1 問題意識なくして発想なし
発想は問題意識のないところからは生まれない。発想のすばらしさは問題意識の強烈さと比例する。
問題意識の出発点は、「なぜ」「どうして」という知的好奇心である。
あなたは青年期の一時期、なぜ人は生きるのだろうか、どうしたらよりよく生きられるのかをしつこいくらいに考え、悩まされたことはなかったであろうか。問題意識、知的好奇心の大本は、こんなところにある。
身近な例では、「集中力を発揮するにはどうしたらよいのか」「どうしたら販売量を増やせるか」「なぜこの料理は美味しいのか」などなど、問題意識を高める素材はどこにでもころがっている。
では、その問題意識をどのように生かすしたらよいのであろうか。 幼児期の子供でも「なぜ」「これなーに」を連発して大人を困らせる。子供でも問題意識だけなら持つことはできる。大人は、この問題意識を、さらに「解ける形」にときほぐすことができなければならない。
「どうしたら集中力が発揮できるか」をそのままの形で考え続けても、納得のいく解答は出てこない。「どんな時に、どんな風に集中力を発揮したいのか」「何かうまい方法はないか」「関連する資料や本がどこにあるか」というように問題意識を具体的な世界に落として考えるようにしなくては、いかに問題意識が立派でもなんの成果もあがらない。問題だけを抱えて悶々とすることになる。
数学の問題でも、問題を整理してそれをうまく図に表現できれば簡単に解けてしまうことを経験したことがあるはずである。問題をきちんと整理できれば、七〇%は解けたと言って良い。
では、問題意識を上手に整理し具体化するコツにはどんなものがあるのだろうか。
○大きな問題はできるだけ細分化する 細かくすれば、どこがわかり、どこが解けないのかもはっきりするし、問題を攻める道筋も見えてくる。
○細分化したものを、似たもの、関係するものにまとめる そのためには、一項目ずつ小さな紙に書いてみて、机の上でその紙を並べ変えたりするとよい。
○図解にしてみる 図解は、全体―部分間、ありは部分-部分間の関連を一目で理解するのに役立つ。図に示すように、関係するものを近くに配列したり、線でつないだりしてみるとよい。 図 KJ法の例 別添
○重要ポイントが目立つように図のなかに印をつける 色を変えてもいいし、太線で囲ってもいい。ただし、あまり数は多くせず、せいぜい五つぐらいにする。 ○ポイントを一つだけにしぼって、集中して考えてみる これが、とりあえず解くべき問題らしいと見当がついたら、徹底してそのことを考え続けてみる。うまくいかなかったら、別のアプローチをまた徹底してやってみる。
発想は問題意識のないところからは生まれない。発想のすばらしさは問題意識の強烈さと比例する。
問題意識の出発点は、「なぜ」「どうして」という知的好奇心である。
あなたは青年期の一時期、なぜ人は生きるのだろうか、どうしたらよりよく生きられるのかをしつこいくらいに考え、悩まされたことはなかったであろうか。問題意識、知的好奇心の大本は、こんなところにある。
身近な例では、「集中力を発揮するにはどうしたらよいのか」「どうしたら販売量を増やせるか」「なぜこの料理は美味しいのか」などなど、問題意識を高める素材はどこにでもころがっている。
では、その問題意識をどのように生かすしたらよいのであろうか。 幼児期の子供でも「なぜ」「これなーに」を連発して大人を困らせる。子供でも問題意識だけなら持つことはできる。大人は、この問題意識を、さらに「解ける形」にときほぐすことができなければならない。
「どうしたら集中力が発揮できるか」をそのままの形で考え続けても、納得のいく解答は出てこない。「どんな時に、どんな風に集中力を発揮したいのか」「何かうまい方法はないか」「関連する資料や本がどこにあるか」というように問題意識を具体的な世界に落として考えるようにしなくては、いかに問題意識が立派でもなんの成果もあがらない。問題だけを抱えて悶々とすることになる。
数学の問題でも、問題を整理してそれをうまく図に表現できれば簡単に解けてしまうことを経験したことがあるはずである。問題をきちんと整理できれば、七〇%は解けたと言って良い。
では、問題意識を上手に整理し具体化するコツにはどんなものがあるのだろうか。
○大きな問題はできるだけ細分化する 細かくすれば、どこがわかり、どこが解けないのかもはっきりするし、問題を攻める道筋も見えてくる。
○細分化したものを、似たもの、関係するものにまとめる そのためには、一項目ずつ小さな紙に書いてみて、机の上でその紙を並べ変えたりするとよい。
○図解にしてみる 図解は、全体―部分間、ありは部分-部分間の関連を一目で理解するのに役立つ。図に示すように、関係するものを近くに配列したり、線でつないだりしてみるとよい。 図 KJ法の例 別添
○重要ポイントが目立つように図のなかに印をつける 色を変えてもいいし、太線で囲ってもいい。ただし、あまり数は多くせず、せいぜい五つぐらいにする。 ○ポイントを一つだけにしぼって、集中して考えてみる これが、とりあえず解くべき問題らしいと見当がついたら、徹底してそのことを考え続けてみる。うまくいかなかったら、別のアプローチをまた徹底してやってみる。