国分「缶つま」の牛すじこんにゃく。CP高し
天高く、馬肥ゆる秋。
馬だけでなく、人も肥ゆる秋。
気温も急に下がってきたことだし、湯気の立ち昇る鍋料理とか、おでんとか、煮込みとか、そんなメニューが恋しくなってくる。
仕事の帰り、湯気と匂いに誘われるように、縄のれんをくぐる。
「間もなく冬がくる...」
我知らず寂寞を感じ、熱燗をすする。
「季節の巡りが、毎年、確実に早まっているなあ...」
我が人生を、季節に重ね合わせたりする。
春が誕生とすれば、夏は青春そのもの。それが秋には黄昏となり、冬には終焉となる。
「いろいろあったけど、まあ、悪くない人生であった...」
「おい。その...で1人しみじみするの、やめろよ。一緒に飲んでるんだから」
「たははは。ま、もう一杯、いこうか」
ということで、居酒屋。
明日の活力の源、居酒屋。
こうして気の置けない友人と飲むのは無上の喜びだが、そういう時間がなかなか取れなくなってきた。
ふと気付くと、飲みに行くときはすべて
「打合せを兼ねて、まあ一献」
という状況が続いている。
こうなると、本当にのんびり呑むには家呑みしかない。
そんなときに便利なのが缶詰なのであります。
牛すじこんにゃく缶と切った豆腐を小鍋でぐつぐつ
新鮮な長ネギをたっぷり天盛りで
かくのごとし。
食べる直前、七味唐辛子を振ってやれば缶成であります。
何しろこの缶詰、牛すじとこんにゃくがじっくりと煮込んであるのだから、それだけで立派な酒の肴なのだ。
そこに豆腐を投入したのは、筆者が
「豆腐が大好き!」
この理由に尽きる。
さて、肝心のお味はというと...。
缶汁は醤油の風味がきりっと立った濃厚甘辛。そこに牛すじのゼラチンが溶け込んでいる。
そのうま汁をたっぷり絡めつつ、牛すじやらこんにゃくやら豆腐を頬張る。
味付けの塩梅よく、臭みもえぐみも皆無。気の抜けたような居酒屋で出てくる煮込みより、よほどウマい。
1人でしみじみを楽しもうと作ったメニューだが、美味しさのあまりぱくぱくと一気に食べてしまった。
まっ、秋だし。こうして肥えていくのもよいか。
内容量:100g
内容総量:140g
原材料名:牛すじ、こんにゃく、しょうゆ、砂糖、発酵調味料、食塩、玉ねぎエキス、増粘剤(加工でん粉・
キサンタンガム)、調味料(アミノ酸等)、香辛料
原産国:日本(東京・国分株式会社)
希望小売価格:340円