バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は25日の記者会見で、量的緩和第3弾(QE3)などの追加金融緩和について「引き続きテーブルに載っている」と強調する一方、米経済は「デフレには陥ってない」と指摘した。QE3を現時点で発動する考えはないものの、景気回復が失速する場合には追加緩和に踏み切る姿勢を示した。
6月末に終了する予定の金融緩和策「ツイストオペ」については、金融市場は終了を織り込んでいるので市場に大きな影響を与えないとの考えを示した。欧州危機については、いったん市場の緊張が揺らいだが、最近になって「より緊張感がある」と指摘。伸び悩んでいる米株式市場の状況も欧州危機と「関係がある」とした。
バブル崩壊後の日本と金融危機後の米国の対応の比較については、「自信過剰になるべきではない」とする一方、「米国は日本が抱え込んだ幾つかの問題を避けられた」と指摘。米国は(1)デフレ回避に向け大胆かつ予防的に金融政策を展開した(2)銀行の資本注入を早期に実施――の2点を挙げた。
6月末に終了する予定の金融緩和策「ツイストオペ」については、金融市場は終了を織り込んでいるので市場に大きな影響を与えないとの考えを示した。欧州危機については、いったん市場の緊張が揺らいだが、最近になって「より緊張感がある」と指摘。伸び悩んでいる米株式市場の状況も欧州危機と「関係がある」とした。
バブル崩壊後の日本と金融危機後の米国の対応の比較については、「自信過剰になるべきではない」とする一方、「米国は日本が抱え込んだ幾つかの問題を避けられた」と指摘。米国は(1)デフレ回避に向け大胆かつ予防的に金融政策を展開した(2)銀行の資本注入を早期に実施――の2点を挙げた。