心の風景 認知的体験

癌闘病記
認知的体験
わかりやすい表現
ヒューマンエラー、安全
ポジティブマインド
大学教育
老人心理

若者の起業「名言の心理学

2013-04-25 | 名言の心理学
40歳になって養わなければならない家族がある状態での失敗は
深刻な事態になる。しかしきみたちは22歳だ。失敗してもそれ
がどうした? 22歳で在学中にスタートアップに挑戦して失敗
したとしても、23歳の一文無しになるだけだ。そして得難い経
験を積み、ずっと賢くなっているだろう

25歳はスタミナ、貧乏、根無し草性、同僚、無知といった起業
に必要なあらゆる利点を備えている

『Yコンビネーター』ランダル・ストロス・著 日経BP社
土井英司ブログより
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

日本の若者には企業家精神をもったものが少ないと言われている。
統計的にも、他国と比較すると極端に冒険心が低い。
マスとしての若者心性に企業家精神がなくともあまり問題ではないのだが、
不思議に、マスが個の突出を抑制してしまうのが、問題なのだ。
企業家魂の広く厚い裾野があっての突出した企業家の出現なのだ。
そうなると、どうしても教育の問題になってしまう。
そうなると、100年の計となってしまう。
当面は、失敗してもリセットできる法律的、行政的環境作りが必要。
さらには、失敗してもそれを許容できる文化も必要。

なお、本書は、ドロップボックスの考案者らしい。
分離キャンパスで2日ずつ仕事をしているので、
とっても助かってます。
しかし、無料。これでどうしてビジネスになるのだろう。



知の現場で働いて40年

2013-04-25 | 心の体験的日記
● 知の現場で働いて40年
認知の心理学、認知の科学の研究者のはしくれとして40年働いてきた。
最初は、文字認識の研究から入り、漢字情報処理の研究を経て、実験室の外に出て、取扱説明書をわかりやすくする研究、インタフェースの研究、さらにヒューマンエラー研究を行ってきた。
基礎研究からはじめて実践研究へという研究者としての一つの典型的な歩みであった。
大げさな言い方になるが、これは、知の生成の現場である。
また、24歳で徳島大学の助手として働かせてもらって以来、大学での教育にも携わってきた。それは、まさに知の消費と流通の現場であった。

●●感動「気持ちをポジティブにするキーワード

2013-04-25 | ポジティブ心理学

愛  すみ4-17
遊び 4-18
運4-19
おおらかさ 4-21


から元気 4-22
感動 4-23

●感動の心を心理する
「感動することをやめてしまった人は生きていないことと同じこと(アインシュタイン)」
「感動だけが人の心を撃ち抜ける」(高橋克徳)
その感動の話です。
毎日ということはありませんが、誰もが何度か体験したことがあるはずです。
その心を分析してみると、いくつか特徴があります。
 外国旅行に行って、すばらしい景色に感動したことを想定してみます。
1つは、驚きや喜びを伴う知的な体験ということがあります。
 ただこれまで知らなかったことを知ることができたという知的満足だけではなく、そこに強い感情が離れがたく付随しているということがあります。 
2つは、感情も知性もその活動がピークに達しているということがあります。
 これまで見たこともない、驚きも喜びも最大に達している、さらに、これまでの知識を総動員しても追いつかないほどの情報処理の段階に達しているということがあります。
そして、第3に、満足感、幸福感に浸されるということがあります。
 その景色をみてよかった、幸せだ、という気持ちが伴います。
 こんな体験。誰もが、できればたくさん体験したいと思うはずです。では、どうしたらよいのでしょうか。
 
●感動を自分で作り出せるか
 基本的には、感動を自分の心だけで作り出すことはできません。
 ただ、感動できる可能性の高い場を、自分で作り出す、あるいはそこに出向くことはできます。
たとえば、
・映画みたり、小説を読んだりする
・ 外国旅行などめずらしい場所に出かける
・ 真善美に触れることができる場所、博物館、美術館、自然の景観などに出かける
こうした場には一体何があって、人を感動させるのでしょうか。
まずは、頭の中の知識を激しく刺激するものがあります。
映画を見た。月並みのストリー展開だった。これでは、知的な刺激はありませんから感動できません。奇想天外というほどはなはだしいものである必要はありませんが、少なくとも自分の頭の中にあるこれまでの知識の中に自然には取り込めないようなもの、予想できない展開があることが必要です。
そして大事な要素は、ポジティブ感情です。
感情を強く刺激するものはいくらでもありますが、ポジティブ感情を強く刺激するものでないと感動になりません。愛と喜びを強く喚起し、さらに正義、勇気、希望、真善美の感覚が湧き出させなくてはなりません。
さて、こんな場をあなたはいくつ持っているでしょうか。
と書いてから、自分を振り返ってみましたが、実は、ほとんどないことに気づかされました。そして、最近、とんと感動とは無縁な生活をしていることにも気づかされました。

●それでも感動したい
 高齢者の自分の感動はさておくとして、少しでも感動、あるいはそれに近い体験ができるようにするにはどうしたらよいかを考えてみたいと思います。
 前の項で、3つの場に出かければ、感動体験ができそうだ、といいました。それは間違いありません。
・評判の映画のラストシーンで涙が止まらなかった
・世界遺産を現地でみてわくわくどきどきだった
・「モナリザ」を生で見ることができて胸が締め付けられほどだった
こんな感動体験は、その場に行ったからこそです。子どもには、ぜひ、こうした場をたっぷりと体験させてやってほしいですね。感動体験のタネを蒔いていることになるからです。
もう少し日常的にミニ感動体験をすることはできないものでしょうか。
まず、知的なほうから。
外の世界を認識するのは、外からの情報と頭の中の知識とのやりとりになります。その間に適度のずれがあった時に、外の世界の認識は、好奇心の色合いを帯びます。
朝顔が咲いている光景。あーいつもの朝顔だー。では感動とは無縁。
でも、あー今日は、朝露が数滴。いつもと違うなー。おひさまが出てきたらどうなるだろうー。カメラにとってみようかなー。――――
となればどうでしょうか。だんだん、ミニ感動体験になっていきませんか。
つまり、あるがままを取り込むのではなく、絶えず、頭の中の知識を投入して、外の世界とやりとりするのです。このやりとりこそ、感動へと導く知的活動なのです。
これなら、誰もがいつでもできます。
いつもの見慣れた光景の中を散歩していても、感動のネタはいくらでもあることになります。
大事なことは、外と内との情報、知識のやりとりです。
いつもの平凡な光景にしてしまうのは、あなたの知識だけしか使っていないからです。見たいようにしか見ていないのです。これでは、感動とは程遠いことになります。
書道家・武田双雲氏の言です。
「その場、その瞬間を味わうこと。風、雲、音――なんでも受け入れ、いいところを探して、「すごいな」「ありがたいな」と感動する」
「少々無理をしてでも小さな喜びを見つけて、前向きなパワーを得る」(2010年6月19日朝日新聞より)
もうひとつ、ミニ感動のためには、何度も出てくることになりますが、ポジティブ感情です。
感情がネガティブでは、感動は絶対にできません。とはいっても、こればかりは、どうにもなりません。
ポジティブ・マインドづくり全体の中で心がけていくことになります。