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スマホが世間をつくる

2012-12-26 | 心の体験的日記
●スマホが世間つくりに貢献
正高氏の本にあるのだが、携帯発祥の地フィンランド
では、メールはほとんど使われず、まさに携帯電話として
もっぱら使われているらしい。
日本では、メールのやり取り、即へんが普通という環境。
これって、かつての世間を作り出していた井戸端会議や近隣交際
が消えてしまった補完機能ではないかという。
なるほどね。世間は、用件でつながるより、
ただ意味もなくつながっている
ことだけが確認できればよい。

1-1 なぜ、心理学では研究法が問題になるのか[心理学研究法

2012-12-25 | Weblog
1-1 なぜ、心理学では研究法が問題になるのか

●実証の科学たろうとしたから
心理学の概論書には定番になっている以下のような1節がある。
「心理学を哲学から独立した科学にさせるべく、ブント(Wundt,W.M.(,)1832-1920)は、1879年、ライプチヒ大学(独)にはじめて心理学の実験室を創設した。」
この1節で大事なことは、哲学からの独立である。心の研究や省察の歴史は古い。それをもっぱら担ってきたのが哲学である。今田恵「心理学史」の巻末年表を開いてみると、ギリシャ時代の紀元前624年、哲学者・ターレス誕生からはじまっている。
その哲学から独立するとはどういうことであろうか。注1**
言うまでもなく、哲学は思弁の学問である。心について思索をめぐらして今日に至っている。しかし、17世紀になると、物の科学としての自然科学が急速に発展しーー後に科学革命の時代と呼ばれるーー、それにつられるかのように、まずは身体、そして心も科学の対象として扱われるようになってきたのである。そこでは、思弁ではなく、冷徹な観察と緻密な実験による実証が求められるようになってきたのである。こうした時代思潮の高まり、そして、それを実現した心についての個別実証研究の積み上げがあっての、1879年の哲学からの独立である。その間、足かけ3世紀もの年月が経過しているのにもあらためて驚かされる。
ところで、ブント以前に、まぎれもなく心の実証研究をおこなった、ブントと同じライプチヒ大学教授フェヒナー(Fechner.G.F.,1801-87)の精神物理学を、ここで簡単に紹介しておく。今でも、フェヒナーの法則として教科書に載っている研究である。
重り100gと102gだと重さの違いがわかる。200gだと204gになると違いがわかる。つまり、重さの違いがわかる限界(弁別閾)については、刺激強度をI、その増分をΔIとすると、
ΔI
  I = 一定(ウエーバの比)(重さの感覚では、約0.02)

フェヒナーは、弁別閾を測定するいくつかの手法を開発して各種の感覚について、ウエーバ比を定め、それに基づいて、より一般的な,刺激の強さIと感覚量Sとの関係について次の法則を提案した。
S=k1 logI +k2  (フェヒナーの法則) 
 (kは、感覚モダリティによって変わる常数)
この研究で注目しておくべきことは2つある。
一つは、心(感覚量)が「科学的に」量的に測定できることを示したことである。精神物理学的測定と呼ばれている。「科学的に」とはいっても、実験参加者自身が測定器になって自分の感覚を主観的に判断させのであるから、自然科学的な測定とはかなり異なる技法ではある。
その技法の一つである恒常法は今でも精神物理学的測定法の一つとして使われている。やや細かい話になるが、恒常法の手順と論理を紹介しておく。
1)標準刺激Isの前後の適当範囲に(複数の)比較刺激Iiを用意する。
2)Isと任意のIiを選び、Isと比較して、「重い」か「軽い」の判断を求める。
3)IsとIiの比較対それぞれについて、数十回の判断を求める。
4)各判断対について、「重い」と判断された割合を図にプロットする。
5)なめらかな曲線の当てはめをすると、図1―1に示すような正規分布の累積曲線になることが知られている。これを精神測定関数という。
6)この曲線で「重い」と判断する割合が50%なる刺激の大きさを主観的等価値、さらに75%にあたる刺激の大きさと主観的等価値との差を弁別閾とする。


図1-1 精神物理学的関数
別添

フェヒナーの研究で注目すべきもうひとつは、心と外界の刺激とが、法則的(関数的)に対応がつけられることを示したことである。これは、外界の刺激を原因、心(感覚量)の変化を結果とする因果的な研究の枠組とみなすことができる。心の研究も自然科学と同じ方法論で研究できることを示したといえる。その点では、心理学研究法の歴史上、画期的とも言える研究である。


最初の本[わたしの履歴書

2012-12-25 | 心の体験的日記
最初の本

 たかの先生からお声をかけていただき書いた「心理・教育のためのデータ解析」(日本文化科学社)がはじめての著書である。
奥付をみると、1980年となっている。38歳のときである。
当時、心理学でもようやくコンピュータを活用したデータ解析が普及してきた頃で、
コンピュータ活用を意識した初心者向けのテキストであった。
こうしたテクニカルな本は、正確であまり細工のないのが普通であるが、
この本では、図解を多用し、本文中の埋め込む形で小問を入れたり、
全体を通じて活用する心理データの典型例を巻末につけたり、
さらに、コラムで一息といったさまざまな趣向を取り入れたにぎやか本にしてみた。
途中で、弟子すじのはっとり氏に、全面改訂をしてもらって今でも出版社を変えて増刷をしている。
この本がいわばはずみになって、以後、続々と本を出版してきた


