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「知」のシャープナー 人生が変わる知的生産日記

2013-02-26 | 教育



「知」のシャープナー
人生が変わる知的生産日記
御厩祐司/著

今日から手軽に始められる小さな習慣で毎日が充実!
本書で扱う日記は、エクセルなどの表計算ソフトを用いるものです。1つのセルが1日分で、縦1列に365日を綴り、年が変われば隣に列を増やしていきます。市販の連用日記は何年かごとに買い替える必要がありますが、この日記はいわば「無限連用日記」になるのです。一生買い替えずに済み、人生を一覧することができます。デジタルの日記なので、パソコンやスマホで過去の記録を検索するのも簡単。本書では、文章作成、プレゼン、健康管理など、仕事や生活に役立つ知恵を日記から抽出し、機能別に編集する技や、日記を社会でシェアする技など、現役キャリア官僚が考案した「知のシャープナー」の数々を初公開!

国会討論は、芸術品だ!

2013-02-26 | 心の体験的日記
NHKでは、予算委員会は朝から晩まで
討論を流している
車の運転をしながら聞いているが、
飽きがこない

政治的な主張がどうこう、よりも
そのやりとりの巧みさ、よどみなさに
感嘆

質問はあらかじめ通告することになっているから
想定問答がほとんどだと思うが、
それにしても、そんは気配を微塵も見せない

はやり政治家、ただものではないなー

ただ、質問する人は、ごく限られた人
ほかの人も、こんなに巧みにやれるのだろうか?


授業準備をしなくてよい年度末

2013-02-26 | 心の体験的日記
45年間の大学での授業から引退
したがって、新学期にむけてのあのわくわく感にみちた
3月の授業準備が不要
となると時間を持て余す
かくして、実によく寝る年度末
を堪能している

徐々に頭と行動を切り替えていくつもりだが
このなんともいえない余裕はうれしい
ぼけない程度にもうしばらく堪能するつもり

ブログだけはたんたん更新します


ステレオタイプ「キャリアアップのための発想支援の心理学

2013-02-26 | 認知心理学
頭を柔らかくする(8)

ステレオタイプ

便利だが頭を硬くさせるもの

*******ポイント
(1)ステレオタイプによる思考の便利さにおぼれていないかを絶えずチェックする
(2)ステレオタイプの真実性を疑ってみる
(3)ステレオタイプの反例を探す

●思考には社会的な面もある  
「1+2=3」は世界のどこでも通用する真理である。  
人の思考には、このように、真理を求めるために行なわれる場合がある一方では、「今そこで」求められている現実的な最適解を出すために行なわれる場合もある。
 たとえば、1億円もっている人と2億円もっている人とが一緒になって5億円の投資をするにはどうしたらよいか。
「2億円足りないから止めた」は真理志向の思考、
「1+2=5」にする算段をするのが社会(状況)志向の思考になる。

●なぜステレオタイプが便利なのか  
真理をもとめる思考とは違って、社会的な場での思考は、唯一の正解がないし、考慮すべき条件(制約)が多いし、条件一つ一つが不分明な部分が多いだけに何かと面倒である。  その面倒を避けるために展開される思考の一つがステレオタイプ(stereotype;固定観念)による思考である。  ステレオタイプによる思考の便利さは3つある。
1)余計なことをあれこれ考えなくてすむ(認知資源の節約)
2)結論が社会的に納得されやすい(結論の説得性)
3)大きく誤ることがない(リスク回避)

●ステレオタイプは思考をなまらせる  
多くのステレオタイプは、過去の限られた個人的な強い感情を伴う体験を独断的に---実は暗黙の社会的通念によって---意味づけすることによって形成され、信念や偏見に近いものになっている。  
また、ステレオタイプは、面倒さを避けるための方便のようなところがある。方便なだけに便利なので、つい安易に使ってしまう。  かくして、ステレオタイプから自由な思考を展開するのはなかなか難しくなる。  
しかし、ステレオタイプを使いすぎると、思考がなまってくるし、頭も硬くなってくる。  
それに加えて、恐ろしいのは、みえるものもみえなくさせてしまうことである。  
「T大出は頭は良いが、人づきあいはへた」とのかなり一般化しているようにみえるステレオタイプは、目の前にいるT大出の人が持っている本当の特性をみえなくしてしまう。

