少し暑い感じでしたが天気がよく雨続きの先日までの鬱陶しい空模様に比べたらほんとうに素敵な過ごしやすいさわやかな日でした。
夫が急に時間ができたのでどこか行きたいところはあるか、というのでラッキー~とばかりに岩手に向かいました。
以前からこの時期に行ってみたい場所があったので。
高速道路のインターを降りてから回り道をしながら目的地に向かっていましたら道路わきの家の塀の上から赤いバラが咲いているのが一瞬見えました。
もう8年もカキネバラを気にしているのできっとあれはカキネバラ!・・・ということで車を止めてもらってそばまで見に行きました。
やはりそうでした。うちのカキネバラはもう満開を過ぎた頃なのでこちらは少し遅いようです。
蕾がたくさんついています。
うどん粉病に罹りやすいのが難点ですがここのカキネバラもガク筒のほとんどが真っ白でした。
おうちの方にちょっとお話を聞いてみました。
90歳になる母が植えたバラで名前はわからない、何か聞いても今では覚えていないだろうということでした。
目的地を訪ねて次の場所に向かう途中でまたカキネバラを発見。
車なので道路わきの場所しか目に入らないのですがこれもそうでした。
電柱とカーブミラーの間に植わっていて窮屈そうですが少し花をつけています。
根元はけっこう太いですが何度か切られた跡がありました。
ここのお宅はもう誰も住んでいないちょっと荒れたような家ですがカキネバラは住む人がいなくなってもこうして咲いてくれるんですね。
少し走ったところの道路わきにまたカキネバラ。
おうちの方に声をかけてお話を聞きました。
70歳を過ぎたご主人が植えたものだそうですがやはり名前はわからないと。
間もなくご主人が帰ってきて、50年前にたぶん枝を貰って挿し木して植えたはず、とのこと。
虫がつきやすくて弱ってきたので根元の芽を移植して、孫が通るアーチを作ったよというので見せてもらいました。
うどん粉やコガネムシもいっぱいでした。
更新された株はうどん粉もコガネムシもついていなくて元気にきれいな花を咲かせています。
門口とは別のところから「ただいま~」ってお孫さんが帰って来る様子は微笑ましいですね。
このバラのことが気になっていることを話したら枝を切って水を入れたペットボトルに入れて持たせてくださいました。
花のない枝でしたが挿し木してみようと思います、うまく根がでるといいのですが。
10分ほど走ったら今度は夫が見つけました^^
私は気が付きませんでした。
走って戻ってみると・・・
坂道の途中の家ですが家の前面をズラッとツツジの生垣のようになっている間にカキネバラが咲いていました。
生垣の角にももう1本。
ちょっとくたびれてしまってお話を伺う元気が無くなりました^^;
ということでカキネバラ探しが目的で出かけたのではなかったのですが、思いがけず4か所もカキネバラを見つけてしまって大興奮の日でした。
結局このバラのことを知っている人には出会えませんでしたが楽しい一日でした。
宮城、秋田、青森、そしてきょうは岩手。
こんなにあちこちでカキネバラが見つかるのに何もわからないなんて不思議ですね。
以前、花鳥渓谷の木村所長さんが「たくさんの人がこのバラを見たけれど誰も知らない古いバラなのよ」とおっしゃったのを思い出します。