読者諸賢よ!
昨年、大阪梅田で開催した「缶詰はかせのかんづめ万博」が、ついに東京でも開催なのだ。
快哉、じゃなかった開催店は東急ハンズ渋谷店(6A)と池袋店2階。
世界7カ国、国内メーカー22社で、合計ナンと120種類の缶詰を揃えてみた。
コーフンせずにはおれない状況であります。
トークショー&試食会もどーんと行う。
2/25(土)~2/26(日)は池袋店で。
3/3(土)~3/4(日)は渋谷店で。
どちらも午後2時と午後4時の2回開催なのだ。ぜし、遊びに来ておくれ!
3月発売予定の缶つま新商品、ししゃも缶
何とオス&メス2種を商品化
缶詰の勢いが止まらない。
日本の缶詰メーカーのほとんどは、昨年の大震災によって資材・原材料が入手困難となり、減産を余儀なくされたのであります。
その苦難を乗り越え、今、一気に新商品が出てきた。
今回ご紹介するのは、何と本物のししゃもを使った缶詰。
「缶詰でおつまみ」をキーワードにしたK&K国分「缶つま」シリーズのニューフェイスなのだ。
ニューもニュー、何しろ3月発売予定の商品であります。
それを缶詰ブログでひと足早く、読者諸賢にお知らせしようと思う。
まずはメス、すなわち子持ちのししゃも缶を開缶。
湯煎で温めるとふくいくたる香りが立ち昇る。
ちょうど大兄・島地勝彦氏が来宅していたので、一緒に頬張ってみた。
繊細な身肉を咀嚼していると、意外と強いうま味とコクがやってきた。
卵もたっぷり詰まっており、粒々感が舌の上に心地よい。
こちらはオスのししゃも缶。身が細く、色合いが地味なのが分かる。
「子持ちじゃないのか、ちぇっ」
こうバカにしちゃあいけない。通が好むのはむしろオスのほうだ。
栄養分が卵に取られない分、メスよりオスのほうがうま味が強いと言われている。
かくのごとし。オスを半量ほど盛りつけてみた。
こう紹介すると、オスばかり贔屓してるようだが、メスのほうは島地大兄と食べてしまい、画像が残せなかったのだ。
「さあオスだオスだ、メスより美味なオスだ」
ひと口頬張ると、繊細な身肉が舌の上で崩れ、うま味を吸ったオリーブオイルとともに口中に広がった。
ししゃも独特の、川魚に似た匂いが立ち昇る。
確かにうま味が強い。噛みしめるたび完爾と微笑する。
しかし、先日食べちまったメスのほうも美味かった。
いや待て、ひょっとして、メスのほうがウマかったかも。
確かメスのほうは、うま味がもっと柔らかく、オスよりもどこか温かみがある味で、ふくいくたるコクがあったのだ。
「オスが一級上!」
このこだわりも缶詰となると、違ってくるのかもしれない。
新たな事実の前には、思考も風に柳と、しなやかに反応しなければいけない。
そういえばししゃもは漢字で「柳葉魚」と書くのであった。
固形量:75g
内容総量:100g
原材料名:ししゃも、オリーブ油
原産国:日本(販売:国分)
予価:オス950円、メス1400円
※国分担当者によると限定生産になる可能性もあるらしい。見つけたら大事に仕舞っておいて、ハレの日にこそっと出そう。
こう寒いと、鍋が恋しくなる。
熱々の鍋を囲んで、熱々の清酒をさしつさされつ。
豚とほうれん草で常夜鍋。豆腐を味わう湯豆腐。変わり種でトマト鍋、豆乳鍋。
さあそこで、缶詰の登場であります。
下関市のマル幸商事が昨年12月に発売したふくちり缶は、文字通りふぐの身が入っている。
同社のふく缶は以前ご紹介しているが、いわばその兄弟缶の登場なのだ。
開缶!
椎茸、しらたきがぎゅうぎゅう詰めで嬉しい。
しらたきをきちっと巻いてくれてるのも嬉しい。
これ、自分でやろうと思うと、けっこう手間なのですよ。
この豊富な具の下に、真っ白いふぐが隠れているのだ。
かくのごとし。
同社担当者によると
「冷たいままでも美味しい」
という。
しかし厳寒の時期でもある。やはり熱々で食べようと湯煎すると、魚の匂いが強まった。
これをぽん酢につけて、ひと口...。
おっ、あのふく缶と同じであります。鶏のささみのようにモソモソ感があって、何度も汁に浸けながら食べたくなる。
しかしそこを噛みしめてると、奥から滋味が湧き出してくる。いいダシが出てくる。
何となれば、この滋味がにじみ出た缶汁もウマい。この汁だけで酒が1合すすむ。
ちょいと外道ですが、ここにEXバージンオイルを垂らしてやるのが、筆者の好みです。
固形量:90g
内容総量:150g
原材料名:シロサバフグ、こんにゃく、しいたけ、食塩、エキス(こんぶ、かつお)、トレハロース、調味料(アミノ酸等)、水酸化Ca
原産国:日本(山口県下関市、マル幸商事株式会社)
参考価格:500円(税抜)