●ステレオタイプを克服する  
体験で学んだ知識の棄却には一般に2つの方策がある。  
一つは、やや逆説めいた方策であるが、思考の真理追及の側面を使うことである。ステレオタイプが真理ではないかもしれないことを、たとえば、本などを手がかりに学問的/科学的に冷静なチェックしてみることである。  
2つは、反例の存在を見つけることである。「T大出でも頭が悪く、人づきあいは良い」人がいないかどうかに目を配ってみることである。体験から学んだものは体験で検証してみることである。


********本文63行      ************** クイズ1 「同じ問題でも社会性を加えるとときやすくなる」 問1 「20歳未満は禁酒」というルールが守られているかを調べるには、次のどれをチェックすれば「論理的に」十分か。 (1)20歳未満は禁酒しているか (2)20歳以上は飲酒しているか (3)禁酒している人は、20歳未満か (4)飲酒している人は、20歳以上か 問2 4枚カードがある。「母音のカードの裏は偶数」という規則が成り立っているかどうかを調べるとすれば、どのカードをめくるって調べれば「論理的に」十分か。 A D 4 7  別添の図 「解説」  実は、問1と問2とは、論理的には同じ構造の問題である。問1は、(1)と(4)をチェックするが正解。問2は、「A」と「7」をめくるのが正解。  問1の正解は大学生でも10%以下だが、問2のように言い直すだけで、正解がぐーんと高くなる。  真実を求める思考においてさえも、それを解く場(社会/状況)が異なると解けたり解けなかったりするところに注意してほしい。  社会的な状況を想定すると、そこには、思考のヒントが潤沢にあることを示唆している。思考の領域固有性と呼ばれる。転じて、企業組織の中に暗黙に組み込まれていて、社員が無意識の内に使っているさまざまな思考のヒントを企業固有性と呼び、その大切さが指摘されている。   ************** 実習 「あなたの人物評価についてのステレオタイプをチェックする」 次の-----の部分にあなたの頭に浮かんでくることを入れてください。 ・女性は---   ・日本人は---- ・東大出は---  ・この顔は---- 「解説」  多分、いずれについても、それなりのセリフが思う浮かんだはずである。それが、あなたのステレオタイプであり、実は、それは、あなたの周囲で暗黙のうちにお互いが認めあっている通念でもある。  このように、ステレオタイプには、社会や文化が強く影響している。それだけに、強力な機能を果たす。  なお、よくよく考えると、いずれのステレオタイプも、その真実性の保証がほとんどないことにも注意してほしい。かといって、虚偽とも断定できない。  なお、相手に不快や不利益を及ぼすステレオタイプが偏見である。 **************下の図は、スペースの調整用            別添の図あり  個人的な感情体験   社会通念に従った独断的な意味づけ             ステレオタイプ             信念/偏見 図 ステレオタイプが形成されるまでの流れ   と点検の方策

◆記憶の状態依存性(state-dependency of memory)

2013-02-26 | 心理学辞典


◆記憶の状態依存性(state-dependency of memory)

酒を飲んだときに覚えたことは酒を飲んだときに最もよく思い出す。かぐわしい香りとともに覚えたことはその香りをかぐとよく思い出せる(プルースト効果)。このように、なんらかの特有の生理的・心理的な状態と想起とが密接に関連していることを記憶の状態依存性とよぶ。気分に一致する情報がよく記憶される気分一致効果はよく知られている。また、文脈依存記憶(context-dependency)もこれに似ている。例えば、ある教室で覚えたことは、その教室で最もよく想起できる。いずれも、覚えたときに無意識のうちに符号化した身体内部と外部のエピソード情報が、想起の手掛かりになっている(符号化特定性原理)。

大学生の勉強時間

2013-02-26 | 教育
●大学生の勉強時間「大学問題」
ベネッセの調査によると、大学1年生のほぼ4割が、自主的な学習時間がゼロ。一方では、授業出席率は9割を超える。たぶん、学生諸君は、これで十分との認識ではないかと思う。つまり、授業にはちゃんと出席してちゃんと大学生をしているよ、という思いがあるのだと思う。授業に出席してつらい思いをしているのに、さらに自主的に学習なんて考えられないのかもしれない。
昔は、―――とは言うまい。それにしてもねー。