豚肉が好きだ。
豚肉には戦闘力がある。
それは例えば、
「今日はトンカツを食べるか!」
こう思ったときに分かる。トンカツを選んだ時点で、すでに気力がみなぎっているのだ。
そうなると、店に向かうときの歩き方だって変わってくる。肩で風を切り、昂然と顔を上げている。
蕎麦屋に向かうときは、こうはいかぬ。
「熱い蕎麦でも手繰りに行くか。ううっ、今日は冷えるなぁ」
肩を丸め、小さな歩幅で歩いて行く。
豚肉と蕎麦とでは、こんなに違いがあるのだ。
というわけで本日は豚肉。角煮の缶詰であります。
昨年の『缶・びん詰、レトルト食品フェア』で、極洋さんのブースで購入したものだ。
かくのごとし。
とろみのあるタレが肉に絡みつき、艶やかに輝いている。
では、失敬して一口...。
むっ。
みっしりとした肉の歯ごたえ。と同時に、脂身の甘みが口中に広がっていく。
この脂身は融点が低いようで、口中で溶けていくようだ。
歯ごたえのある肉と、とろける脂。この2者のハーモニーこそ、豚肉最大の魅力であります。
タレはかなり甘辛く、鯨や牛の大和煮に似ている。
最後に
(それだけはやらないようにしよう)
と思っていたのに...。
タレをご飯にぶっかけてしまった。残りの肉とともに、残らずかきこんでしまった。
人間、やってはいけないといわれることほど、やっちゃうもんなのですなァ。
いくら戒めても、戦闘態勢に入ったオトコにはムダなんでありますなァ。
ご飯1合とともに、完食ぅ!
原材料名:豚肉、糖類(砂糖・ブドウ糖)、醤油、みりん、卵白、乳清たん白、食塩、しょうが、たん白加水分解物、調味料(アミノ酸等)、糊料(キサンタン)、貝Ca、ポリリン酸Na(いろいろ入ってるなー)
固形料:80g
内容総量:160g
原産国:日本(極洋)