●飽「食」の時代はまた飽「心」の時代でもあるのかもしれない。最近、心への関心がとみに高まっている。
●その関心は、一方では、心の働きの未開発な部分へ、つまり、これまで体験したことのない心の世界へと向かい、もう一方では、自分で自分の心をコントロールできないもどかしさからか、心の安逸を求める方向へと向かう。
●ますます人間に近づいてきた知的機械「コンピュータ」は、人間の心の働きに、特に、知の働きの巧妙さへの関心を一層深めている。コンピュータはどこまで人間に迫れるのか。知の働きを支える脳機能との関連で、目の離せない展開が期待される。