今回の缶詰は、スパムによく似ている『わしたポーク』なんであります。
わしたというのは、沖縄の言葉で「私たちの」という意味なのだそうだ。
しかしポークというわりには「鶏肉入り」なんていう表記があったりする。
やはり沖縄は大らかというか、大ざっぱというか。そういう気質が、一寸羨ましいなー。
おっ、巻取鍵が付属してますぞ!
こいつで金属をくるくる巻き取って開けていく作業は、数ある缶詰さんの中でも、もっとも開缶心地のよいものなのだ(変な言い方)。
表面の包装をはがすと、ブリキの地肌がとても美しいです。
固い金属をくるくる巻き取っていく。
この作業が大変に気持ちいい。
幼少の頃、この巻取鍵をなぜかたくさん収集しておりました。
宝箱に、たくさん入っておりました。
やっ、何だこのへこみは?
缶にみっちり入ってないではないか。
へこみ分を損した気分ではないかっ。
しかし、これも沖縄の大らかさか。
スライスして、さらに縦半分に切る。
本日はスパム寿司、じゃなかったわしたポーク寿司を作ってみようではないかい。
しっかりと焦げ目がつくまで焼く。
最初に弱火でじっくり加熱して、わしたポークの脂を引き出しておくと、油を引かなくてもOKであります。
仕上げにショーユをひと回し。
右手で酢飯を握って形をつくる。
酢飯(シャリ玉)は22g。
と、小僧寿しでは習ったよ。
ささ、でけました。
このいびつさ、歪み具合がいい。
箸で持ち上げると壊れそうな脆さ、はかなさが愛らしい。
22gが適正とか言いながら、大きさは不揃いでキメてみた。
これぞシロート寿司の醍醐味なのであります。
それでは失敬して、一口...。
むっ、なかなかイケる。食感は魚肉ソーセージに限りなく近く、そこにぶーちゃん臭と鶏レバーの風味がわずかに混ざる。
魚肉ソーセージの食感なので、かりかりと焦げたあたりが美味い。
わしたポークはスパムよりも脂分が少ないようだ。塩分もスパムの塩分控えめ商品(レスソルトバージョン)よりさらに控えめ。
スパムの場合、ショーユを使うと明らかに塩分摂りすぎのような気がするものだけど、これなら安心であります。
最終的にはマヨネーズを少々乗せて、コクを足したところでお味は完成したのでありました。
内容量:180g
原材料名:食肉(豚肉、鶏肉)、ばれいしょでん粉(遺伝子組み換えでない)、食塩、黒糖、香辛料
原産国:日本(沖縄物産公社HO)
追:この記事は『catpaw』“SPAMをどう食べる?”と、
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