きょうも良い天気、暑いくらいの日差しでした。
庭の草取りも気になりましたが今の時期にしか咲かないカキネバラ、今までと違う場所で見つけたいと車で出かけました。

私が住んでいる町と隣町の境辺りに来たときパッとこの花が目に入りました。
ちょうどおうちの方が庭で剪定作業をされていたのでどきどきしながら声をかけました。
初めは怪しんでいるようでしたが訳を話すと喜んで見せてくれました。
うちのより手入れがいいのか肥料が効いているのか赤味が強い様な感じ。
うどん粉病がひどくてどの花もシュートも粉を振ったようでした。

なんでもこのバラは今年92歳になるおばあさんが昔植えたものだそうです。
あまり外には出なくなったそうでおばあさんにお話を聞く事はできませんでした。
以前は玄関の前に植えてあって庭木に阻まれてヒョロヒョロだったのを道路脇に移したらどんどん伸びてきたのだとか。掘りあげるとき根元はとても太かったそうです。このお宅は農家でした。

隣市に入ってしばらく行くと道端に咲いていました。それも何株も。やはりここの家も農家でした。草刈をしていた方に声をかけたらお母さんが植えたものということでお母さんを呼んでくれました。

このバラはこのお母さんが生まれる前(昭和21年生まれ)から家にあったのだそうで大正生まれのお父さんが植えたのだそうです。
引っ越すときに持ってきたということでした。
以前はアーチに絡ませていたけど大きな車が出入りできないのでアーチをやめてしまったそうです。しょっちゅう息子が切るので大きくならないんですよ、と笑っていました。絶やしたくないので挿し木であちこちに植えているそうです。ここもうどん粉で真っ白でした。

目的の町に着いたときは町がしっかり区切られて農家らしきところも古い家らしいところも見つけられずがっかりしましたが日本最古の学問所といわれる伊達政宗ゆかりの「有備館」近くまで来たら木の根元にピンクのバラが咲いていました。
隣は農家らしい家で畑も見えます、ここは水路が通っているすぐそばで道路にも面しています。

水路のおかげでこの木立とバラは運良く残ったのでしょうか。根元を見ましたがそれほど太くはないようです。
これは誰かが挿し木苗をここに植えたのか鳥が種を落として咲いたのか・・・どちらにしても親株がどこかにあるはずですね。
いつかは探して見たいと思っていた伊達家ゆかりの地に小さくてもカキネバラらしいバラが咲いていてとてもうれしかったです。

夕方近くに写した私の庭のブラッシュ・ランブラー