記憶の体制化(organization of memory>
私たちが何かを覚える時、関連する情報をまとめ、整理して覚えるやり方を記憶の体制化と呼びます。
たとえば、英単語を覚える時の事を考えて下さい。
ランダムに並んだ単語をそのまま覚えるより、動詞や形容詞などの種類でグループ分けしたり、意味が似ているもの同士をまとめたりという風に、整理した方が覚えやすいですよね。これが体制化です。
意味や種類がバラバラな英単語の場合でも、私たちは何らかの形で関連をこじつけて覚える事が出来ますが、このような体制化は「主観的体制化」と呼ばれます。
但し、主観的体制化については、記憶法として効果はあるものの、こだわりすぎるとかえって学習を邪魔してしまうという指摘があるようです。(HA)
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似ているものや関係のあるものをまとめ、整理して覚える記憶法のこと。例えば、りんご、テレビ、ピアノ、みかん、ラッパ、ラジカセという6つの単語を覚える場合に、(りんご、みかん)、(テレビ、ラジカセ)、(ピアノ、ラッパ)というように、果物、家電、楽器の3つのまとまりに分けて憶えることで、6つの単語を覚えやすくなり、思い出すのも簡単になる。(HT)
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私たちは何かを覚えようとする時、似ている情報を整理し、まとめながら覚えようとします。このような方法を記憶の体制化と呼びます。例えば、順番は気にせずにりんご、パンダ、車、ピアノ、バナナ、飛行機、きりん、猫、太鼓、メロンという10個の単語を覚えようとする場合を考えてみましょう。この場合、ただやみくもに覚えようとするよりも、りんご、バナナ、メロンは果物、パンダ、きりん、猫は動物、車、飛行機は乗り物、ピアノ、太鼓は楽器、というふうに関連したまとまりごとに覚えた方が覚えやすいと思いませんか?これが記憶の体制化です。
また、私たちはそれぞれに何ら関連をもたないもの同士を覚えようとする時でも、色々なこじつけをつくり関連づけて覚えようとします。この場合の覚え方を主観的体制化と呼びます。記憶の仕方については人それぞれの工夫があるのだということですね。
この記憶の体制化を心がけて、暗記の必要なテスト勉強などに役立てることができるかもしれませんね。(MM)