缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

第2回缶詰ナイト!

2009-04-28 12:24:33 | イベント・講座

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高木商店常務も参戦!(一番右)

 春の嵐が吹き荒れた、4月25日(土)の夜。
 東京はお台場で、第2回『缶詰ナイト!』が開催されたのであります。
 内容も前回よりパワーアップし、来場者数もぐぐーっと大幅アップ。
 あっという間の2時間半でありました。



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 超マニアックなイベントに思えるが、そんなこともない。
 なぜなら、最近は“大人の社会見学”が人気なのですね。
 特に工場見学ツアーなんか、大人気だそうです。
 なので、ワタクシたちは迷うことなく専門分野に突き進んでいくのだ。
(右端は静岡まで取材に行ったライターのクロスケさん)



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大雨の中を来てくれた読者諸賢!
心よりお礼を申し上げますです。



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 協賛してくださった岩手缶詰さん高木商店さん農研テクノさんに感謝。
 おかげさまで、来場者全員へこだわり缶詰セットをプレゼントできたのだ。



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缶詰談義に花が咲く
一寸珍しい風景



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 お茶目な農研テクノの石原社長(右)と、クールな高木商店の高木常務(左)。
 高木常務は来場者の女性から「缶詰王子」と称されました(実話です)。



Op

 かくのごとく、第2回缶詰ナイトは終了したのであります。
 第3回缶詰ナイトもぜひ、やっていこうと思う。
 そのときは『世界の缶詰大集合!』なんて、どうでしょう。







ごぼういわし煮付

2009-04-21 11:48:39 | 魚介

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 タカタ某さんのテレビショッピングを見ていたら、圧力鍋の紹介をやってた。
 圧力鍋、欲しいなーと思う。
 思うけど、いつも買わない。
 買わない理由は
(これ以上、調理器具を増やしたくない)
 と、この一言に尽きる。
 しかし欲しい理由としては、
1、豚の角煮が早くできる。
2、手羽元の酢醤油煮が早くできる
3、さんまの梅干し煮が早くできる
 と、いかにもテレビショッピングで紹介している内容そのものなんであります。
 さっきもテレビを眺めていて
(いわしを甘辛~く煮たらどんなに美味いだらう)
 と想像し、ついに筆者はフリーダイヤル0120...を回そうかと、立ち上がった。
 立ち上がったが、しかし。電話には向かわず押し入れを開けた。
 そこから取り出したのは高木商店のニューフェイス(08年11月発売)、『ごぼういわし煮付』なのだった。



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 ぱかっと開缶。
 美しい真鍮色の缶であります。
 そして立ち昇ってくるのは、加熱されたいわしのエガラっぽいような香ばしい匂いと、真黒い健康な土を連想させるごぼうの匂い。



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 かくのごとし。
 高木商店の地元、銚子漁港で水揚げされたいわしがゴロリっと1尾入っている。
 いわしは年々漁獲高が減っているという。
 このように脂が乗って丸々と太ったたいわし(大羽いわしと呼ぶらしい)を獲得するのは大変なのだそうだ。
 そして、横にはやはり茨城産の太いごぼうが1本。
 では、失敬してまずはごぼうから一口...。
 前歯でさくっと噛みきれる柔らかさで、筆者の求めていた甘辛い味つけがしてあります。
 面白いのは、いわしの香ばしさと脂が染み込んでいること。
 いわしの旨味を吸い込んで、違った風味に変化してるのだ。
 では、今度はいわしを一口...。
 やややっ。こちらにはごぼうの風味が移っております。土っぽい根菜の香りが染み込んで、ただショーユで煮たいわしとは明らかに味も香りも違っている。
 ほんのり甘みがあって、ちょいと品良く仕上がったいわし料理、という感じなのだ。
 野菜と魚を組み合わせて缶詰にするというユニークな技法を、高木商店さんはしっかりと確立したようであります。

 結論:こんな缶詰があるんだから、圧力鍋購入はまだまだ先だな。




 固形量:70g
 内容総量:100g
 原材料名:いわし(国内産)、ごぼう、砂糖、醤油、でん粉、生姜
 原産国:日本(高木商店





洋梨のデカダンス~リリー・バートレットペアー缶

2009-04-18 15:22:54 | 果実

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 突然、フルーツを食べたくなることって、ないですか?
 筆者にはあります。
 普段はそれほど好まないのに、何かのキッカケで、ものすごく食べたくなる。
 今回のキッカケは、缶詰仲間のG3さんの記事によるものだった(その記事はコチラ)。
 缶詰のメロンを食べる記事だったので、筆者も缶詰のフルーツを食べたくなったのであります。それは道理であります。
 そこで今回は、リリーさんのバートレットペアー(洋梨)缶の登場と相成ったのだ。



