読者諸賢よ!
ついに、博士缶修のまったく新しいくじら缶「くじらの和ヒージョ」が缶成しましたぞ。
造り手は宮城の「木の屋石巻水産」。
同社は伝統的にくじら大和煮缶を造ってきたメーカーであります。
昨今は「金華さば味噌煮」缶ですっかり有名だが、実はくじら肉の扱いにかけてはプロ中のプロなのだ。
開缶。
食材をオリーブオイルで煮込む “アヒージョ” の手法を取っているが、その味付けにはひと工夫凝らしている。
それは和風ということ。
だから「和ヒージョ」(ダジャレです)。
厚削り節、干し椎茸などから出汁を引き出し、くじら肉に浸漬させている。
そのくじら肉は、あらかじめ冷温で2週間熟成し(ここ凄いとこです)、丁寧に筋などを取り除いてから使う。
ほかには唐辛子と、にんにくを粒のままころりと投入。
かくのごとし。
くじら肉は歯応えがあり、噛みしめるとまず、しょうゆ関係の和の味が来る。
次にくじら肉そのもののうまみ(熟成させたうまみだ)と、かつお節や干し椎茸のうまみが混合してやって来る。
これがたまらぬ。
そこんとこに、トロトロに柔らかくなったにんにくをまぶして食べてもウマい。
付け合わせる野菜はクレソン、ルッコラなど、風味の強いものが良く合う。
「くじらを和風のアヒージョにしませんか」
という僕の思い付きを木の屋石巻水産が受け止めて、開発に取りかかったのは2014年のこと。
試作し、味の方向を両者で確認しながら、和のテイストを磨いていった。
初めはくじら肉を砂糖醤油に浸けてみたのだが、その後に砂糖は不要となった。
同社S氏の提案で、新たに厚削り節と干し椎茸も加えられた。
そうして試作と試食を繰り返し、味のバランスを調整して、ついに缶成したこの「くじらの和ヒージョ」缶。
パッケージのイラストと商品名は僕の手描きであります。
ぜひぜひ、食べていただきたいのであります。
内容総量:150g
固形量:90g
原材料名:ひげ鯨、食用オリーブ油、食用大豆油、にんにく、しいたけ、かつお節、唐辛子、食塩、混合削り節、しょうゆ
原産国:日本(宮城県石巻市・木の屋石巻水産)
希望小売価格:630円(税込)