ポルトガル缶詰旅の2日目であります。
がんばって早起きして、リスボン観光スタート。
いや、缶詰専門の観光だから、缶光と表記するのが正しいだろう。
上の画像のお店はオイルサーディン専門店だ。缶上蓋に「1966」「1980」など年がプリントされているオイルサーディンが並んでいた。
「これは例えば...」と僕。「自分の生まれた年のオイルサーディンを買える、ということですな」
「でも、製造がその年ではないですよね。みんな新品ですから。ただ年が印刷されただけという」と伊藤氏。
「それはつまらんですなァ」
そのわりに値段は約1,000円と、なかなかお高かった。
どうやらリスボンは缶詰でインバウンド消費を狙っているのではないかと思い始めた。
こちらは日本で調べておいた缶詰専門店。何と、ポルトガル缶詰協会が直営しているという。
店員に話を聞いてみると、現在は20社ほどの魚介缶を合計300種類ほど扱っているらしい。
店内はほぼ缶詰尽くし! 夢のような光景であります。
カウンターの横には巻締機(缶にフタを密封する器具)も置いてあった。有料で巻締体験が出来るのだ。
試食もやっていた。小さなバゲットにオイルサーディンやイカを乗せ、缶詰のオイルをちょっと垂らして提供している。
いろんな味を試せるので嬉しい。
ポルトガルの缶詰はどれもデザインが可愛い。
種類はオイルサーディン、ツナ、バカリャウ(干し鱈)、イカ、タコなどがあり、一番多いのはオイルサーディン。
壁には各造り手のポスターが貼ってあり、それぞれの歴史や特徴も判る。ちょっとした缶詰ミュージアムであります。
路地を抜けて、コメルシオ広場へ向かう。目の前は広大なテージョ川河口で、その先は大西洋だ。
コメルシオ広場に面しているのが缶詰料理店「Can the Can」。
ディナーに向けて仕込みの最中だったが、写真だけ撮らせてもらう。
天井から下がっている照明が大きな空き缶なのがお判りだろうか?
壁面にはポルトガルの缶詰がディスプレイされている。
製造に使う器具も置いてあったりして、とにかくすべてが缶詰オシ。オーナーはよほどのマニアなのだろう。
ほかにも市内を回ったが、城のふもとや聖堂の近くなど、さまざまな場所に缶詰専門店があった。
やはりリスボンでは缶詰を観光資源にしているらしい。
「ほかの街ではどんな様子だろう?」と僕。
「これからポルトへ移動します。そこでも専門店やバーがあるならすごいことですね」と伊藤氏。
「もしそうなら、国を挙げて缶詰をオススメしていることになるなァ」
...ということで、次に向かったのはポルト。
ポルトワインの産地として知られており、風光明媚で、とくに女性に人気が高い街だという。
しかしこちらはおじさん2人組。明媚な風光より缶光であります。
このあと「現存する世界最古の缶詰メーカー」を誇る「Ramirez(ラミレス)」の本社工場を取材するのだ!
続く!
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