2170 昭和チックな書体で「ハイキング等に」などと書いてある。
 昔は登山やハイキングに缶詰を持っていき、食べ終わった空き缶は潰して土に埋めてきたっけ。
 今にして思うと、民度の低い時代だったんですねー。
 それにしても「ハイキング」って言葉、聞かなくなったな。
 少女漫画の『チッチとサリー』とか想い出すな、うん。




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 缶の素材はブリキ。そして開缶方式はキコキコ式。
 正当な昭和風であります。
 チッチとサリーも、ハイキングデートでこうして開けたことでしょう。



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 それっと、開缶。
 わずかに酸味の加わった甘い香りが立ち昇る。
 ところでブリキ缶って、微量の錫(スズ)が缶の中身に溶け出しているのをご存じですか。
 そもそもブリキは、鉄に錫をメッキして作られる金属。
 果実や野菜に含まれる酸が、その錫を少しずつ溶け出させているのだ。
「どうしてそんな素材を使うのだ?」と疑問に思われる読者も、おられましょう。
 微量の錫は、果実・野菜の香りや色合いを保つ作用があるんだそうです。
 だから今でも、果実・野菜の缶詰にブリキ缶が多く使われているんですね。
 ちなみに、摂取した錫は体内に蓄積されることなく、排出されるらしいです。良かった良かった。



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 かくのごとし。
 なんつーかこう、退廃的なオーラを放ってます。
 清貧な昭和のイメージとは真逆。どうして洋梨っていうのは、こういうデカダンスな香りを放つのでせうか。
 幸水なんかは、どちらかというと清潔、質素、爽やかでみずみずしいイメージがある。
 しかし洋梨は何だかけだるい。チッチとサリーにも似合わない。
 ま、それはさておき、肝心のお味はというと...。
 シラップの甘みの奥から、洋梨の香りが少し遅れてやってきます。
 あの、柔らかいんだけど砂粒っぽい、洋梨特有の歯触りも味わえます。
 加熱殺菌してるのに、こういう歯触りが残るのはすごいことだと思う。

 というわけで、筆者は退廃的な気分になったので、これから午睡を取ろうと思うんであります。
 起きたらまた食べよーっと。




 固形量:230g
 内容総量:410g
 原材料名:洋なし、砂糖、酸味料
 原産国:日本(リリーコーポレーション)、原材料は南アフリカ



追:この記事は『缶詰が好きです』“缶詰メロンのこころダ~”にトラックバーック!



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翌朝はパンに乗っけてトーストした
かなーり美味でありました







DIVINA ブドウの葉で巻いたライス

2009-04-14 14:43:18 | 総菜

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 ギリシア語って発音が面白いなーと思う。
「クレタ」、「ミコノス」、「サントリーニ」と聞くと(ぜんぶ島の名前)すごくロマンティックな感じがするが、
「ナクソス」、「イカリヤ」、「ザキントス」と聞くと(やはり島の名前)、何だかずっこけそうになる。
 ところで「ドルマーデス・アブゴレモノ」という名前のギリシア料理があります。
「ドレです、ナニモノです」とつっこみたくなるが、それが本日の缶詰なのであります。



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 ささ、開缶してみましょう。
 このギリシア製の缶詰は、ブログ仲間のNoritanが見つけてくれたもの。この人はいつも面白い缶詰を探してくる才覚があるのだ。
 開缶したとたん、非常にギリシア的な匂いが立ち昇ってきた。
「ギリシア的って何だ」ということですが、なんつーか、日本人には馴染みのない強いハーブの匂い、です。
 正直申し上げて、少々後ずさってしまうほどの匂いです。
 原材料を見て判明。ディルが匂ってるんであります。
(ディルはピクルスによく入っているハーブ。茴香のような匂いがするです)



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 かくのごとし。
 ドルマーデスとは、ぶどうの葉で様々な材料を巻いた料理なんであります。
 この缶詰ではライスを巻いてあるわけです。
 では、失敬して一口...。
 むむっ、ディルの匂いが鼻からドーンと抜けていく。さらに、味つけはかなりの酸味が利いている。
 慣れない匂いと酸味。これは嚥下するのに勇気がいる食べ物です。それくらい強烈です。
 中のライスはみっしりと詰まっていて、力を入れ過ぎたおにぎりのような食感。
 ぶどうの葉は意外にも柔らかく、筋などは一切なし。舌触りもなめらかで、野沢菜よりも柔らかいです。
 それがオリーブオイルにまみれ、ディル臭を放っている。
 筆者は一つひとつ、じっくりと楽しみながらいただきました。やっぱりギリシアは不思議な国だよなー。




 

 内容量:198g
 原材料名:米、ブドウの葉、玉ねぎ、大豆油、塩、ディル、クエン酸、ミント、黒胡椒
 原産国:ギリシア共和国




コラボレーション企画 新橋『缶詰バー』でくじら缶を食べる

2009-04-11 18:13:02 | 缶詰のあるお店

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JR新橋駅前(西側)にある、ニュー新橋ビル
サラリーマンの聖域と呼ばれているこのビルの...