夜のドライブ

2012-12-25 | 安全、安心、

●夜のドライブ
車の運転は明るいうちと決めている。
朝早く、夕方は日が落ちる前
しかし、そうもいかないことがある
雨でもふると、本当に怖い
どうして、まわりはあんなにスピードをだして
運転できるのだろう。
制限速度は、夜の運転のためにあることを納得

それにしても、12月のこの時期
あちこち、電飾できれい。
時には、夜もいいもの
でも見とれると危ない
出来不出来よりがんばったプロセスが大事。
3日くらい寝なくたった大丈夫。 

拍手効果

2012-12-25 | ポジティブ心理学

●拍手効果
拍手効果。馬鹿になりません。2月になるとおこなわれる卒論発表会をイメージして、その拍手効果を考えてみます。
① 場にメリハリをつける効果
 拍手は音を発生します。それまで静まりかえっていた場に、一斉の拍手の音が鳴り響けば、区切りになります。
 卒論の発表会では、次々に発表があります。それが終わるたびに拍手すると、一区切りついたころになります。拍手が、一つが終わって次が始まることのシグナルになります。
② ポジティブな雰囲気にする効果
 拍手は、すばらしいこと、感動したことを相手につたえるための道具です。
途中の真剣な聴取態度、うなずき、笑顔に加えて、拍手があれば、場は完璧にポジティブな雰囲気になります。
残念なことに、卒論発表会では、これはあまりありませんが、それでも、拍手の音量で少しはそのあたりの雰囲気を感ずることができます。
なお、日本の学会発表では、拍手はなしで平穏が常なのですが、時には、期せずして拍手が起こるようなことも何度かありました。すばらしい発表だったからです。
③ 参加者をその場へ積極的に関与させる効果
これにはレベルがあります。
レベル1 周りが拍手するので自分もする(義理拍手)
レベル2 周りがするから自分もするが、ひときわ強く拍手をする(気配り拍手)
 レベル3 あまりすばらしかったので思わず拍手してしまった(真正の拍手)
 むずかしいのは、言うまでもなく、レベル3ですね。思わず拍手してしまった、でも、誰も追従してくれなかった、では恥ずかしいし、座がしらけますから。
レベル2くらいが無難なところですね。

統計量

2012-12-24 | 心理学辞典
統計量とは、標本の分布の特性(平均や分散など)にかかわる数値指標である。仮想的に、そうした統計量を無限に採取したときに得られる分布が標本分布である。標本から得られた一個の数値指標が、この標本分布のどこに位置するかを調べることによって、母集団についての一般化された結論を出そうするのが、推測統計である。


心「名言の心理学

2012-12-24 | 名言の心理学

どうして世の中のおおくの人たちは、さまざまな出来事を、
「心」という側面から説明されて納得するのでしょうか。
(伊藤茂樹)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

心理学者ならずとも、おいおい、そんなに簡単に心をもちだすなよ、
と言いたいことが、多い。
それほど、心理主義は今、とりわけマスコミでは蔓延している。
マスコミでは、簡潔な説明とすばやい無批判的納得性が勝負。
ごたごたまわりくどい説明は嫌われるし、
あれこれ考えて納得してもらうようでは困る。
そんなとき、心言葉は実に便利。
人は誰もが心理学者だから。
心についてはそれなりの一家言を持っているから。
心が語られれば、自分の心に結びつけてわかるし納得てきる。
しかも、ちょっと難しい心理学用語を持ち出してもらえば、自分の「心」が一般化できる安心感もある。
神、仏を持ち出されるよりはまし。
問題は、それでどうした、どうすると突っ込まれるところ。

早起き習慣

2012-12-24 | 健康・スポーツ心理学
30代後半だったと思いますが、やることが増えてしまい、そのストレス解消のための晩酌が必須というような状態。しかし、晩酌をしてしまうと、夜は仕事ができません。しかし、仕事は増えるばかり。さてどうしたものかと思案していたときに、元NHKアナウンサー鈴木健二氏の本で、なにがなんでも毎朝4時44分――この時間は記憶不確かですが、あえて半端な時間を設定していたことだけは記憶に残っていますーーに起きるという話を読んで、一大決心したのが朝3時33分起きでした。これだと晩酌してあとは寝るだけ。そして、朝の3時33分に起きるだけ。そして朝の3時間を仕事(もっぱら原稿執筆)に集中しました。


韓国料理

2012-12-24 | 心の体験的日記
テニス仲間の忘年会
韓国屋
というところで韓国料理
うまれてはじめて
唐辛子のからさとまっこりの甘さとが
微妙にバランスを保って
盛大に飲み食い

口の中がおかしくなった

くろせさま
ごくろうさまでした

次はどこ料理か?

