お金「心を元気にする
「有りすぎてもなさ過ぎても困るもの」
こんな格言がありましたね。
定年退職しての過去の振りかえりなら、この格言その通りの思いです。でも、貧乏だった大学生の頃までを考えると、あまり楽しい思い出もありませんし、生きるのに必死でした。子どもにはできれば貧乏を経験させまいとがんばってきました。
その貧乏。
確かに、心を鍛えてくれるものがたくさんあります。
・ 忍耐力がつく
- がんばる習慣が身に付く
- 弱者のこころがわかる
- 物事の見方が厳しい(批判的)
- 自律心がつく
- 先のことを考える
これ以上に、ネガティブなものもあります。
- ひがみっぽい
- 不安傾向が高い
- こまかいことにこだわる
- 人間不信
- 自信がない
- お金にこだわりすぎる
- 余裕がない
というわけで、貧乏も、あえておすすめする気にはなれないというのが正直なところです。
●お金持ちは幸福?
お金と幸福感との関係は、結構、複雑です。
おおまかには、お金があれば幸福感もだいたいは高くなりますが、あれ程度以上のお金持ちになると、幸福感はほとんど関係なくなるようです。
これは、個人でも、国でも同じことがデータからもわかっています。
ここにお金と心の元気とを考える上でのヒントがありそうです。
その前に、貧乏に関する名言を一つ。
「お金があるとどうしても、次がある、他の手段があると思う。けれど、貧乏だといま勝負するしかない。自分の未来は今にかかっている。」(斎藤孝「貧乏のすすめ」より)
ついでにもう一つ、逆の名言を紹介しておきます。
「私は、墓地で一番の金持ちになりたいとは思いません。」(ロビン・シャーマ)