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パスワードの使い分け

2007-01-31 | 心の体験的日記
現在、3種類くらいを使い分けている。
画面をみると、パット、パスワードが打てる
ただし、これは心身が快調なとき
ひとたび、あれっ、となると、もうパニック
あれこれ入れてもどうにもならない状態になってしまう

しばらく、画面からはなれて気持ちを落ち着かせてから
再度、やるようにしている。

コンピュータと評価

2007-01-31 | 教育
2.1.10 コンピュータと評価 現代教育評価事典 図書文化

  →教育のシステム化,コンピュータ適応型テスト【本事典の執筆項目と関連するだろうという項目】
海保博之・筑波大学・教授
【コンピュータの進化】コンピュータは,それが発明された1937年当時こそ,「計算する」機会であったが、60年代に入ると,人工知能研究が盛んになるに及んで,コンピュータは「情報(記号)処理マシーン」へと変身をとげ、現在では,「情報ネットワーク」を支える基盤的道具へと,3回目の進化を遂げた。コンピュータと評価を考えるにあたり,コンピュータのこの3回の歴史的な脱皮の枠組を使ってみる。
【計算と評価】評価にはデータ,それも数値データがつきものである。横行に児童名,縦列に科目などを入れたデータ行列がその典型である。この行列の横行の児童に対して合計しその順序づけを行い,縦行について科目ごとの平均や標準偏差などの計算処理をすることになる。
こうした計算処理をする表計算ソフトが普及し,教師の計算労力を著しく軽減したのみならず,かつてなら専門的な知識を有したものにしか使いこなせなかった,一人一人の子どもがどの問題に正解したかを表にしたSP(student-problem)表作成や個々の試験問題の質を評価する項目分析などの高度の計算処理も簡単に行うことができるようになった。
【情報処理と評価】コンピュータの情報処理には,情報の取り込み,蓄積,編集加工,検索の4つプロセスがある。それぞれについて,評価との関連で特徴的な点を簡単に触れておく。
?情報の取り込み:デジタルカメラやスキャナーの普及が,子どもの作品や振る舞いなど多彩なアナログデータの取り込みを容易にしてくれた点は,評価にとってきわめて有効である。数値データだけからは見えない子どもの姿がそこには反映されているからである。
?情報の蓄積:かつてはその容量の少なさに悩まされたが,現在では,外部メモリまで含めて考えれば,容量は無限であるかのようである。ともかくデータを蓄積しておいてから,というようなことが可能になった。子どもを評価する宝の山が築けるようになったのである。
?情報の編集加工:これは新しい情報の取り込みとそれまでに蓄積された情報とを使った編集加工ができることが評価に役立つ。一例として,補助簿の電子化を考えてみる。補助簿には累積的に情報を蓄積していって最終的に通信簿や指導要録へと落とし込んでいくが,それが電子化されていれば,データに基づいた妥当かつ豊潤な評価結果をもたらすことが期待できる。
?情報の検索:膨大なデータが蓄積できるとなると,そこから何を引き出してくるかが問題になる。ここで有効なのは,データベースソフトであろう。検索を想定すると,データの蓄積にはそれなりの工夫が必要となる。それを支援してくれるのがデータベースソフトである。
 以上のようなコンピュータの情報処理機能を活用した電子化(e-)ポートフォリオが今具現化されつつある。
【情報ネットワークと評価】企業や大学などではwebベースの学習が盛んになってきた。学習サイトに学習者がアクセスして学習システムに従って学習し,その履歴や理解テストの成績を貯蔵しておいて評価に活用するような学習方法である。
 こうした学習が義務教育レベルで普及する兆しはまだないし,それを普及させる利点も教育全体での位置づけもはっきりしない。塾や予備校など学校外での急速な発展を見きわめてからでも遅くはない。しかし,今後,これが学校教育にどんな影響を与えることになるのか,目が離せないところもある。    (海保博之)