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犬公害  再々掲

2007-12-04 | 安全、安心、

「犬害をなくそう」 海保博之

 ペットとして、さらに防犯として犬を飼う家が多い。わが家の近辺でも、4軒に1軒くらいの割合で飼っているのではないか。

 その犬が閑静な住宅街に多大の迷惑をかけている。そのことの認識を、飼い主が意外に気づいていないらしいので、あらためて注意を喚起したい。

 迷惑その1は、なんといっても、犬のほえ声である。我が家と道路を隔てたた家では、玄関で犬を飼っている。道路を人や車などが通るたびに、猛烈にほえる。そのほえ声がもろに我が家に飛び込んでくる。時をかまわずである。昼寝もままならない。隣家ということで我慢に我慢を重ねているが、非常につらい。

 迷惑その2は、犬の糞害である。散歩が好きなので家の近辺を歩くが、頭をあげ胸をはっての散歩は、たちまち不快な目に直面することになる。ごく一部の人の無配慮ではあるが、それが数人になるだけで、糞害地獄になってしまう。せっかくの散歩もだいなしである。

 迷惑その3は、迷惑の域を越えている。犬の放し散歩である。公園にいくと、犬を放して遊んでいる光景を何度もみる。ご本人たちはご満悦かもしれないが、周囲にいる犬嫌いの人々にとっては、恐怖以外の何物でもない。乳幼児に対する危険性は、想像するだに恐ろしい。

 犬害を3つ挙げてみた。飼い主にとっては、わが子のごとくかわいいのがペットであろう。それだけに、自分の犬のかわいさにだけしか目がいかないのかもしれない。わが子でも放っておけば世の中の迷惑になる。ましてやペットである。わが子と同じくらい気を配って、周囲に迷惑をかけないようにしてもらいたいものである。

「自主、自律、自由の意味を考えよう」高校生へ

2007-12-04 | 教育
2006-04-10 05:01:42
人間力をつける
テーマ:中高生の心へのメッセ

「自主、自律、自由の意味を考えよう」

●本高校は、「自主、自律、自由」の3つの「自」をモットーに掲げています。この3つの「自」を、私は「人間力」と呼びたいと思います。

高校での3年間は、勉強とスポーツの中で、そして仲間との交流、先生からの指導を通して、この「人間力」を身につけてもらうことになります。

今日の入学式にあたり、人間力を作っている3つの「自」の意味を改めて考えてほしいと思います。

●20世紀は「大きい、多い、速い、強い」の「4つの”い”」の時代であったのに対して、21世紀は「ゆっくり、じっくり、しっかり、ぴったり」という「4つの”り”」の時代と言った人(木村政雄)がいます。
こうした21世紀を背負って立つ諸君にこそ、人間力を身につけてほしいと思うからです。

●まずは、自主からです。
これは「自分があるじ」という意味にとってください。
何事でも、自分があるじである自覚をもってください。
人生の設計をするのは、あなたなのです。
保護者や先生に言われたから、仲間が言うから、ではなく、あなたはどう言いたいのか、あなたはどうしたいのか考えてください。
その積み重ねが、自分に「ぴったり」の生き方を発見することにつながります。

●次は、自律です。
これは、「みずからを律する」という意味にとってください。
中学生から高校生にかけては、心も身体も、自分のものでありながら、自分で律する(コントロールする)のが一番難しい時期です。そんな時期だからこそ、自律を学ぶ絶好の時期であるとも言えます。
勉強、スポーツ、仲間との交流の中で、たくさん悩んでください。いろいろの失敗体験をしてください。
その積み重ねが、何事が起ころうと、付和雷同せずに、自分を「しっかり」と律することができる人間になる土台作りになります。

●最後が、自由です。
今日の入学式で何を着たらよいか、迷いませんでしたか。早速、自由の洗礼を受けたはずです。
自由には、自分で選べる楽しさがあります。しかし、それと同時に、何を選んだらよいかを自分で考えなければならない面倒さと不安が伴います。
事は、服装や外見だけではありません。高校での生活の至るところで、自由であることの楽しさと面倒・不安との葛藤に直面します。その葛藤から逃げないでください。葛藤を「じっくり」味わってください。そこに、自由に生きるすべを学ぶ素材があるからです。

●「自由に考えて、自主的に行動し、自律した人間になる」ことを願って、本日の入学式での校長のあいさつとします。
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●「環境からの独立、自分の頭でものを考えて環境を客観視し、自分を他人と区別して自立していく闘いのプロセスが、思春期の課題」(石田一宏「思春期を生きる力」大月書店)
●未来の仕事のイメージは「自分自身の裁量で、自分自身の必要に合わせて、自分自身の目的を達成するために、自分自身の世帯とローカルコミュニティで、個人および個人ペースで働いている」(J.ロバートソン「未来の仕事」勁草書房)
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被害者も加害者もケアが必要

2007-12-04 | 安全、安心、
被害者も加害者もケアが必要
●心のケア
日本でもようやく心のカウンセリングが定着してきた。そして、その実践もいろいろの場所でみることができるようになってきた。臨床心理士の資格制度の発足や、1995年から、最初はいじめ問題への対処のため、以後は心のケア全般にかかわる問題に対処するために、学校現場にスクール・カウンセラーが、非常勤ではあるが、配置されたのが大きい。
学校や地域で何か事件、事故が起こると、「児童生徒、住民の心のケアのためにカウンセラーの派遣を」が今では定番になっているほどである。これらを安全、安心カウンセリングと呼んでおく。
安全、安心カウンセリングには、被害者の心のケアだけでなく、加害者の心のケアもある。交通事故を考えてみればわかるように、被害者も加害者も心に傷を負う。両方に癒しと回復が必要なのだ。
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