秋らしい夕暮れに缶詰で一献
とにかく手軽なのが缶詰の魅力だ
「まず生ビール持ってきて! 生、生! おねいちゃん急いでね!」
この夏、こんな殺気だった状態がずーっと続いておりました。
ともかく異常な暑さでありました。
それがようやく、涼しくなってきた。
特に夕方になると、気分のいい風が吹くようになった。
こうなると
「ちょいとその、熱燗でもいきたいねェ」
こんな台詞も出てくる。
熱燗は、精神的に余裕がないと飲めないんでありますね。
そこで今日は、
サンライズという会社が出した酒の肴缶3品をご紹介申し上げたいのであります。
東京の下町、文京区湯島。
この赴きある土地に
[旬膳さとり]という、知る人ぞ知るちょいといい居酒屋がある。
ここを経営しているのが、先の
サンライズ。
そして、この[さとり]の名を冠して今年5月に発売開始となったのが、このシリーズであります。
中でも[豚角煮]は、先月発売になったばかり。
それぞれ税込819円という価格設定に驚かされる。これまでにない“高級グルメ缶詰”という位置付けなのだ。
サンライズ・フードサービス部リーダーのT嬢は
「さとりの板長が原材料からカット、食感まで相当こだわりました。食材を痛めないよう手詰めで丁寧に作っています。試行錯誤を繰り返して、やっと完成しました」
とおっしゃってた。
[鶏肉とうずらの卵の和風仕立て]かくのごとし。
出汁の利いたスープがまず、ウマい。
あっさりした塩味に鶏肉の脂と素晴らしい香りが乗って、いいコクがある。しかし飲み込んだ後は、舌の上に何も残らない。
このウマいスープが、うずらの卵とニンジンに染み込んでいるのだ。
筆者は、この商品が一番好きだ。
我が身を削っていい仕事をした鶏肉は、さぞ味が抜けているかと思いきや、一応スープが染みております。
[さとりの肉じゃが]かくのごとし。
とにかくジャガイモがウマい。
ねっとりして、牛肉の味がよく染みてる。
これは僕だけの感想ではない。イベントや展示会でも大好評なのだ。
このねっとりした食感は、単にメイクイーンを選べばいいというわけじゃない。冷暗所でしばらく寝かせたものを使うなど、ちょいと工夫しないと出来ない。
「どうやって作るんですか」
T嬢に尋ねたら、
「どうなんでしょう。うふふ」
さすがに企業秘密でありました。
[豚角煮]かくのごとし。
ゴロっとした角煮が甘くなくて、醤油がきりっと立っている。
これには予想を裏切られた。
しかしその辛めのとこが美味しい。
この味付けが、旬膳さとりの味付けなのだ。
豚は脂に甘い香りがあり、舌に乗せるとすっと溶け去っていく。
そこに清酒を流してやると...嗚呼。
快かな快かな。
長引く不景気のおかげで、家飲みがすっかり身についちゃった御仁も多いと思う。
だったら、たまにはこんな高級缶詰で贅沢しても、バチは当たらないんでないか知らん。
鶏肉とうずらの卵の和風仕立て
内容量:200g
原材料名:鶏肉、野菜(ニンジン、長ネギ、ショウガ)、うずらの卵、チキンガラスープ、醤油、鰹節エキス、食塩、増粘剤(加工でん粉)、調味料(アミノ酸等)
さとりの肉じゃが
内容量:200g
原材料名:野菜(ジャガイモ、玉ネギ、ショウガ)、牛肉、清酒、醤油、砂糖、発酵調味料、鰹節エキス、昆布エキス、植物油脂、食塩、増粘剤(加工でん粉)、調味料(アミノ酸等)
豚角煮
内容量:200g
原材料名:豚肉、鶏卵、野菜(ニンジン、長ネギ、ショウガ)、醤油、清酒、みりん、砂糖、増粘剤(加工でん粉)、調味料(アミノ酸等)
原産国:日本(販売・サンライズ)