缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

台式 うなぎの缶詰

2008-11-30 14:15:10 | 魚介

Eel1700
タイ語表記がエキゾチック

 読者諸賢よ!
 いよいよ、缶界が盛り上がってまいりました。
 そのような気運を、筆者はひしひしと感じております。
「具体的にはどのへんが盛り上がっているのか」
 と問われれば、即座に
「もう、あのあの、全般的に!」
 と極めて具体的な答えができるのであります。
 来年の初春には、第2回『缶詰ナイト!』の開催も決まった。
(第1回の様子はこちら
 ニフティのプロデューサーであるテリー植田氏から、そのような連絡をいただいたとき、思わず筆者はやったと快哉を叫んだ。
 そんなめでたい折なので、今日はばっちりうなぎをおごるのだ。
  すなわちうなぎの缶詰なのだ。

  

 

Eel2700

 こちらは缶界アジア方面の雄、dii-chaiさんがタイランドで買ってきてくれたもの。
 ちなみにdii-chaiというウェブネームは、タイ語で「嬉しい」という意味だそうだ。
 しかし筆者はタイ語がまったく分からない。なので、このうなぎ缶にしても、こうして中国語表記の部分を見てみるのだ。
 “台式”って、タイ風という意味なのか知らん?? きっとそうだろうなあ。



Eel3438

 パカッと開缶!
 さすが“紅焼”と書いてある通り、赤いタレがこてっと入ってます。
 しかし立ち昇る香りはまさにうなぎの蒲焼き缶そっくり。



Eel4700

 かくのごとし。
 最初に油で揚げて、それをタレに浸けたらしい。
 では失敬しまして、ちょいと一口...。
 やっ、食感がさくさくとして、うなぎを食べている気がしない。
 日本人にとってうなぎといえば白焼き・蒲焼き。だから、身はふわっとしてるものだと思うじゃないですか。そのふわっとした柔らかいとこを、いじめるように噛むと、わずかに川魚っぽい野趣が香ったりするじゃないですか。
 しかし、この台式はまったく違う。身はあくまでもさくさくしてる。
 そこんとこに時折、背骨が加わる。
 この背骨が美味い。さばや鮭の水煮缶の骨とは違った、からっとした性格の良さを感じる。
 さば・鮭の水煮缶の中骨も美味いものだけど、何というかこう、しねくねしてるところがある。
 さくさくホロリと崩れるけれど、しっとり湿って情緒的。やはり日本か、さもあらん(なぜかこの辺、七五調)。
 タイランドは気候が暑いせいか、朗らかで率直な食感を求めるのでしょうかねー。
 それから、タレは八角のような香りがして、ぴりりと辛くて、うまかったです。




 内容量:110g
 原材料名:うなぎ、水、醤油、油、糖分、辣椒
 原産国:タイ





郷愁のリリー缶

2008-11-15 12:29:27 | 果実

Lily1481

 読者諸賢よ。
 この桃缶を、ようく眺めていただきたい。
「ん? 桃のシラップ漬けだろ。ちょいと懐かしいな」
 そう、ご賢察通りです。そこでさらに、缶上部のブランド名を見ていただきたいのであります。

 

Lily2400213

「やっ、このロゴ。何だか、幼い頃に見た記憶があるぜ...」
 と記憶を呼び覚ました方もいらっしゃると思う。これがリリーというブランドなんであります。
 リリーコーポレーションは、加工食品卸業大手の菱食の子会社。
 菱食は4社が合併してできた企業なのだけど、その中には大阪に本社をおく野田喜という会社があった。
 この野田喜が、リリーという名で缶詰を出していたのだ。
 何となれば、関西圏では、今でもリリーブランドは有名なのだ。
 ということを、先日、菱食のノッポさん(仮名)からお聞きした。
 ノッポさんは缶詰blogを見てくださり、“缶詰振興のためにひと肌脱ぎたい”と、連絡をしてくれたんであります。
 そうして...。



Lily3700

 かくのごとし。
 ノッポさんが送ってくれました。リリーブランドの缶詰たち。
 こうしてみると、特にフルーツのシラップ漬け缶などはやはり見覚えがある。
 このフルーツ缶をカゴに山盛りにして、透明のビニールをかけたものを、八百万屋(八百屋だけど缶詰や菓子類も売っていた店)でよく見かけたもんでした。
 あれは確かに昭和の風景。まごうかたなき40~50年代。
 ノッポさんありがとう。忙しない年末に向けて、気持ちにほっこりとゆとりができました。




辛子明太子の缶詰

2008-11-08 14:17:25 | 総菜

Mentai1700

 読者諸賢よ。明太子の缶詰であります。
 もう一回いいますが、明太子の缶詰ですよ!
 人生経験を積んで、少々のことでは驚かなくなった人も、この缶詰には驚かなければならない。
「明太子を缶詰にしてどーするのだ」という若干の疑問とともに、驚かなければならない。
 この缶詰。ブログ仲間のNoritanが、九州出張の折に見つけてきてくれたものだ。
 なかなかの目利きといわねばならない。



