おいどん、夏本番を前にして、思い立ったんよ。
何がどうしたというわけではないが、思い立ったんよ。
男なら、なさねばならぬことがあると。
四の五の言う前に、やらねばならんことがあると。
本日、セミの声を聴きながら、おいどんはそう決心したんよ。
見れ、ぱっかんと開缶。
むむっ、この匂い。確かに以前、嗅いだことがある匂いだど。
これは懐かしや、ローザ・スパイシーツナクリアカリーと同じ系統の匂いではないかい。
あれは辛いタイ缶詰との出会いでもあったよなー。
辛いタイ缶への、あくなき挑戦の道しるべとなった缶だったばいねー。
あのときは本当に辛くてたまらんかった。
息を吸い込むたびに、涙が流れてハナ垂れたばいね。
無芸大食では無敵を誇るおいどんが、あっさりと負けたばい。
てことは、あれか! これはあのときの敵討ちか!
かくのごとし。
今回は、料理などせんのよ。
おいどんも男。開けたらすなわち喰うのど。女々しく料理などしてられんのど。
では一口。
うむっ、やはりあのときと同じ辛さ。ばってん、それほど辛くはなか。
同じとんがらしの辛さだが、何とゆーか、透明感がある辛さ。
これは、一体なーにか??
ココナツミルクで白濁して、油にもまみれて、いかにも憎らしいカタキ面。
なのに、何ともさーやかなお味。ほんのりとレモングラスのかほりまでしとる。
大きなツナの固まりが、旨味たっぷりで大サービス。
そうか、見た目で判断してはいけんということか...。
おいどんも、いつの間にか、人を(缶を)見た目で判断するような大人になってたばいねー。
このままじゃ、ロクなことにならん。
ご先祖さまお天道様に顔向けもできんようになる。
くそっ、しかし見てろよ、いつかきっと。やるときはやる。見ちょってくれよご先祖さま。
あっ、いけん。男泣きしたせいで、何を決心したのか忘れた。
内容量:タイ語のため不明(おおむね150gであろう)
原材料名:タイ語のため一切不明
原産国:これくらいは分かる タイランド