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今日のおすすめ「心を動かすデザインの秘密

2013-04-23 | わかりやすい表現
April 16, 2013

「心を動かすデザインの秘密」 荷方邦夫著 

 金沢美大に勤めて12年目。専門の認知心理学や教育心理学のほか,ずっと「人間の心からみたデザイン」の話をしてきました。ある時は知覚の話をし,ある時はギブソンやノーマンの力を借りながら,いろいろやってきました。デザインを作る側にとっても,デザインを受け取る側にとっても,一番中心になるのは「人間の心」なのに,それに関する書籍はなかなか増えないどころか,学問としてのデザインからデザインの当事者が離れつつある。だったら書いてみようと思い立ち,無謀とも言える試みに実務教育出版が快く支援をしてくれ,1年かけてこしらえたのが本書です。

 内容は,デザインと人間の関係,とくに人間がどんなデザインに心惹かれ,意味を見出すかについて認知研究の様々な視点から説明を試みています。それだけではなく,デザインの現場ではどんなことが起こるか,どうやってデザイナーは発想しているのかなど。これまでの学問の枠にとらわれない「デザイン」を考えるようにしました。最後に,学問としての「デザイン」をどう考えるかまで,自分なりに考えてみました。

 今回,「デザイン心理学」ではなく,思い切って「認知デザイン学」という新しい世界を提案しました。心理学でも認知科学でも感性工学でもなく,何かの学問の応用ではなく,デザイン学という世界に腰を据えて,さらにその手法として認知心理学・認知科学を応用しようというのです。デザインの当事者,デザイナーが自らの手で自らの仕事を学問として語る機会が増えるよう,「学問としてのデザイン」を強く意識しています。おそらく未来において,デザインという行為がより進化するためには,それが重要になってくると思うのです。

 学問の端っこにいる私が,乏しい力で書いたものですので,不足は重々承知です。どうぞ忌憚のない意見をいただければ有難いです。

「荷方の「不定期」ブログより引用)

今日のニュースコメント

2013-04-23 | 心の体験的日記
「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長が、「世界同一賃金」を導入する考えを明らかにしました。店長候補として採用した全世界の正社員と役員の賃金体系を統一し、世界規模で競わせ、各国の優秀な人材を登用するねらいだと言います。真の「グローバル企業」なのか、はたまた社員を酷使する「ブラック企業」なのか。

@@@@@@
いつのまにか増えるユニクロ
確かに、お店はすばらしい
それをさせている店員さんには
感謝

でも、裏では、大変な苦労をしている
その苦労
あたりまえととるか
そこまでするかととるか
で評価が分かれる
そして、人によっても
あたりまえと考えて頑張れる人もいるが
だめな人もいる

グローバリゼーションを後ろ盾に
当たり前 とするのが昨今の風潮
しかしねー
ちっぴりでもいい、愛がほしいねー



集中と休憩

2013-04-23 | 安全、安心、
頑張りだけでもかなりの長時間、見かけ上、集中力を持続することはできます。しかし、頑張っていればいるほど、集中力の枯渇に自分で気づくのが難しくなります。
 そこで、あえて、仕事前に、小休憩の時間を強制的に決めておいて、その時間がきたら分かるようにしておくのです。時には、絶好調のときの中断となることもありますが、それくらいでいいのです。
 わずか5分の小休憩でも、集中力の補給ができます。ですから、休憩以前よりも高いレベルでの集中力を発揮できることになります。これは中断効果と呼ばれています。

生活用具のユーザビリティ・テスト

2013-04-23 | わかりやすい表現
たかが生活用具ではあるが、その使用頻度の高さやそれが作り出す日常的な生活環境を考えると、「たかが」と言っていてはいけないところもある。
 というわけで、デザイン性、使用性、安全性、機能性の4つのキーワードを設定して、認知工学の視点から、生活用具の開発・評価にかかわる話をしてみた。
 多彩な人々が多彩な認知・行動を行っている生活場面での用具の開発・設計では、きちんとした視点を定めて、生活者(ユーザ)と用具とのかかわりをとらえることが必要だと思ったからである。
 その上で、図4-1に示すような、認知心理学の諸技法を援用したユーザビリティ・テストまで行ってみれば、さらに貴重な知見が得られる。
 この図において、縦軸の「遂行」とは、できるだけ速く間違えないようにという制約で行われるテスト、「過程」とは、自己ペースで所定の課題の解決をするまでの時間過程を見るものである。
 横軸の「行為」と「内省」とは、身体的な行為を観察対象にするか、課題を解決しているとき/終わったとき、自分の心の中で起こったことを語ってもらうものである。
図4-1 ユーザビリティ・テストの類型

 それぞれの例を簡単に紹介しておく。

・プロトコル分析 心の中で起こっていることを実時間で語らせる
・生理計測 眼球運動や心拍などの生理指標を計る
・評定法 SD法のように一定の尺度について主観的に判断させる
・力量検査 限られた時間内にどれだけたくさんできるか