Mentai2700

 パカッと開缶。
 明太子が入っています。
 当たり前だけど。
 当たり前だけど、やっぱり驚きの光景である。




Mentai3700

 皿に開けるとまったくの明太子。
 それにしても量が多い。
 これで1/3程度なのだ。
 ちょいとつまんでみると、塩辛い。思ったより唐辛子の辛さはない。
 しかし、何故かイカの香りがする。しかも缶詰の煮イカ、あるいは駄菓子屋のよっちゃんイカみたいな匂いがする。
 それはそれで美味しいが、明太子とくれば、ほら。




Mentai5700
バターとオリーブオイルを熱して、さ



Mentai6466
明太子を投入
弱火でないと“はぜ”ますです



Mentai7466
パスタって、どうしていつも多めになるのだろう




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 かくのごとし。
 こうしてこしらえた明太子パスタ、不味かろうハズはないんであります。
 海苔を散らせば完璧である。
 缶詰明太子の味が濃かったので、塩をまったく使用しなかった。
 パスタを茹でるときの塩分だけで充分だと予想していた。
 しかし食べてみると、塩が足りなかったです。
 加熱したことにより、よっちゃんイカ臭もかなり薄れた。
 しかし、ちびちび食べる分には、よっちゃんイカ臭がしてたほうが魅力的であります。
 酒のあてに、料理の材料にと、思ったより活躍してるんであります。



※缶側面の記述によると、明太子を蒸し煮したものであった。
 内容量:120g
 原材料名:すけそうたらの卵(ロシア・アメリカ産)、唐辛子、醤油、酒精、発酵調味料、調味料(アミノ酸等)酸化防止剤(VC)、着色料(赤102、黄5、赤3)、発色剤(亜硝酸Na)
 原産国:日本・福岡(山一物産)
※VCとはアスコルビン酸ステアリン酸エステルだそうです。




おまけ画像

Mentai10400

一寸イタい絵が描いてあった。






ターキーのSPAM缶

2008-11-02 09:45:57 | 

Spam1479

 本日の缶詰は、ブログ仲間のdii-chaiさんからいただいたもの。
 何とターキーのスパム缶である。
 ターキーというと、米国でサンクス・ギビングデイに1羽だけ恩赦されるとかいう、あの七面鳥のことでありましょう。
 テレビでは見たことがあるけど、普段はめったに食べないもの、それがターキーであります。




Spam2700

 こんなイラストが裏にあった。
 何か、こう、たまらなく楽しいっす。
 子供の頃に観ていたトムとジェリーなぞを、ちょいと想い出す感じ。
 童心にかえってしまう。
 ということで、本日はこころ素直にいってみたいと思う。
 このイラストにある通りの開け方、調理法を実践してみるのだ。




 

Spam3700

 蓋を開けたら、ぎゅうぎゅうと握る。




Spam4700

 すると、あーら不思議。
 中身がスルリと出てくる。




Spam5461

 この雄志。
 この屹立感。
 男性諸賢なら誰もが頼もしさを憶えること、いうを待たない。
 おっと、イケン。今日は童心にかえってたんだっけ。




Spam6700

 そうして「スライス&フライ」にしてみる。
 ところが、油の跳ねがものすごい。
 もう、バッチバチと跳ねる。
 フライなのにセコくエコを思って油を少なめにしたのがいけなかった。
 スライスしたターキーから出る汁が、跳ねの原因であります。
 そばに近寄れない。
 それでも近寄ったら、熱い油が飛んできて指に火傷を負ってしまった。
 くっそー。




 

Spam7700

 かくのごとし。
 油でフライするのはあきらめて、ボイルして仕上げたのであった。
(ボイル調理に関してはG3さんのブログを参照)
 さて、肝心のお味のほうはというと...。
 まず最初に思うのは、塩辛さ。
 すごくしょっぱいです。
 これは通常の豚肉のスパム缶でも同じなので、スパムの特徴だともいえる。
 近年は減塩バージョン(Less Sodium)も広く売られているので、この塩辛さが苦手な人はそちらがおススメである。
 そして、舌触りは豚肉のスパム缶よりもきめ細かい。
 昔、「絹のような舌触り」というふれこみで売れたソーセージがあったが、まさにそんな感じ。いかにも淡泊なターキー肉を感じさせるのだ。
 ともあれ、塩辛さのためにこのまま食していくことはままならず、残りは翌日に持ち越された。
 そうして、昼食のサンドイッチの具として使用した。
 この場合はうっすらとマヨネーズを塗り、コショウをかけて食パンに挟んだのであった。
 やはりスパムはサンドイッチによく合うな、というのが今回の感想であった。



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 内容量:340g
 原材料名:ホワイトターキー、ターキー肉汁、ポテトスターチ、塩、天然ターキー香料(直訳)、砂糖
 原産国:米国(Hormel社)




Garrrv511
追記:月刊『ガルヴィ』(実業之日本社)10月号で「酒に合う缶詰&柿の種」という企画があったのだ。
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