海保博之編著
「わかりやすさとコミュニケーションの心理学」
1部 わかりやすさとコミュニケーション
序 わかりやすさとコミュニケーション;社会的背景
1章 わかりやすの心理学の構図
2章 コミュニケーションの心理学の構図
3章 言語とコミュニケーションの構図
4章 非言語とコミュニケーションの構図
2部 わかりやすさとコミュニケーションの実際
5章 文章コミュニケーションをわかりやすくする心理技法
6章 音声コミュニケーションをわかりやすくする心理技法
7章 対面コミュニケーションをわかりやすくする心理技法
8章 電子コミュニケーションをわかりやすくする心理技法
「わかりやすさとコミュニケーションの心理学」
1部 わかりやすさとコミュニケーション
序 わかりやすさとコミュニケーション;社会的背景
1章 わかりやすの心理学の構図
2章 コミュニケーションの心理学の構図
3章 言語とコミュニケーションの構図
4章 非言語とコミュニケーションの構図
2部 わかりやすさとコミュニケーションの実際
5章 文章コミュニケーションをわかりやすくする心理技法
6章 音声コミュニケーションをわかりやすくする心理技法
7章 対面コミュニケーションをわかりやすくする心理技法
8章 電子コミュニケーションをわかりやすくする心理技法
。
●注意特性から人を分類してみる
注意には、持続性と1点集中性という特性がある。一定時間、所定の仕事に一定量の注意を注ぎ続けるのが持続性、一つのことに利用可能な注意量のすべてを注ぐのが一点集中性である。
注意のこの特性に着目して、図1に示すような、人を類型化する図式を作ってみたことがある。タイプ判別のためのチェック項目も作ってみたが---「工作が好き」「ゲームが好き」など---、2つの軸ごとに、「あなたは、一点集中するほうか、それとも、あちこちと注意を拡散させるほうか」「あなたは、注意が長く続くほうか、それとも、続かないほうか」と個別に聞いてタイプ分けすることもできる。図中の数字は、そのような聞き方をしたときの、大学生50名のタイプ別の人数割合である。ちなみに、筆者は、気配り型である。
<<<<図1が入る>>>>
注意とヒューマンエラーを考えるときにも、この類型は役立ちそうである。たとえば、
・真剣勝負型の人は、一つのことにのめり 込ん でしまい視野狭窄(きょうさく) を 起こしが ち。思い込みエラーを しがち。
・一発勝負型の人は、リスク管理がへた。 つま らない(と思った)仕事ではたる みによるミ スをおかしがち。
・気配り型の人は、その時々の状況に左右 され て見逃しやうっかりミスをしがち。
・じっくり型の人は、即応性に欠けるので、 緊急事態への対応が遅れがち。
自分を知り自分なりの対応を考えること---これが注意の自己管理---は、エラーを減らすには必須である。このタイプ分けは、その一助になると思っている。
●注意特性から人を分類してみる
注意には、持続性と1点集中性という特性がある。一定時間、所定の仕事に一定量の注意を注ぎ続けるのが持続性、一つのことに利用可能な注意量のすべてを注ぐのが一点集中性である。
注意のこの特性に着目して、図1に示すような、人を類型化する図式を作ってみたことがある。タイプ判別のためのチェック項目も作ってみたが---「工作が好き」「ゲームが好き」など---、2つの軸ごとに、「あなたは、一点集中するほうか、それとも、あちこちと注意を拡散させるほうか」「あなたは、注意が長く続くほうか、それとも、続かないほうか」と個別に聞いてタイプ分けすることもできる。図中の数字は、そのような聞き方をしたときの、大学生50名のタイプ別の人数割合である。ちなみに、筆者は、気配り型である。
<<<<図1が入る>>>>
注意とヒューマンエラーを考えるときにも、この類型は役立ちそうである。たとえば、
・真剣勝負型の人は、一つのことにのめり 込ん でしまい視野狭窄(きょうさく) を 起こしが ち。思い込みエラーを しがち。
・一発勝負型の人は、リスク管理がへた。 つま らない(と思った)仕事ではたる みによるミ スをおかしがち。
・気配り型の人は、その時々の状況に左右 され て見逃しやうっかりミスをしがち。
・じっくり型の人は、即応性に欠けるので、 緊急事態への対応が遅れがち。
自分を知り自分なりの対応を考えること---これが注意の自己管理---は、エラーを減らすには必須である。このタイプ分けは、その一助になると思っている。