缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

いちご煮のヒミツ

2009-11-26 10:09:20 | 汁物

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 当ブログでは2回目の登場となる、いちご煮の缶詰であります。
 しかし今回は商品名に「極上」と書かれている。
 さらに「特別製造限定品」とも謳われているのだ。これはただごとではない。
 いちご煮は青森県八戸市の漁師料理が元になっているらしい。この缶詰を製造・販売している『味の加久の屋』のホームページに、その歴史が詳しく載っておりますぞ。




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 かくのごとし。
 うにとあわびのすまし汁、それがいちご煮なんであります。
 しかもこの商品は北三陸産のウニとアワビを使用しているとのこと。さすが限定製造品、贅沢な素材を使っているのだ。
 ではでは、失敬してひと口...。
 むっ、汁が絶品であります。
 コハク酸の旨味にウニの風味とコクが混じり合い、舌の上でいつまでも旨味を味わいたい欲求にかられる。
 しかし飲み込んだ後はあっさりとし、わずかに余韻が残るのみ。
 ウニは粒々感とねっとり感があって、舌で潰すとあの独特の風味がにじみ出てくる。そこにアワビの歯応えも加わって、ともかく贅沢、豪快。これで冷やの日本酒なんか飲ったら、たまらんですなァ。

 ところで、ここで一つの真実を明らかにしたい。それはいちご煮という名前の由来であります。
 筆者は以前、何かの本で
「汁に沈んだウニが、朝霧に包まれたイチゴに見えるから」
 という記述を読んだことがあった。
 しかしウニが赤いイチゴに見えるはずもない。これは正しく言うと
「黄色い野いちごに似ているから」
 なのである。味の加久の屋でも、こちらのページで画像入りで説明している。
 どうですか。オレンジに近いような色合いと、粒々感。なるほど確かに似ている。これで積年の疑問も解けたというものです。




 内容量:385g
 原材料名:ウニ(国産)、アワビ(国産)、かつお節エキス、ネギ、食塩、たん白加水分解物、シソの葉、調味料(アミノ酸等)
 原産国:日本(青森県八戸市、味の加久の屋




郷愁のマーマレード缶

2009-11-24 21:42:17 | 果実

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 活力、明るさ、暖かみ。
そんな言葉が思い浮かんでくるオレンジ色というやつ。いつも我々に元気を与えてくれる色ですなァ。




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 そしてそのオレンジが、生の果物ではなくマーマレードだと、なぜかノスタルジアが沸き起こってくる。
 子供の頃に、給食でマーマレードが出ると、わりと食べない同級生が多かった記憶がある。あの独特の、ほのかな苦みのせいであります。
 かといって大人になってから食べるのかというと、そうでもないと思う。筆者などはそもそも、パンにジャムをつける習慣がほとんどないです。
 だから、子供の頃にそんなに食べてたわけじゃないんだけど、目にするとすごく懐かしい。これがマーマレードの立ち位置ということですかな。




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 かくのごとし。
 ジャムというのは、なぜか冬によく似合う。
 冬といえばですね、筆者は思い出すことがあるんですよ。
 給食の食パンを、教室の真ん中に置いてある灯油ストーブの鉄蓋の上に乗っけて、トーストして食べるのがかなーりの楽しみだったんですよ。
 何しろ熱々の鋳鉄に直に乗せるわけだから、あっという間に食パンは焦げてしまう。その、焦げ臭い匂いが、どこの教室でも漂っていたもんでした。
 そこにマーマレードを乗っけたやつが、筆者は好きだった。一寸苦めのこの味を、何となく大人の食べ物のように感じて、
「やっぱいちごジャムなんかよりマーマレードだよな」
 なぞとうそぶいていたような記憶がある。
 そしてこの缶詰マーマレードは、そんな子供の頃の冬の記憶を、40半ばのオジサン(筆者のことね)に、しっかりと運んできてくれる正統派のお味でありました。

 これは缶詰仲間のこばさんが提供してくれたものです。感謝多謝!
 この記事は『非常食と防災グッズ&ミリメシ』の“オレンジ・マーマーレード缶”と、
『缶詰まにあくす』の“夏みかんマーマレード”にトラックバーック!




