態になったことで、雑木林は山菜だらけになっていたのだ。
 僕は欣喜してわらび&ぜんまいを摘み取った。それからしばらくのあいだ、フレッシュな山菜を堪能したのであります。
 さっ、そこでだ...。
 この缶詰[味わらび]は、旬の時期のフレッシュな風味が味わえるのがすごい。
 東信食品はいわば山菜のプロで、ほかにもぜんまいや山うど、キノコの缶詰を出している。
 太くて柔らかい原料を厳選し、缶ぺきなアク抜きを施す。
 わらびの場合は一晩水に浸けるが、晩のうちに何度も水を取り替えるという。
 それを薄味に仕上げているから、わらび本来の味と香りが分かるのであります。




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 かくのごとし、その1。
 かつおぶしを乗せるだけで、それはもうウマい。
 表面はさっくり歯触りで、中はねっとりしている。それがわらび本来の食感なのだ。




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 かくのごとし、その2。
 蕎麦に乗せれば、それだけで本式の山菜蕎麦となる。
 蕎麦屋に行けば山菜蕎麦が食べられるが、塩蔵品を戻した山菜を使っている店も多く、それは美味しくない。
 この缶詰を使った方がずっとウマいんであります。

 東信食品では、山菜はすべて放射線検査証明書付きのものを使用し、さらに自社工場から出荷する段階でも放射線検査を行っている。Img_0891
 福島第一原発事故の風評被害と、今でも闘っているのだ。




 固形量:240g
 内容総量:450g
 原材料名:わらび、しょうゆ、食塩、みりん、PH調整剤
 原産国:日本(福島・東信食品)
 直販価格:3缶セットで1,410円(税込)