突然、フルーツを食べたくなることって、ないですか?
筆者にはあります。
普段はそれほど好まないのに、何かのキッカケで、ものすごく食べたくなる。
今回のキッカケは、缶詰仲間のG3さんの記事によるものだった(その記事は
コチラ)。
缶詰のメロンを食べる記事だったので、筆者も缶詰のフルーツを食べたくなったのであります。それは道理であります。
そこで今回は、リリーさんのバートレットペアー(洋梨)缶の登場と相成ったのだ。
昭和チックな書体で「ハイキング等に」などと書いてある。
昔は登山やハイキングに缶詰を持っていき、食べ終わった空き缶は潰して土に埋めてきたっけ。
今にして思うと、民度の低い時代だったんですねー。
それにしても「ハイキング」って言葉、聞かなくなったな。
少女漫画の『チッチとサリー』とか想い出すな、うん。
缶の素材はブリキ。そして開缶方式はキコキコ式。
正当な昭和風であります。
チッチとサリーも、ハイキングデートでこうして開けたことでしょう。
それっと、開缶。
わずかに酸味の加わった甘い香りが立ち昇る。
ところでブリキ缶って、微量の錫(スズ)が缶の中身に溶け出しているのをご存じですか。
そもそもブリキは、鉄に錫をメッキして作られる金属。
果実や野菜に含まれる酸が、その錫を少しずつ溶け出させているのだ。
「どうしてそんな素材を使うのだ?」と疑問に思われる読者も、おられましょう。
微量の錫は、果実・野菜の香りや色合いを保つ作用があるんだそうです。
だから今でも、果実・野菜の缶詰にブリキ缶が多く使われているんですね。
ちなみに、摂取した錫は体内に蓄積されることなく、排出されるらしいです。良かった良かった。
かくのごとし。
なんつーかこう、退廃的なオーラを放ってます。
清貧な昭和のイメージとは真逆。どうして洋梨っていうのは、こういうデカダンスな香りを放つのでせうか。
幸水なんかは、どちらかというと清潔、質素、爽やかでみずみずしいイメージがある。
しかし洋梨は何だかけだるい。チッチとサリーにも似合わない。
ま、それはさておき、肝心のお味はというと...。
シラップの甘みの奥から、洋梨の香りが少し遅れてやってきます。
あの、柔らかいんだけど砂粒っぽい、洋梨特有の歯触りも味わえます。
加熱殺菌してるのに、こういう歯触りが残るのはすごいことだと思う。
というわけで、筆者は退廃的な気分になったので、これから午睡を取ろうと思うんであります。
起きたらまた食べよーっと。
固形量:230g
内容総量:410g
原材料名:洋なし、砂糖、酸味料
原産国:日本(リリーコーポレーション)、原材料は南アフリカ
追:この記事は『缶詰が好きです』“缶詰メロンのこころダ~”にトラックバーック!
翌朝はパンに乗っけてトーストした
かなーり美味でありました