缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

キョクヨー 豚の角煮

2008-01-23 10:36:30 | 

Kakuni1300

 豚肉が好きだ。
 豚肉には戦闘力がある。
 それは例えば、
「今日はトンカツを食べるか!」
 こう思ったときに分かる。トンカツを選んだ時点で、すでに気力がみなぎっているのだ。
 そうなると、店に向かうときの歩き方だって変わってくる。肩で風を切り、昂然と顔を上げている。
 蕎麦屋に向かうときは、こうはいかぬ。
「熱い蕎麦でも手繰りに行くか。ううっ、今日は冷えるなぁ」
 肩を丸め、小さな歩幅で歩いて行く。
 豚肉と蕎麦とでは、こんなに違いがあるのだ。




Kakuni2300

 というわけで本日は豚肉。角煮の缶詰であります。
 昨年の『缶・びん詰、レトルト食品フェア』で、極洋さんのブースで購入したものだ。




Kakuni3450

 かくのごとし。
 とろみのあるタレが肉に絡みつき、艶やかに輝いている。
 では、失敬して一口...。
 むっ。
 みっしりとした肉の歯ごたえ。と同時に、脂身の甘みが口中に広がっていく。
 この脂身は融点が低いようで、口中で溶けていくようだ。
 歯ごたえのある肉と、とろける脂。この2者のハーモニーこそ、豚肉最大の魅力であります。
 タレはかなり甘辛く、鯨や牛の大和煮に似ている。
 最後に
(それだけはやらないようにしよう)
 と思っていたのに...。
 タレをご飯にぶっかけてしまった。残りの肉とともに、残らずかきこんでしまった。
 人間、やってはいけないといわれることほど、やっちゃうもんなのですなァ。
 いくら戒めても、戦闘態勢に入ったオトコにはムダなんでありますなァ。
 ご飯1合とともに、完食ぅ!





 原材料名:豚肉、糖類(砂糖・ブドウ糖)、醤油、みりん、卵白、乳清たん白、食塩、しょうが、たん白加水分解物、調味料(アミノ酸等)、糊料(キサンタン)、貝Ca、ポリリン酸Na(いろいろ入ってるなー)
 固形料:80g
 内容総量:160g
 原産国:日本(極洋




フランス人は来るのか? SABAサーモン缶

2008-01-15 13:12:14 | 魚介

Saba1300

 サヴァ?
 サヴァ、ヴィアーン。
 突然ですが読者諸賢よ。
 東京にオリンピックが来てほしいと思いますか。
 希望する。希望しない。様々な議論もあるかと思いますが、まずはこれを見ていただきたい。



2016400
有明にて

 ね。東京都ではすでに準備が進んでいるのだ。
 石原の慎ちゃんはオリンピックが来るものとして、着々と準備を進めているのだ。
「こういう看板だけで数十万円は掛かるんだよ」Saba2300
「オレ聞いてないよう」
「じゃんじゃんやってもらおうではないか」
 ま、様々な議論もあるかと思う。
 もしオリンピックが決まったら、世界中の人が来ます。
 アメリカ人は今や珍しくもない存在だからいいとして、フランス人が来たらどうするか。
 取りあえずこの文章の出だしの
「サヴァ?」(元気?)
「サヴァ、ヴィアーン」(はい、元気です)
 を覚えておきましょう。
 で、円は閉じて缶詰に戻る。
 この缶詰は、SABAとあるけどサバじゃない。
 下の方にちゃんとサーモンと書いてある。近年は高級魚となった、ピンクサーモンの缶詰なのであります。

Saba3400
最後の数ミリをそっと残すと、フタが上がる



Saba4400

 かくのごとし。
 内容総量425gとあって、さすがに固形量も多い。身がでかいです。
 銀色に輝く鱗のあとが美しい。
 汁のかほりはサバの水煮そっくりで、このまま白飯に乗せて食べたくなる。
 しかし、よっく匂ってみると...。ん?
 ややっ、かなり生臭いぜ。
 あの、あれです。釣りをする人はわかると思うけど、水辺の魚の匂いですね。
 うろことか、ぬるぬるを連想させる匂い。
 試しに身を少し食べてみると、はたして生臭い。
 味つけは薄塩味で、決して悪くないけど、鼻から抜ける匂いがけっこうリアルに水辺です(どういう意味だ)。
 白飯に乗せて食べる案は放棄せざるをえない。
 しかし、燃えますね。
 缶詰blogの管理人として、執筆者として、担当者として(みんな同じだけど)、
「どうやって美味しく食べようか」
 と燃える。
 燃えつつ、何となくラップをかける。
 燃えつつ、何となく冷蔵庫にしまう。
 しかも、奥の方にしまう。
 まー、このぉー。使う手だてはまだ思い浮かばないけど、取りあえず開缶して、準備だけはしておいたと。
 都政と同じく、準備だけは必要だと。
 そういうことで、ひとつ、どうかあの、あれで。




 内容量:425g
 原材料名:サーモン、水、塩、スパイス
 原産国:フィリピン


  


新春! いちご煮その2

2008-01-12 19:34:52 | 汁物

Ichigo2300

 前回の記事のつづきであります。
 こんな書き出しですまぬが、かくのごとし。
 いちご煮というのは三陸海岸(岩手県)の郷土料理で、うにとあわびを使った潮汁の一種なんであります。
 うにとあわび!
 何という贅沢、豪奢!
 新年1本目の記事とはいえ、ずいぶんと奢っちゃったものである。
 バチが当たりゃあしないだろうかと、ヒヤヒヤものである。
 でもまあ、さっき難しいお仕事の締切りも何とか乗り切ったし、今日は土曜日でお台場の花火も打ち上がるし(カンケーないじゃん)、いいか。
 さて、肝心のお味はというと...。
 汁を口中に含むと、かなり強いうにのかほりが鼻から抜けていきます。
 それは、豊穣な海のかほりでもあります。
 塩味がきつめで、それがいかにも海の味。そこに具から出た旨味が濃厚に加わって、飲み込んだあとには舌の上にはんなりとした味が残っている。

Ichigo3400

 やっぱり高いだけあるなー(1100円くらいだった)。
 うに・あわびはどうかというと...。
 もちろん、文句ありませんでした。
 うにはつぶつぶ感がしっかりと味わえて、舌で押しつぶすと滋味がわき出してくる。あわびは少々香りと味が抜けてるけど、みっちりした歯ごたえが素晴らしいです。
 ああー、ホントにバチが当たりそうだなあ。
 ともあれ、今年も缶詰blogをよろしくですっ。

追:この記事は『OUTDOOR』“いちご煮”にトラックバック!

 内容量:425g
 原材料名:うに、ロコ貝、あわび、ねぎ、大葉、調味料(アミノ酸等)
 原産国:日本(岩手県宏八屋)  


新春! いちご煮

2008-01-10 08:29:31 | 汁物

Ichigo1300

 あけましておめでとうござります。
 ついに5年目に突入する缶詰blogでござります。
 今年の年明けも、穏やかな日和でありました。
 どうやら今年も、いい年になりそうです。
 さて、本日は新年の1本目。華々しく、高級缶詰にご登場いただくんであります。それは
『いちご煮』
 の缶詰であります。
 読者諸賢よ、いちご煮なのであります。
 いちご煮って、なんでせう?
 もちろん、いちごを煮た料理ですね。
 というのはウソです。
 さて、この料理。いったいどんなものなのか。
 その答えは、なぜか、次号へ続くんであります。