 内容量:370g
 原材料名:砂糖、水あめ、なつみかん、みかん、ゲル化剤(ペクチン)、酸味料、香料
 原産国:日本(山口県・全国農業協同組合連合会







イベント『缶詰酒場!』でありました

2009-11-18 14:58:19 | イベント・講座

 11月15日に行われたイベント『缶詰酒場!』は、おかげさまにて成功でありました。



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 今回の取材ものは、社団法人日本缶詰協会の研究所だった。
「これはレトルト殺菌釜ですが、中にぶら下がっている緑色のコードが、メーカーさんにあるレトルト殺菌釜と違うところなんです」
 僕は缶詰の話が出来るのが嬉しくて、どんどん話していく。しかしその内容が、次第にマニアックなものになっていくのを止められない。
「で、これが最新型の缶内部の温度測定器です」
 司会のテリー植田氏がやや冷淡な表情をしている気がする。
 客席も静かな気がする。
 こうして話していて、いいのだろうか。
 ひょっとして、僕はすごく浮いているのだろうか。
 などと、いつも考えてしまうのであった。

 


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ニフティでの生中継、ネットTV局の収録もあった
缶詰の輪がこうして広がっていくんであります




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 今回のゲスト企業は、SSKでおなじみの清水食品さん
 同社のY氏に登場していただいたが、この人のトークが大爆笑となった。




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「おつまみ缶詰酒場」の即売会もあったのだ
懐かしい友達との再会もあり、嬉しかった




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 このイベントの模様を、担当の編集者O氏がYouTubeにアップしてくれました。
 おヒマなかたは、見てみてくだされい!




SUNYOとりめし・五目めし

2009-11-09 10:04:13 | 穀物

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内容量375gの堂々たるボリューム

 思えば4~5歳の頃。
 父親の会社でキャンプを催したことがあり、筆者も大人たちにまざって浜辺で一泊したことがあった。
 楽しかったのは確かだが、何をして遊んだのか、夜をどう過ごしたかなど詳しいことは忘れてしまった。しかし翌朝のある光景だけは、今でもしっかりと記憶に残っている。
 それは、朝日の中で焚き火を作り、湯を沸かし、ナベで湯煎した缶詰を食べるという光景であった。




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 熱々の缶を引きあげ、缶切りで開けると、何とその中にはウマそうな鳥飯が入っていたのだ。
 そのような光景を初めて見た筆者は驚愕した。
「なぜ缶からご飯が出てくるのだらう」
 そのような疑問を、幼い筆者は投げかけたかもしれない。
「これは缶詰といってね、開けたらすぐに食べられるやうに出来ているのだよ」
 なぞと父親は教えてくれたのかも知れぬ。
 それが筆者の、缶詰初体験であった。




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「その缶詰こそ、これだ!」
 と思うのが、サンヨー堂のとりめしと五目めし。
 この商品、実は一般小売店に出回ることはほとんどない。
 通常は災害時などの備蓄用食糧として、役所などに納品しているのだ。
 そういうものを、当時の父親の会社ではどうやって入手したのだろう。
「ひょっとすると、デパートの防災フェアなどの催事に出た可能性はあります」
 と、サンヨー堂東京営業本部のS氏は教えてくれた。




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 かくのごとし。
 開缶したときから、炊き込みご飯のいい匂いがしていた。喉が鳴る。
 手前が五目めし、奥がとりめしである。
 それでは失敬して、ひと口...。
 おお、これこそあのキャンプで食べた缶詰であります!
 しっかりと加熱された鶏肉独特の風味が飯粒に染みこんで、まさにおかず要らずの炊き込みご飯。
 しかし味付けはあっさりとしていて、現代の食文化にマッチしている。
 五目めしのほうは鶏肉のほかにゴボウ、人参、椎茸などが加わり、ちょいとおトク感が味わえます。
 2缶を開けて、夫婦で3分の2ほどを食べて満腹となった。

 ごつい金属缶から食べ物が出てくるというのは、やはり今でもすごいことだと思う。
 それも味付けがされていて、すぐに食べられる状態なのである。缶詰たちの何と素晴らしきことよ!




 内容量:375g
 原材料名:とりめしはうるち米、鶏肉、玉ねぎ、しょうゆ、ナタネ油、砂糖、食塩、調味料(アミノ酸等) 五目めしはうるち米、鶏肉、ごぼう、人参、たけのこ、しょうゆ、椎茸、砂糖、ナタネ油、食塩、調味料(アミノ酸等)
 原産国:日本(東京都・サンヨー堂




ラジオに出るよう!

2009-11-05 23:23:04 | メディア
 東京ローカルのお話ですが。
 11月10日(火)、ちょうど「おつまみ缶詰酒場」の発売日に、TOKYO FMの「Wonderful World」という番組に出演しまっす!
 17時05分から17時20分ころであります。場所は渋谷スペイン坂スタジオというところ。
 おお、あそこはよくラジオで、有名人がお話しているところではないか。
 本のプロモーションもしていいそうなので、しっかりと宣伝してくるのだ!