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地下1階に降りていくと...



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その名も『缶詰バー』という立ち飲みの店があるのだ
(午後6時から開店)
ランチタイムはスタミナ丼など丼物を提供している



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 さっ、まずは生ビールを一杯いただきましょう。
 本日はこの缶詰バーで、くじら缶6種食べ比べ会を行うのであります。
 くじら缶は敬愛すべき缶詰仲間のNoritan、のっぽさんからご提供いただいたもの。感謝多謝です。



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 まずは岩手缶詰さんの『元祖くじら屋』シリーズ、『鯨大和煮須の子』(ミンク鯨)を開缶。
 須の子というのは胸びれのつけ根付近の肉のことらしい。
 お店にいるお客さんに、一口ずつ食べてもらう。
「あっ、肉が美味いです」
「柔らかい」
「大和煮はタレが美味いよね」
 なかなか好評であります。



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 これも『元祖くじら屋』シリーズの『鯨焼肉』。こちらはミンク鯨の赤肉を使用してます。
「須の子に比べると固いな」
「それはマズいってこと?」
「いや、歯ごたえがあって、これはこれでいいです。でもタレが甘いなー」



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 これが食べ比べ会の面々。
 とはいえ、ほとんど初対面の方々なんであります。
 ここに『缶詰まにあくす』のsotomichiさんが急遽、参戦してくれた。
 しかもくじら缶食べ比べ会と聞いて、木の屋石巻水産さんのくじら缶3種を持参してくれたのだ。
 さあ、いよいよ酔っぱらって盛り上がってまいりました。


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 これが木の屋『長須鯨の須の子』、限定品であります。
「タレに生姜が利いてる。それに甘い」
「さっきの(岩缶の)須の子よりも歯ごたえがある」
 などなど。しかしチラホラと
「肉の違いがあんまし分かんなくなってきた」
 などという意見も聞こえてきた。



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 こちらは玄海漬さんの『鯨蕪骨粕漬』というもの。
 パッケージデザインがすごく美しいです(画像はコチラ)
 蕪骨(かぶらぼね)というのは鼻筋の軟骨のことで、それを刻んで1年間塩漬けにして、精製してから粕漬けにするらしい。唐津地方の、昔から伝わる食べ物なのだそうだ。
「ホロ苦くて美味」(女性A氏)。
「酒粕そのもの」(男性A氏)。
「うにの瓶詰みたい」(男性B氏)。
「絶対、日本酒に合うよね」(男性C氏)。



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 そしてこちらは木の屋『イワシ鯨大和煮』。
「これ、脂っこい」(男性B氏)。
「固いです」(男性C氏)。
「食い応えがあるな」(男性D氏)
「でもあたし、くじらがこんなに美味しいなんて思わなかったー」(バーテンダーのありささん)。 



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 こちらは丸水札幌中央水産さんの『徳用鯨大和煮』(ヒゲ鯨赤身使用)。
 こいつが本日のダークホースだったのであります。
「あ、これ一番美味いかも」
「普通に美味しい」
「ご飯にかけてガーッと喰いたい」
 などなど。タレが甘すぎず辛すぎず、もっともスタンダードな味付けということで好評だったようです。



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 お酒もすすみ、かなーりいい感じになった食べ比べ会のメンバーたち。
 このうち何人かは初代メンバーと入れ替わってます。



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 最後をしめるのはカレー缶。あいさと高知88さんの『土佐鯨カレー』であります。
 クラッカーを添えて食べたのだけど、どういうわけか
「これはクラッカーが合ってる!」(男性A氏)。
「うん、白飯よりもクラッカーだ!」(男性B氏)。
 と、やや不思議な感想で満場一致となった。
 胡椒の辛さが利いた、予想以上にスパイシーなカレーだったです。

 かくして、第1回くじら缶食べ比べ会は終了となったのであります。ご協力いただいた『缶詰バー』に深く感謝しますです。
 拝。




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