●●「から元気、ちりもつもれば?」気持ちを元気にするキーワード

2013-04-23 | ポジティブ心理学
愛  すみ4-17
遊び 4-18
運4-19
おおらかさ 4-21


から元気4-23


「から元気、ちりもつもれば?」
●から元気と真正の元気
 何度も、から元気と真正の元気の話はしてきました。そのたびに、両者は違うが区別が難しい、だから違いにはあまりこだわらないと述べてきました。
 しかし、ここでは、から元気について少し考えてみたいと思います。
 気持ちを意識的にコントロールすることは非常に難しいところがあります。だからこそ、誰しも、自分の気持ちをもてあまします。
 でも、これがあったからこそ、人類は生き延びてこれました。不安や恐怖、喜びや愛。これが身の回りの直感的な評価となって、その時その場での最適な行動をとることができたからです。
 ですから、気持ちを意識的にコントロールすることは生き延びるためにはリスクが高いのです。
 このことをしっかりと認識した上で、それでも、気持ちをあるかがままにまかせてしまうと困るような状況での一つの方便として、から元気を活用することを考えてみたいのです。
 したがって、から元気は所詮、から元気との自覚が必要です。その自覚あっての、気持ちづくりです。自覚なしに、から元気ばかりの日常は危ないところがあります。気持ちと行動とのミスマッチは、ストレスとなり、いずれ心の崩壊になるからです。
 から元気は、悲しいことが続くとき、気持ちがどうしても落ち込んでしまうとき、あるいは動けないときのための方便です。以下は、本当の気持ちをしっかり把握した上での意識的な努力、しかも、短期間の努力としてのから元気づくりのすすめです。

●から元気をつけるコツ
①ともかく笑う
 感情の末梢起源説によれば、「笑うから元気になる」のです。元気だから笑うのではないのです。
 寄席に行きましょう。
 バラエティ番組を見ましょう。
もっと簡単なのは、朝起きたら破顔一笑することです。鏡をみて笑ってみるのもいいですね。そのうち、気持ちも元気になってきます。
 さらに、何か笑えることはないかを探すのです。その気持ちがあれば、必ず見つかります。そして、笑うのです。結果として、元気になれます。

②ともかく動く
 気持ちが落ち込むとからだも動かなくなります。普段よりも動きもにぶくなります。多分、心の資源が気持ちのほうに取られてしまうからだと思います。
 ですから、あえて動いてみるのです。動くほうに、心の資源をあえて振り向けるのです。それが、落ち込んだ気持ちを持ち上げることになります。
 ぶらぶら歩きでも、部屋の後片付けでも、料理でも、なんでもいいのです。ともかく動いてみることをすすめます。
 自分の場合は、「動く」の中に、「書く」も含めています。本を読んでも元気はでませんが、ブログなどを書いていると元気が出てきます。
 声を出すなんてもおすすめです。歌う、朗読するのです。
 ともかく、積極的に何かをすることです。

③にぎやかなところに出かける
 ハレとケ。ケは日常、ハレがはれがましくもにぎやかこと。ハレがあるからこそ日常生活にメリハリがつきます。
 しかし、ハレの世界を自分だけで作り出すことはなかなかできません。比較的容易なのは、にぎやかなところへ出かけることです。
 ショッピングセンターやデパート、あるいは、劇場など。
 にぎやかさが気持ちを元気にしてくれます。
 

最近買った本

2013-04-23 | 心の体験的日記
積読本
リーダーシップ3.0
リアルのゆくえ
上機嫌の作法
都市と都市
そして
村上春樹の本
はとうとう読み始めた
おもしろいね=
でもタイトルが、すぐには出てこない 笑い
色のない
田崎つくると、ーーー
このタイトルの意味がわかる



◆身体性認知

2013-04-23 | 心理学辞典

◆身体性認知(embodied cognition)
認知活動を、知識と身体と状況とのダイナミックなやりとりとしてとらえていこうとする認知研究の立場。身体が動けば状況は変わる。それに応じて、使われる知識の量も質も変わる。結果として、認識もダイナミックに変化する。
認知活動を頭の中に自閉されたシンボル情報処理としてとらえる立場と対立する。

日本は憶病大国「名言の心理学

2013-04-23 | 名言の心理学
日本は憶病大国
(冨山和彦)
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戦後の混乱期。
失うものはない。
頑張らねば、飢え死する。
そんな中では国民総出でがんばる。
臆病は即、死につながる。
しかし、超成熟社会では、臆病こそが生きるための戦略になる。
そして、国力が衰えていく。
日本は今そんな時期にさしかかっている。
その認識さえないということかも。
超成熟社会の超安定志向。
これを支えるのが豊かな高齢者層。
それが人口構成でもボリューム・ゾーンになりつつある。
大変な時代に突入しつつある今の日本。