子供をわかるーー「養護教諭とコミュニケーション」より

2012-12-23 | わかりやすい表現
「子供をわかるーー「養護教諭とコミュニケーション」より
● 子供は小さな大人ではない
 新生児から高齢者までの心の変化を研究する領域を発達心理学という。発達心理学の最大の貢献は、1950年代を境に子供観をがらっと変えたことであろう。
 それまでは、「子供は小さな大人」。したがって、大人の心性から子供のそれを見れば、子供は理解できると考えられていた。つまり、子供は未熟な大人として考えられていた。
 しかし、偉大な発達心理学者・ピアジェは、乳幼児に固有のさまざまな心性を、巧みな研究手法と壮大な理論に基づいて次々と明らかにしてみせた。これよって、子供には子供なりの世界があること、さらに、子供、とりわけ乳幼児は大人が思っている以上に「賢い」ことが認識されるようになってきた。

● 子供をわかる
  「子供は小さな大人でない」とすると、大人である自分のメンタリティを子供に投射して子供を理解することはあまり好ましくないことになる。
たとえば、青年期の子供の理解。大人は薄々でも自分の青年期を思い出すことができる。それがかえって、目の前の青年の心を理解する妨げになってしまうことがある。青年の心や行動は時代を映す鏡、というくらいに、時代とともに変わる。20年前の自分からは想像できない世界があると考えたほうが良い。
図には、他者理解の2つの典型的な型を示した。一つは、今述べた投影的理解、つまり、自分がそうだから相手もそうだろう、という理解である。子供を理解するときには、厳しい限界がある。
もうひとつは、共感的理解、つまり、自分(I)を相手のIに移して、相手のIがmeを理解するように理解する。これができないと、とりわけ子供の心の世界の理解は難しい。このモデルを提案している丹野義彦氏は、共感的理解を「相手の内側から内側をみる」と述べている。至言である。
では、子供を共感的に理解するには、具体的にはどうしたら良いのであろうか。


●子供の心の世界についての知識を豊富にする
 発達心理学は、半世紀以上にわたり、子供の心の世界についての膨大な知見を蓄積してきている。
たとえば、以下のような知見を知っている人と知らない人とでは、子供の共感的理解の質が違うはずである。
一つは、子供はいつ頃から心があることを知るかという問題である。これが意外と早く、3歳後半から4歳頃にかけてらしい。
さらに、中学生頃の思春期心性。自己への関心が強くなり自分が何者なのかを知りたくなる。しかし、それがわからないための心理的混乱が激しくなる時期である。
ちなみに、いずれも、発達途上でみられる反抗期に対応しているのがおもしろい。
もちろん、子供の共感的理解には知識だけでは充分ではないが、理解のベースとしては不可欠である。こうした知識があった上で、さらに、次の2つ。カウンセリングの心がまえと技法とを心得ておくことが共感的理解をより良質にする。

●受容する
「相手を知りたければ、知りたいことを尋ねればよい。それだけのこと、何も難しいことはない」。こんな考えの人々は意外と多い。
表面的な他者理解なら、確かにこれで事たれりであるが、相手の心の世界を深く知りたければ、こんな考えではどうにもならない。
 共感的な理解には、まずは、相手をその自然なままに受け入れる姿勢が必要である。泣いているのを黙らせるのではなく、まずは、ともに泣くくらいの気持ちになれることである。 
かといって、実際に泣いてしまっては共感的理解はおぼつかない。頭のどこかで自分、相手、そして状況全体を俯瞰しているもう一人の自分(ホムンクルス;第4回で取り上げる)がしっかりと見張っている感覚がなければならない。
 具体的には、受容とは、次のような言動がとれることである。
・ 泣いていたら、泣いていることを受け入れる
・ 「どうしたの」といったような説明を性急に求めない
・ 相手が話し出すまで待つ
・ 時間にとらわれないゆったり感を出す
 
● 傾聴する
 そして、話ができるようになったら、カウンセリング技法のひとつである傾聴を心がける。
 傾聴は、英語では、皮肉なことに、「active 」listeningになる。日本語のイメージとは違って、
積極的に聴くのである。
質問したり、説明したり、批判したり、忠告は厳禁。あくまで、相手の言い分を存分に引き出すことがねらいである。
・相手が話すまで待つこと
・相手の言い分を確認、反復すること
 傾聴することによって、相手は自分が受け入れられているという気持ちになれるので、それだけでストレスや悩みの解消の効果があるし、相手の本音を知ることもできる。保健室の現場での共感的理解を深めるためのコミュニケーションの要素技術としても活かせる

卒業研究

2012-12-23 | 教育

●卒業研究
健康・スポーツ心理学科は必修。
今年はじめて1期生が取り組んでいる。
その締切が21日。
知的緊張感がただよっている。
これが大学。
この雰囲気を味わってほしかったから
無理して必修にしたのだ。
きっと、その苦労がなつかしく思いだされるはず。
最後の最後までがんばりきってほしい。

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2012-12-23 | Weblog
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