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ドライブの認知心理学

2012-11-14 | 認知心理学
「認知と学習の心理学」培風館より

●スピードを出さない
 だいたいいつも自分の後ろには車がいない。法定速度遵守の運転を心がけているからである。不思議なことであるが、これが日本の交通安全の現実である。
 たとえば、車の時速60キロは、1分で1キロ、1秒で17メートルになる。たった1秒間のぼんやり、脇見でも、17メートルも動いてしまう。その間に魔の一瞬がおとずれるのである。
しかも、人の側での一瞬への対応スピード(行為の時定数)もたかだか200ミリ秒である。その間に時速60キロの車は3.4メートルも進んでしまう。しかも、慣性も働くので、この何倍もの距離を移動してしまう。人と車とのこうしたスピードギャップも、事故の強い背景要因になっている。
 多くのついうっかりは、その行為が起こった瞬間に気がつく。
したがって、訂正行為ができる。しかし、この間にも何秒の時間がかかる。車のスピードが速いと、この何秒が命取りになってしまう。
 スピードが速くなることは、利便性と直結する。したがって、利用者は歓迎する。しかし、ひとたび、不具合が発生すれば、その影響するところは、スピードに比例して大きくなる。リスクとリターンの折り合いは、永遠の課題である。

公私一如

2012-11-14 | 名言の心理学
公私一如

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こんな言葉を新聞で見つけた。
公と私の分離は、おおげさに言うなら
産業化社会の必然の帰結。
働く場所と生活の場所の分離が必然だから。
しかし、かつては、というほど昔ではなく、
自分が育った農家では、
仕事場即生活の場が普通であった。
公私一如が普通だった。
子育ても公私一如の環境の中で行われていた。
その中で学んだことは貴重だった。
保育所を職場の中に用意したり、
職場で子どもが遊びまわっているような情景が
あってもよい。

3年目クライシス「25歳からのお仕事クリニック

2012-11-14 | 教育
お答えします。
●受験勉強一筋で
会計士の前に付いている「憧れの」が、やや甘い表現で気になりますが、会計士になるという明確な目標をお持ちの上で、今のお仕事は、将来、会計士になった時に役立つと思ってしているわけでね。
そうだとするなら、結論を先に申し上げます。余計なことに気をつかわずに、できるだけ早く、会計士になるために全力を傾ける時がきています。そのためには、生活の不安がないなら、転職よりも退職して、期間を決めての受験勉強一本やりの生活に入るべきです。受験は短期決戦が一番効率がよいからです。

●3年目クライシスにご注意を
結論はこうなりますが、2つほど気になることがあります。
一つは、典型的な「3年目クライシス(危機)」の状態に陥るっているように見受けられることです。仕事にも慣れ、そこそこの生活の安定も得られた。心にも余裕が出てきた。ところが、その心の余裕が、自分の力量や信念や生き方に向けられ、「あれっ、こんなことでいいのか?」という疑問、不安にとらわれてしまうような状態です。
この状態をクライシスと呼ぶのは、ネガティブ・スパイラルに落ち込んでしまうことが多いからです。すべてを悪い方へ悪い方へと考え、場合によっては行動してしまうようになってしまうからです。
こうした状態での転職という選択は、あまりお勧めできません。ネガティブな状態の時の決断は、もっとネガティブな状態に陥ってしまうリスクが高くなるのが常だからです。

●人間関係の悩みは実は自分が作り出している?
もうひとつ気になることは、悩まれている人間関係です。悩みの具体的な内容が書かれていないところから推察すると、ここにも、3年目クライシスが微妙に影響しているように思えてなりません。
2年間、同じ職場にいて、取り立てて職場に変化がなかったとすれば、今、なぜ、人間関係が悩みになるのでしょうか。これまで、ずっとその悩みに耐えてきたのでしょうか。ちょっと現実的ではありませんね。3年目のあなたの心の変化が作り出した悩みという面があるような気がします。

●まずは、挨拶から
結論は先に述べましたが、それが実行できそうにないなら、今あなたは3年目クライシスの状態に陥っていないかどうかを確認した上で、悩んでいる人間関係がどうあってほしいのかを冷静に書き出してみてください。そして、その中から自分のほうにできることがあれば、たとえば、「気楽に挨拶する」「頻繁にほうれんそう(報告、連絡、相談)をする」など、まずは些細なところから、人間関係を変える努力をしてみることをお勧めします。