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上司とうまく話もできず、自分がチームの中で役立ってない気がするんです。」お仕事相談

2021-03-12 | 教育

年齢:25
職業:SE
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■件名
上司とうまく話もできず、自分がチームの中で役立ってない気がするんです。

■相談内容
上司とうまく話ができなくて悩んでいます。
最近始めた仕事があり、最初の頃は今以上に出来なくて打ち合わせでも泣いてしまっていました。そのせいか、今でも上司と話そうとすると泣きそうになってしまいます。経験や知識不足から、アドバイスをもらわないと仕事が進められない状態なのに、その状態を伝えられなくて困っています。

また、チームの中で不要な存在になっているように感じることが、精神的に辛いです。
チームは3人なのですが、今はなにかあっても私の方に話が回ってこないのです。今のチームの動きとして、私以外の2人が主担当で動いているため、私は違う担当なので仕方がないのですが、同じチーム内で私はなにもできていないという感覚になるし、二人の仕事に無関心でいるのも違う気がして自分の仕事に集中できていません。精神的にも不安定なことがとても辛いです。

 
上司ときちんと話をして、仕事を進めていく為にはどうすればよいでしょうか。

「お答えします」
  • 上司は父親ではない
上司と話ができないとのことですが、今の段階では、あなたのほうが、上司に親の役割を期待してしまっているような様子がうかがえます。甘えですね。
これでは、会社内の人間関係としては、適切ではありません。部下と上司の関係は、仕事中心のもっと理知的で冷たい関係が基本だからです。上司のほうも、あなたの涙、感情的なところには困り抜いていると思います。

●仕事力をアップする以外にこの危機を脱する方策はない
ではどうすればよいかですが、ここは王道をいくしかありません。つまり、あなたの仕事力のアップです。
「仕事ができないー>仕事を頼まれないー>つらいー>ひがむーー>メンバーや上司から無視ーー>精神的不安定」となってしまっているように思えるからです。この負のスパイラルから抜け出るには、出だしを変えるしかありません。
仕事力アップといっても、ただちにそれができるようなら苦労しませんね。
しかし、ご自身、経験と知識の不足を自覚されているのですから、その部分を補うことに今は全力を投じてみたらいかがでしょうか。どんな仕事でも、仕事そのものにかかわれなくとも、その周辺に関係した知識や情報を収集することくらいはできます。そんなところからはじめてみてはいかがでしょうか。その過程で、上司に、「ちょっとした事」を尋ねたり、アドバイスをもらうようにすれば、上司との関係も仕事中心のものになっていくことが期待できます。この場合、「ちょっとした事」が大事です。あまり「大きな事」ですと、面倒がられます。「ちょっとした事」を積み重ねていくのです。
さらに、チームのメンバーにも、折にふれてあなたの収集した知識や情報を見せたり、関連する疑問など尋ねてみるのも仕事力アップになりますし、メンバーからもやる気を認めてもらえることにもなると思います。
そして、絶えず、何か「手伝える」ことがあればやります、という積極的で明るい姿勢を見せ続けることです。ここでも、最初は、「手伝わしていただく」くらいの気持ちが大事ですね。







●親密さ(intimacy)」心理学基本用語

2021-03-12 | 心理学辞典

●親密さ(intimacy)
親密さは、接触頻度、情報や感情体験の共有、返礼的行為などによって作り出される。
そこで、これらを意図的に操作して親密さを作り出して人を騙すことがある。主婦仲間などの詐欺被害で、「まさかあの人が」といった言説がなされることがあるのが、その例である。