02/10・20海保 中央労働災害防止協会 安全と健康 連載
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30字 20行 「解説」だけで600字 イラストを除いて
ヒヤリハットの心理学(4)
「平面でないときはそのことがわかる視覚的な手がかりを豊富に」
1
2事例「段差のある廊下」
3 絵と文章 データベースからそのままを使う
4 (オフィスヒヤリハットより)
5
「解説」
平面を歩くときは、ずっと平面であるとの前提で歩きます。そこに突然の段差や斜面があったりすると、それがほんのわずかであってもつまずきます。下手をすると転んで怪我をすることもあります。
人の行為は予測によってガイドされているからです。
自然の中には人の行為の予測をそれとなくガイドする条件(アフォーダンス)が整っています。平面なのか斜面なのか、凸か凹かなどは、光線の加減や土の色具合などから自然にわかります。
しかし、人工環境では、同じ色や模様でしかも光線も多方向からくるようになっていることが多くなっていますので、平面ではないことを示す情報が瞬時にはわかりません。結局、つまずいたり転んだりしたあとで気がつくことになります。
こうしたことを防ぐためには、段差を作らないことが一番ですが、どうしても作らざるをえないときは、色彩や模様を使って、あるいは表示によって、平面ではないことに気がつかせるようにする必要があります。
「類似ケース」
○観光バスは座席が高いので、入り口に何段もの階段がある。降りるときに、段差に気がつかないでびっくりすることがある。
○階段のはじまりがわからず、あやうく転びそうになった。
****本文 21行 イラストを除く
02/10/21海保
11111222223333344444555556666630字 23行 700字
「ヒヤリハットの心理学」(4)背景解説
「他の人よりつまずくことが多いようなのですが、どうしてですか」
バリアーフリー(barrier-free;障壁のない環境)という言葉を耳にしたことがあると思います。高齢者や障害者の移動の障害になっているものを取り除いて、楽に移動ができる環境にしようということです。
高齢になると、運動能力、とりわけバランス感覚が低下してきます。ちょっとした段差などで転倒してしまうことがあります。それへの配慮が、バリアーフリーです。
もしあなたが高齢なら、知らず知らずのうちに運動能力が低下してきているのかもしれません。
つまずきやすいのは、もう一つの可能性として、せっかちということもあります。せっかちとは、身体の動きの速さ以上に気持ち(心)のほうが先に行ってしまう傾向です。目的地に速くいかなくてはとの気持ちが無理な身体移動をさせます。当然、つまづくことも多くなります。
せっかちは性格特性でもありますし、老化の兆しでもあります。
気持ちゆったりの生活を心がけるとよいと思います。
チェック「あなたのせっかち度はどれくらい?」************
自分に「最も当てはまるとき”3”」「まったく当てはまらないとき”1”」「どちらでもない”2”」の3段階で判定してください。
( )行列に並ぶのが嫌い
( )よく失敗する
( )あまりじっくり考えないほう
( )あれこれ仕事をするのが好き
( )座っているより動いているほうが多い
*10点以上なら、かなりせっかちとなります。
*********本文 22行
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30字 20行 「解説」だけで600字 イラストを除いて
ヒヤリハットの心理学(4)
「平面でないときはそのことがわかる視覚的な手がかりを豊富に」
1
2事例「段差のある廊下」
3 絵と文章 データベースからそのままを使う
4 (オフィスヒヤリハットより)
5
「解説」
平面を歩くときは、ずっと平面であるとの前提で歩きます。そこに突然の段差や斜面があったりすると、それがほんのわずかであってもつまずきます。下手をすると転んで怪我をすることもあります。
人の行為は予測によってガイドされているからです。
自然の中には人の行為の予測をそれとなくガイドする条件(アフォーダンス)が整っています。平面なのか斜面なのか、凸か凹かなどは、光線の加減や土の色具合などから自然にわかります。
しかし、人工環境では、同じ色や模様でしかも光線も多方向からくるようになっていることが多くなっていますので、平面ではないことを示す情報が瞬時にはわかりません。結局、つまずいたり転んだりしたあとで気がつくことになります。
こうしたことを防ぐためには、段差を作らないことが一番ですが、どうしても作らざるをえないときは、色彩や模様を使って、あるいは表示によって、平面ではないことに気がつかせるようにする必要があります。
「類似ケース」
○観光バスは座席が高いので、入り口に何段もの階段がある。降りるときに、段差に気がつかないでびっくりすることがある。
○階段のはじまりがわからず、あやうく転びそうになった。
****本文 21行 イラストを除く
02/10/21海保
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「ヒヤリハットの心理学」(4)背景解説
「他の人よりつまずくことが多いようなのですが、どうしてですか」
バリアーフリー(barrier-free;障壁のない環境)という言葉を耳にしたことがあると思います。高齢者や障害者の移動の障害になっているものを取り除いて、楽に移動ができる環境にしようということです。
高齢になると、運動能力、とりわけバランス感覚が低下してきます。ちょっとした段差などで転倒してしまうことがあります。それへの配慮が、バリアーフリーです。
もしあなたが高齢なら、知らず知らずのうちに運動能力が低下してきているのかもしれません。
つまずきやすいのは、もう一つの可能性として、せっかちということもあります。せっかちとは、身体の動きの速さ以上に気持ち(心)のほうが先に行ってしまう傾向です。目的地に速くいかなくてはとの気持ちが無理な身体移動をさせます。当然、つまづくことも多くなります。
せっかちは性格特性でもありますし、老化の兆しでもあります。
気持ちゆったりの生活を心がけるとよいと思います。
チェック「あなたのせっかち度はどれくらい?」************
自分に「最も当てはまるとき”3”」「まったく当てはまらないとき”1”」「どちらでもない”2”」の3段階で判定してください。
( )行列に並ぶのが嫌い
( )よく失敗する
( )あまりじっくり考えないほう
( )あれこれ仕事をするのが好き
( )座っているより動いているほうが多い
*10点以上なら、かなりせっかちとなります。
*********本文 22行